安い介護タクシーもよし、高い介護タクシーもよし。選ぶのはお客様であるので。

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介護タクシーの業界に関わっていない方や、

そもそも介護タクシーを利用した事のない人々からすれば

高い・安い

の定義やラインがイマイチ掴めない事でしょう。

介護タクシーを運営している私の立場とこれまで見聞きした情報、私自身の経験を基に

言わせてもらえれば、

高いと言われる事業者(A)

運賃に加え、

  • 介助料金・機材使用料・待機料金を頂く

安いと言われる事業者(B)

運賃は頂くが

  • 介助料金・待機料金・機材使用料金を頂かない(又は割り引く)

分かりやすく言えばこういった感じですね。

お客様をベッドから車いすに移乗し、こちら(介護タクシー)の車いす・ストレッチャーを使用し、病院内や施設内を移動し、タクシーへ乗降させ、目的地まで運行すればそれらの労力・時間に対する対価をお客様本人か家族から頂かねばなりません。

しかし、安いと言われている事業者は運行以外に要している介助や時間への対価を半分に割り引くか、そもそも運賃以外の料金を頂かないようです。

これをどう捉えるか?

安さこそがお客様に喜ばれると確信する事業者理念もあるのでは?

以前、私は、このようなブログを書きました。

安さでお客様が喜ぶと思っている介護タクシー事業者はバカである

中々の反響を頂いたブログなのですが(文面から怒りが伝わりますねw)

しかしながら、ここ最近、考えが変化してきましてね。

根幹は変わらないけど価値観の多様性に気づかされたといいますか。

それは、

安全運行と高スキル介助と適切な福祉機材を提供する事業者が利用するお客様の為に

頂くべき料金をあえて頂かないスタイルでやっている事も考えられるよなって。

近年、低価格を売りにしたが故の悲惨な事故が相次いで、

料金が安い→悪質事業者・低品質提供者

という構図がメディア媒体によって我々国民に突き付けられています。

まぁ、事実には間違いがないんですが、だからと言って、

低料金を売りにする事業者が果たしてサービス提供レベルが低いのか?というもの一概には

断定できないわけです。

ユニクロなどがいい例ですよね、低品質でなくむしろ高品質よりの技術を担保しながら料金は低価格。まぁ、あれも人件費の安いアジア地域の労働力や効率的な繊維機械の併用によるカタチなのらしいですが。

低価格→のちのクレーム・悲惨な事故

のテレビメディア・ネット情報を受けて、私自身が、自分が主張したい事(安さで喜ばれると思っている介護タクシー事業者はバカである)との整合性を保ったともいえるんじゃないか、整合性を合わそうと考えたのでは?

そう、捉える事も出来ますよね。

まぁ、人間はその時々で、自分の信じたい情報しか信じませんし、信じたい人しか信じませんし、自分の見たいモノしか見ませんからね。

今、自分の見ているものが本当に正しいのか?と内省する事も大事でしょう。

だからと言って、低料金を売りにする事業者を褒めたたえるわけでも無く。

そういった事業者は例えば何かしらの不労所得(家賃収入とか)があったり蓄えがあったり、

企業法人でいえば、

他に収益性の高い事業を同時に行っているからその不足分(介助・機材使用料・待機など)を頂かないでもやっていけるという側面もあるわけでしょうし。

他の補えている部分で経費をまかなったり咄嗟の出費にも対応出来たりするんでしょう。

あとは、時間に対する意識・時間は金なりの本質が分かっていない経営マインドの軽薄化によるものでしょうね。

しかしながら、

低価格サービス事業者=悪質事業者・低品質サービス

の公式は絶対じゃないでしょう。

何か悟りを開いた人生の達観者が「要らない、要らない、ワタシはカネモウケそんなにイラナイカラー、貴方の笑顔がスキダカラー、それだけでイイカラーー」と、ビジネスを行っている可能性もゼロじゃないはず。

私は利用して頂けるお客様の為にも儲け続けたいですね。

そのサービスを求める人にそのサービスを送り届ければ

A病院~B病院への転院の運行依頼があったとして、

私の見積は→¥10,000

B事業者は→¥7,000

「とにかく運んでくれさえすればいいから!とにかく安い事業者で!!」

となれば、落札事業者はBに決定なわけです。

決して法外な見積を提示したわけでも無い私と、

利益増よりも、細々経営が出来ればいいと考えるB事業者がいて、

B事業者の方にメリットを感じそれを選ぶお客様がいて。

誰も悪いわけじゃなく、需要があって供給されたという構図。

こう考えると、業界の健全って何?とも思えてくるんですよねぇ。

安いって駄目・高いってイイの?頭が堂々巡りになったり。

介護タクシーめぐりの経営スタンスは?

私が営業している介護タクシー運行はお客様から頂く運賃や介助料金の積み重ねによって

経営が成り立っており、その対価も、

  • 安全運行を完遂する為の労力
  • 快適・安全に移送するに必須な福祉機材投資への回収・修繕費
  • 介助に要した時間
  • より良い経営意識改善へ繋がる情報・スキル取得・仕組み構築

へと昇華され、

昨日提供したサービスよりも上質のサービスが送れるよう取り組んでいます。

仕事の実績・経験には自信があるけれども何だか申し訳ないから無料でいい、半額でいいと言う前提の経営者と

これだけの料金を頂くからにはプロとしての技術・安心・納得感を提供せねばならないという意識を持つ経営者と

お客様の視点ではどちらの事業者を利用したいと思えるのか。

キレイ事を抜きにして言えば、事業者は儲けられるときに儲けておかないと経営が成り立たないんですよね。

毎月毎月安定して売上は発生しませんし。

丸一日仕事がない事の不安とも向き合わなきゃならないので。

収入が無くても固定費や変動費(タクシー車両故障など)は出ていくのでそれに備えて蓄えておかないと廃業に追い込まれますし。

それでも、自分のスタイルで経営が行えるのはやりがいもあるし

充実感もひとしおです。自分自身という個人が看板でありお客様から見れば信用できるのかの対象者であり、選ばれたという事は存在意義を認めてもらえたことの証でもありますしね。

お客様から対価を頂ける喜びは会社員時代では絶対味わえなかった喜びです。これは間違いない。

なもんで、私はお客様から対価を頂ける事の意味・意義や伺い知れるお客様毎の背景(家族像・人生経歴・人柄)を十分に考えて事業に取り組みたいと思います。

そんな考えの私を選ぶのも選ばないのも全ては

お客様次第なのです。

経営とは時に残酷なのであります。

ガタガタぬかしていると腹が減ってきました。

ああ、久しぶりに首里そば食いたくなってきた……

いつも混雑、しかし、ウマし!!

いつも混雑、しかし、ウマし!!

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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