介護タクシーの料金はこれからも高いままなのか。

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先日のブログの続編になりましょうか。

介護タクシーとは事業種別でいうところの一般乗用旅客自動車運送事業という。漢字の羅列が長ったらしい。ズバッといえばタクシーだ、どうだ、わかりやすいだろ。

タクシー業は労働集約型産業である。つまり、車を運転するドライバーがいて成り立つ事業であり、当たり前のことだがドライバーがいなければ鉄の塊がアスファルト上で鎮座しているだけのプラモデルと化してしまうのだ。インターネット事業のように一度仕組化してしまえばあとは投げっぱなしで収益が入ってくるものではない(時代に合わせたメンテナンスは必須で完全に投げっぱなしではないが)。

タクシーは高い高いといわれる理由の一つに運賃の7割ほどが人件費なんですね。多種多様なお客様の依頼(目的地・移動距離)にお応えし、当たり前の事ですが、安全で不快な思いをさせないように神経を使いながらハンドル操作とペダル操作を駆使しながら日々の運行を行っているわけです。

言い方を変えれば、お客様の依頼にピンポイントで安全に移送するドライバーへ「ご苦労さん、これ、今日のお駄賃ね」という対価が支払われているわけだ。このお駄賃を頂いて我々ドライバーは運行終了後のプライベートを充実(飲食・趣味・日常生活品購入など)させて体力と気持ちを回復させ、次なる運行に備えるわけだ。

タクシー料金が安くなればいいという利用者側の願いを聞き入れるとなると単純に今まで以上の運行回数をこなさねばならない。1000円運賃を500円で請け負えばその差額分を回収すべくお客様を確保するために勤務時間を延ばすか、運行回数を増やして対応するかどちらかだ。それは確実にドライバーへの身体的・精神的負担へと跳ね返ってくる。疲れがたまった身体で運行を行えばいずれ、起きてはならない事故へとつながる要因となり得る。

昨今の高速バス事故がそれを表しているではないか。

これこれも読んでみてくださいな。

どうすれば安いタクシーが実現する?

近年、公共交通インフラが充実していない地域などで乗り合いタクシーなるものが各地で運行を開始しているようだ。ワタシの営業区域でもあるここ沖縄県でも試験的に運行が実証されているようだ。第一交通・乗り合いタクシー  南城市・乗り合いタクシー

記事にも書いてある通り、一人数百円で利用できるという根拠には、国や自治体の補助金があってこそ成り立つ事業である事がうかがえる。利用率を高める、見込み客への広報を浸透させるまでのつなぎ的補助金か、それともビジネスモデルとして補助金ありきなのか(ワタシは補助金ありきだと思っている・その料金負担では尚更)、

新しい事業を成功させるには頭でウンウン唸っているだけではダメで、取り組んでみなければわからないというビジネスの側面に立ってみればまずは乗り合いタクシーが利用者にとってどのようなメリットにつながるか・これからも利用したいと顧客から言ってもらえる事業になるのか?注視していきたいと思う。

話がズレだしたが、安全運行を約束するドライバーが人間である限り運賃値下げというのは現実的でないと思う。値下げの差額部分はドライバーが馬車馬のように働くか、自治体の補助に頼るか、ITテクロノジーを活用した自動運転やロボットの力を借りなければならないだろう。

極論すれば、一般タクシーにおいてはこれから普及するであろう自動運転に安全が担保されればITロボットに移送を任せ、運賃・半額以下は実現可能だろう。

その点、介護タクシーの利用者は介助が必要な障がい者・高齢者なのでどうしたって人間の手助けが必須だ。完全ロボットや完全IT対応で移送が成立するというイメージがどうしても湧かない。まぁ、ワタシがこの業界に10年身を置いているからこその凝り固まった思考だともいえる。ホリエモンあたりに相談するとぶっ飛んだアドバイスが得られそうだが。

安さを求めるよりも価値がきちんと感じられるか

ハイクラスなホテルでのコーヒー一杯が¥1000以上であったりリゾートホテルの洒落たBARでジントニックが一杯¥1500であったりダイエットで定評のあるライザップの月会費が¥9900以上からであったり。

コーヒーなんて自販機で¥150で飲めるしジントニックなんて安い居酒屋で¥500以下だしダイエットなんて意志さえあれば無料で効果は出せるのだ(ここは強調しておこうw)

にもかかわらず、それぞれに利用者・消費者はその金額に納得してサービスを利用する。その差額部分に価値をしっかりと感じて納得しているからだ。介護タクシービジネスにおいても

正直安くはないけれど安全運転で介助もしっかりしていて面白話も時々聞かせてくれてリピーターにだけ教えてくれる穴場に案内してくれてwそれでいて余計な気遣いをしない安心車内空間に私は価値を感じるんだよね

とお客様に言ってもらえるように我々サービス提供者は今一度肝に銘じなければと思うのだ。

高くても利用したい・それだけのサービスを提供してくれるんだから高くて当然でしょと世間に常識として浸透されるようにやるべき事を淡々とこなしていきたいと思う。

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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