モズク養殖や海産物(ウニ・魚など)を海から恵みとして頂き、
朝市のセリに出したり時には籠の何杯も積み重なったウニの殻を
天辺の中心から突き刺し、両手で割り、殻に張り付いているウニの実を家の中にあるスプーンでこそげ落とし、販売用のパックに詰め込む作業は小学生時代のワタシにとっては苦行だったのです。(笑)
何故なら、その作業を素手で行っているとウニの殻内にある黒い筋状のヤツが手に張り付き、
めちゃくちゃ痒くなるのです。
苦行そして荒行
やりたくない事を幕僚長の命令でただ従うしかない三等兵のワタシは
「いやだ、はやくファミコンしたいなぁ、でも親父の居ない時じゃないと…」
ブツブツいいながら黄金色にも似たウニの実をパックに詰め込むのでした。
親父の漁師(うみんちゅ)の手伝いを何度かさせられた記憶を懐かしく振り返りながら、この記事を書いていますが、
正直、親の手伝いというのは何であっても嫌なものであり。
当時、ゲーマーのワタシは何よりもTVゲーム(ファミコン・PCエンジン・スーパーファミコンなど)
が大好きで親父の居ない時間を狙ってはTVゲームをやりまくり、
視力を1.5から0.2までグレードダウンさせた功績もそれもまた懐かしき思い出。
機嫌の悪い状態を引きずって(多分思ったように収穫がなかった時かな)帰宅した親父と、
ゲームに夢中になりTV画面に釘付けになっていたワタシが
リビングルームで鉢合わせとなったときのその後の阿鼻叫喚の地獄絵図は
今となってはそれもまた懐かしき思い出。(笑)
今の時代、このような厳格な親父というのはもはや、化石になりつつあるのでしょう。
様々な価値観が変化し、多様化し、選択肢が増えすぎたがゆえに(TV・ネットなどでの教育方法論)
どのように子育てをすればいいのか?
どの子育てが正解なのか?
悩まれている親御さんは多いかと思いますが、
こうやってブログで親父との過去の思い出を振り返りながら、
友人・知人の子育てでの苦労、苦悩を聞かせて頂くと、
家庭をもっていないワタシは少ない想像力を働かせながら自分が親父になったら?
という想定で
一つのワタシの中での親父像を作り上げているのでした。
親父とは?
放任主義であり、子供を遠くから見守り、いざとなれば恐怖・圧倒的な威圧感を放つ存在である事。
ぶっちゃけ、背中で語るってやつですか。
生きざまとも言えますでしょう。
そんな簡単なものじゃねぇよ、でしょうが、
かく、そうありたい
という目標ではありますね。
ワタシの親父はそういう人でありました。
でも、こんなに弱いオヤジでもあったんだなとがっくりきた事もあったんですけどね。
それはまた、のちのシーズン3で(笑)