車椅子ユーザーのご夫婦が、12月年末だというのに「今って10月の秋だっけ?」と肌を疑うポカポカ陽気の沖縄にリフレッシュ休暇で観光にいらっしゃいました。
お客様は仰いました。
「沖縄ならではの観光地を巡りたいよね」
「本土では味わえない空気・文化・食事・体験をしたい」

部屋とYシャツと私。
グスクとタクシーとワタシ みたいな。
私は時折尋ねました。
『お客様が感じる沖縄の良さって何でしょう』
『一度きりで終わらない沖縄観光の魅力ってどんな所にあるのか教えて頂けますか」
「う~ん、何というか。。冬でも暖かいでしょ?(笑)」
「あとねぇ、海のキレイさ・透明度が違うんだよねやっぱり」

これはちょっと違うか(笑)
健常者も障がい者もインバウンドも。
「沖縄の良さって何でしょう?」なんて問うても「それはねぇ、〇〇で〇〇だし、あそこは〇〇が最高でしょ?だから何度でも来たくなっちゃうんだよ~」と即座に答えを聞けた試しがありません(苦笑)
しかし、それで良いんだと思います。
「~ん、何か良いんだよね~」
これって最高の誉めコトバかも。
論理的に分かりやすく言葉に出来なくても、気が付いたら今回で5度目の沖縄旅行。
あの人の経営する居酒屋でオリオンビールが飲みたくて沖縄観光を半年前から計画。
都会のギスギスした空気に浸かったまま過ごすのはしんどくて、定期的に・不定期に沖縄本島や離島でリフレッシュ。仕事を頑張り続ける為に沖縄への旅行は欠かせない。
沖縄の良さは沖縄県民には分からない。
今回の車椅子ユーザーとの沖縄観光を通じて、また一つ、沖縄の良さ を教えて頂きました。
青い海
白い砂浜
国道を緩いスピードで走る車たち
「~しましょうねぇ~」という物腰柔らかな言葉使い(笑)
いやいや、今更知ったの?と地元の沖縄県民に突っ込まれそうですが、「本土の人たちが求めている事ってこういう事だろ?」という固定概念に囚われてもいけないので、観光や旅行に来られる方々や移住者にも機会があればお尋ねしております。
今回の介護タクシーでの貸切観光ドライブ依頼のきっかけとは、私がブログで発信していたバリアフリー飲食店のいくつかの情報に共感して頂き、そこを訪れてみたいという動機に繋がり介護タクシーご利用となった次第。
足を使って自分の目で見て感じた事を発信してきて良かったんだな、と再認識しました。

バリアフリースタジオカフェ・「みやんち」の沖縄そば御膳
私が運営するサイトは飲食店検索サイト「食べログ」のような膨大な情報の網羅性と気高いPVを兼ね備えていませんが、沖縄生まれ沖縄育ちの花城健が足を使って取材した情報に価値を見出して頂けた、
介護タクシードライバーという職種だから出来る活きた情報発信は狭い領域の車椅子ユーザーにどうやら刺さったようです。とても嬉しいものですね。
我々、介護タクシードライバーという運送業は、世間がお休みの時・お客様ご家族が利用したいと思った時に運行や介助を提供できるように応える体制でなければなりません。
車椅子ユーザーお二人は観光OFFシーズンのこの季節にプチ沖縄旅行を楽しまれるのだそう。

12月の沖縄・快適な天候でした。
心優しいお客様は仰いました。
「年末の忙しい時期にすいませんねぇ」
2017年も終わりを迎えようとするこの時期に、お客様の大好きな青い海・白い砂浜・ローストホットコーヒー・タコス・サトウキビ畑などを提供できた事、こちらこそ充実感という最高のお土産を頂き、新たな年を迎えられる事に感謝いたします。