沖縄本島の一般タクシーが2007年以来・9年ぶりに値上げ申請を沖縄総合事務局へ行い認可を受けて2016年・11月から運用開始となったそうだ。
値上げ幅は旧・初乗り510円から新・初乗り550円へと40円アップ。
旅客を乗せた時点から1.75キロ―トル地点までが上記の初乗り運賃で賄われ、その後、
353メートル進むごとに70円ずつ加算されていたのだが、
新・認可運賃では372メートル進むごとに70円加算となった。
とはいっても非常に伝わりづらい内容だろう。ワタシ自身も頭に入ってこない、いまいち。
例えば自宅からの移動距離が10キロ先のショッピングセンターに買い物で利用した場合。
どれくらいの差が出るのか、計算してみた。
(計算式はあえて割愛。書くのがめんどくさいw)
普通車区分の場合。
- 変更前.メーター運賃の場合。
タクシー料金は¥2,150
- 変更後・メーター運賃の場合。
タクシー料金は¥2,100
ん?
下ってるだろ?おかしいな、計算間違いか?
いや、間違いではないのだ。
冒頭で書き綴った内容をよーく見てくれ。
改正前・初乗り510円 以後353メートル進むごとに70円ずつ加算。
改正後・初乗り550円 以後372メートル進むごとに70円ずつ加算。
初乗り運賃は40円上がっているがそのあとの加算に至るまでの走行距離が改正後の方が長くなっている。単純に言えば、2キロ圏内のチョイ乗りなら改正前が安いが、10キロの距離ともなると初乗り運賃40円値上げの効果は薄れていくのだ。
それじゃあ、改正後の料金値上げって我々のタクシー利用の財布のひもを脅かすほどでもないのか?と考え、走行距離15キロで計算しなおしてみた。
改正前・運賃 ¥3,137
改正後・運賃 ¥3,043
おお、改正後がまだ安い(笑)
それじゃあ、走行距離20キロは?
改正前・運賃 ¥4,128
改正後・運賃 ¥3,984
おい、値上げって値上げになっていないじゃないか(笑)介護タクシー事業者のワタシがびっくりだ(笑)
そうそう。言い忘れていた。タクシーってクラウン・コンフォートのようなサイズのタクシーやハイエース・キャラバンのような大型、果ては乗車定員7名以上を乗車させる特定大型ハイエースなど車種にバリエーションがあるのをご存知だろうか。
そのクルマのサイズによって国都交通省も車種区分というものを振り分けている。
今回の一部改正で沖縄は小型と言われる区分が無くなり、普通・大型・特定大型と3つの区分に整理された。
因みにワタシの介護タクシーは?
乗車定員が運転手を含めて6名以下の排気量2000㏄なので普通 区分になる。
今回の値上げに対する計算式はこの普通サイズのタクシーではじき出した答えだ。
乗車定員が7名以上のジャンボタクシーでない限り、沖縄に関して値上げの影響はさほどないと言えるだろう。
長ったらしくなったが、要点をまとめる。
沖縄本島地区 タクシーの場合。(普通区分・定員6名以下)
移動距離が5キロ圏内であれば値上がりの影響を受ける。
移動距離が5キロ以上ならむしろ値下がりになる。(微々たる額だが)
乗車定員7名以上のジャンボタクシーは値上がりの影響を受ける。
このようになりそうだ。
因みに介護タクシーに関しては事業者側が申請しない限り改正前の運賃で運行しても問題ないそうだ。(沖縄総合事務局に確認済み)
なのでワタシの介護タクシーめぐりも運賃値上げは行っていない。
今の所だ。
今の所ね。(笑)