土人発言を沖縄原住民が考察してみた。

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ワタシは何とも思わなかった。過敏に反応しすぎだろう、メディアも

基地反対派も。

と言うのが率直な気持ちだった。

いや、土人という言葉すら意味も知らなかった。因みにワタシは昭和53年生まれ

の38歳だ。未だかつて、この数十年人生を歩んでその言葉を見た事も聞いたこともなかった。

沖縄の小学校・中学校・高校生活を送って一度も習った記憶もない。

勿論、勉強不足の観点は否めない。

学生時代学んでこなかったから教えてもらえなかったから

この原住民と同義の意味を指す差別用語の土人にいちいち反応するなというワタシの見解そのものが知性の低い事であることも承知の上で。

ワタシは生まれも育ちも沖縄県・金武町だ。

キャンプハンセン米軍基地が町内の6割を占める外国軍隊と町民が共存してきた町。

学生時代には海兵隊が軍服と機銃をしょいながら町道を朝の7時半過ぎからマラソンしている光景も何度となく見かけた。

国道には毎日のように軍車両が走り去り、時々整備不良のトラックが国道を

立ちふさぐ様も日常茶飯事。

ああ、また、故障してやがんな、くらいの認識だった。

土人とは。

改めてその言葉の意味を調べてみた。

その土地に生まれ住む人々。現代では原始的生活をする土着の人種を第二語義とする辞書もある。

ウィキペディアより参照。

1 その土地で生まれ育った人。土着の人。土地の人。

2 未開地域の原始的な生活をしている人を侮蔑していった語。

コトバンク・デジタル大辞典より参照。

1 原住民などを軽悔していった語。

2 元からその土地に住んでいる人。土着の人。

Weblio辞書より参照。

どうだろう。

この意味を見てとても腹立たしく思うのだろうか。

こめかみの血管がブチ切れるほどのこみあげてくる怒り・憎しみが湧き上がるのだろうか。

何としても訂正、謝罪をさせねば気が済まない、、という感情を止められないほどのものか。

「その土地に住んでいる人」これほど当てはまる言葉もない。

その通りじゃないか。

それじゃあ、何がここまで日本国内を騒がせたのか。それは、

未開地域の原始的な生活をしている人々を侮蔑している語。

これだろう。

これに過剰に反応しすぎなのだ。

今や年間700万人の観光客が国内外を問わず癒しを求めて訪れる魅力溢れる沖縄。

この沖縄が原始的な生活を送っているように見える発展途上の遅れた地域なのか。

アパート・マンションは立ち並び、大型ショッピングセンターも乱立、国内外の企業が

ビジネスチャンスと捉えて様々な産業を展開している現状のこの沖縄県民が

原始的な生活のどこかの山奥の部族みたいな原住民のように見えるのだろうか。

ワタシはそう思わない。思えない。感じる事もない。

過剰に反応すること自体が潜在意識の中に押し込めている差別的感情、思考なのだろう。

反応すること自体が私はそう思っているという証左なのだ。

こぞって沖縄県内の新聞紙2社とTVメディアは大きく取り上げた。

ハウスダストアレルギーの患者が埃を吸った瞬間、体中が痒くなるように

その反応の速さたるや凄いものだ。

そうじゃないだろう。

沖縄県民全員がそういうネガティブな捉え方をしたのだろうか。

キチンと統計は取れていないがおそらく沖縄県民の多くが今回のTV・各種メディア情報を見て「何で?そこまで大々的に取り上げる事なのか?」と感じた方が多いのではないか。

確かにあの機動隊員の発言は許されるものでない。

許されるものでないが、その機動隊員に威圧的に喧嘩腰にねちっこくしつこく言葉を浴びせかける反対派活動家の抗議活動も許されるものでない。

あれを客観的に見る限り、反対派にとって好都合な言葉、つまり、

沖縄を蔑む発言を絞り出したいという欲求が見える。

  • 相手の感情を高ぶらせ怒りから生まれる暴言・侮蔑語を絞り出す
  • それ見ろ。国はやはり沖縄を蔑んでいる、差別しているんだ
  • だから私たちは戦う。その差別を是正するために。
  • 私たちの抗議活動は正しい。国こそ間違っている。だから抗議はやめない

という構図だろう。

ワタシは思う。

沖縄県民が基地反対派の活動状況を客観的に見て賛成しているのだろうか。

ネットでアップされている動画を見るにつけとても嫌な気持ちになる。

はっきり言ってこの手のブログは書きたくなかった。

政治・戦争・基地絡みの論調は必ずや感情論に行きつき建設的な議論にならない事は

目に見えているからだ。

ましてや、諸外国に比べディスカッション・ディベートの土壌も未熟な日本では

お互いの主張を通して視点の深さ・考察の多角的な捉え方、自分自身の気持ちだけを押し付けない客観的な視点を得られる議論のぶつけあいの体験数が少なすぎる。

話を聞こうじゃないか、と言いながら多数で基地推進派側らしき人間を取り囲み

時に手を出し、複数で威圧的に言葉を浴びせかけ、自分たちの主張以外の発言は一切受け付けないという議論のスタートラインにもならない動画を10数分見つめ、ワタシはこのまま何も言わず波風立てず沖縄県民としての、生まれ育った原住民としての意見を発信しないでいいのだろうか?と罪悪感に駆られた。

それがこのブログテーマ発信の発端だ。

あの北部の一部の地域で日々行われている基地推進派と基地反対派の闘い。

そこに立ち寄らなければリゾートビーチで観光客がたわむれ、沖縄そばが県内あちこちで消費され、金武町祭りでは来場者がそれぞれの大事な人(家族・恋人・友人)らと笑顔・楽しさ・感動を共有しあって生きているのです。

同じ沖縄本島なのにそこで行われている日常は天国と地獄。

賛否両論あるのは当然ながらもまずは自分の気持ちを述べてみた。

こんなすさんでいる沖縄の現状、県民が望んでいるわけないだろう。

それにはそこに根ざし暮らしている沖縄県民がまずは自分の気持ちを素直に述べる事・発信することが大事だと思う。

じゃないと、本土の方は「当の立場の沖縄県民が発信していないじゃないか、県民は本当はどう思っているんだ?黙ってては分んないよ・伝わらないよ」と思われても仕方ないのでは?

基地で働いている人が親戚・知人に要るから、家族が生きていくためには米軍基地が必要だから、反対の意見を述べるのは気まずい・波風立てたくない、、、。

このような風潮は変えねばならないのではないか?

まずはワタシがその臆病な意識から抜け出したかった。

あなたはどう思うだろうか。この沖縄の現状を。

これからどうあるべきだと考えるか。

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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