高齢者の記憶力低下を目の当たりにした出来事。

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地域連携室相談員から退院移送で介護タクシーの予約を頂き、リクライニング車いすを持って病室までお迎えに上がり、ベッドから車いすへ移乗介助を行い、病院正面出入り口付近でタクシー車両へ乗車。

付き添い家族・男性(60歳から70歳とみられる)は自家用車で来院されており、その駐車場が150メートルほど離れた所にあるので、ワタシは

「なるべく一緒のタイミングで介護施設へ出発しましょうか。駐車場・精算機の近くでハザードランプ点滅させて待機してますのでどうぞお先に。」

その旨を理解された男性は足早に駐車場へ。

ワタシは付き添い男性の小さくなっていく背中を横目に見ながら車椅子固定装置でリクライニング車いすをしっかりと固定。利用者男性も気さくな方で病室へお迎えに上がった際、ワタシの顔を見るや否やまるで数年ぶりにお見舞いに訪れた親戚への挨拶かの如く「おう、ふぉう」とジャイアント馬場なみにチョップで空を切った。

笑えた(笑)

素早く固定を終えたワタシは颯爽と駐車場出入り口付近で待機。

出てこない。軽自動車、SUV,いかついセダン車がぽつぽつ出てくるものの、高齢者男性の顔が見えてこない。もう少し待ってみるか。

おっと、来ない。見当たらない、駐車場精算機で清算を済ませる方々の顔を注視しても顔が合致しない。まさかとは思うが、先に介護施設へ出発されたのか?可能性はゼロでない。携帯へかけてみると何と車が見つからない、と嘆いているではないか(苦笑

この時点で10分ほどは経過してた。ワタシも一緒に探しますと伝え、お客様毎、駐車場へベッドイン・もとい・パーキングイン。

別病院・画像だが参考までに。

別病院・画像だが参考までに。

およそ300~400台は収容可能の広大な駐車場で自ら乗ってきた車を探せないという事態。

やっぱりボケてきたか、高齢者だからしょうがないよねと思うのは簡単だ。因みにサムタイム時々ワタシも大型ショッピングセンターで自家用車を停めた場所をど忘れ、焦ってイラってさまよい続ける事も無きにしも非ズ。

「鍵見せてもらってイイですか?」

ワタシが手に取るとキーレスエントリーの軽自動車メーカーであることが判明。とはいえ、そのメーカー車両は見渡せばあちこちに見える。

「確か、この辺だったと思うんだけど。。。。」

「まさか、盗まれていないよなぁ。。。。」

「車の色とか覚えてますか?」

うん。。。確かこういうシルバー系だったような。。。。」

そういうシルバーの軽自動車も見渡せばごまんとあるw

二手に分かれ捜索活動を行うもこの時点で20分以上経過。27度の適温設定した介護タクシー車内へ残したお客様も心配だ。(勿論、車を探しに行きますと伝えてある・)

このままでは次の予約にも影響が出てくる。列ごとにキーリモコンのロック・アンロックボタンを押しまくりながら500歩以上は歩き回って、もうこれ以上の捜索は無理だとあきらめかけていたところ、高齢男性自身が自分のクルマを自分でやっと見つけた(笑)

結果、男性がこの辺だと指示していた場所から100メートル離れた場所にあった。全然この辺という距離ではない。

男性側の気持ちに立てば自分の記憶力の低下・空間認識力を嘆いて相当悔しく、また、情けない思いであっただろう。結果、見つかって良かったのだ。そして、これは間もなく我々・加齢臭を日々漂わせるオッサンへのアンチテーゼとなる老いという現象の片鱗なのだ。

これから確実に訪れるであろう高齢者増加による各家庭への影響を垣間見る一日であった。

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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