孤独死ってそんなに可哀想な事なのか。悲壮感漂う空気を社会側が作り出しているんじゃないか。

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かつては祖父・祖母、父親・母親、子供の

3世代が同居し

子供の面倒を祖母が見たり、

子供は生活を送る中での生きた知恵を祖父から学び、

互いが互いの存在を認め合い・尊敬し・笑いあった日本の家族の形。

それが時代の流れを経て

核家族化という自分たちだけの家を築き

自分の親とも1か月に一回、下手をすれば半年に一回、

いや、

一年に一回の帰省すらも面倒になり

徐々に会う回数が減っていく。

選択したのは大人一人一人。それが良いと判断してきた積み重ね

その親の祖父・祖母は高齢となり

身体の状況も衰えていき

訪問者といえばTVショッピングでの宅配便のドライバーぐらい。

外に出るのもおっくうになりがちで

周りの友人は亡くなり今更新しいコミュティで関係性を作り出すほどの

エネルギーもない。

介護保険サービスというものがあるそうだ。

なになに?40歳以上の大人たちがお金を出し合い

高齢者たちが長生きして良かったと安心できる社会を

皆で支えあうサービスなんだと。

どうしようかな。

福祉センターからの相談員が

「○○さん、デイサービスで皆さんと楽しい時間を過ごしませんか?」

今回で3回目の訪問だ。

どうしようかな。

TVばっか見るのも飽きるし、参加してみようか。

いや、やっぱりやる気が起きない。

何よりこれ以上皆さんの助けを借りてまでするべき事とも思わない。

年金から介護保険の徴収はされているけれども

それはそれでいい。

使わなきゃ損しますよって周りの友人・知人も言うけれど

本当に必要な人に使ってもらえればいいから。

私は結構です。

このような選択肢は望ましくないのか?

上記はあくまでワタシの体験と情報収集を行ったうえでの

記述。

時々目にするワイドショーやニュースでの

独居高齢者宅での孤独死。

テレビレポーターは悲しそうな顔でこうつぶやく。

「一体どうしてこのような状況になってしまったのか」

「周囲の人は目をかけてあげられなかったのか」

ワイドショーコメンテーターはしたり顔でコメントする。

「このような孤独に陥る前に福祉関係者の訪問頻度を上げるべきだ」

「人は楽しい場所、雰囲気が好きだからそのコミュティを積極的に作るべき」

「1人になるとどんどんふさぎ込んでいく。だからこそ福祉サービスを活用すべきだ」

「定期的巡回サービスの充実を図ろう。ITシステムも活用すれば効果的だろう」

その通りだろう。

しかし。

そんなに孤独に人生の幕を終える事を選んではだめなのか。

自分の人生、自分で幕引きを図りたい、という意思を持つ人はゼロではないだろう。

限りなく少数派だとは思うが。

それでもその選択はアリだと思う。

生活保護を受給できる条件はあるのに申請しなかった。

福祉サービスを体験できるチャンスはあったのに不参加を決めた。

周辺との関係性が薄れていく事の状況を感じて、それを受け入れた。

子供たちの家庭での生活を思うと面倒を見てもらうのも申し訳ない。

この選択肢もありだと思う。

若い時のようにしたいと思った事が容易に出来ない事を理解しており、

長寿大国と呼ばれた日本の高齢者増加と言う傾向を俯瞰し、

社会とのつながりを作り出す福祉サービスにもコストがかかる事を感じて、

何よりも

人間は必ず死んでいくという絶対的事実を若者よりも身に染みて理解しているからこそ

誰の世話も借りずひっそりと逝きたい。

(とは言っても遺品の整理や遺体の処理などその意味での世話は受けるのだが。)

全国で広がる高齢者孤独死の現状は

このような心境の人たちもいるんじゃないか、いたんじゃないか。

これを冷たいブログだなと感じるだろうか。

人間は手と手を取り合って楽しく笑いあって人生を送るべきだと思うだろうか。

亡くなられた方へ思いを馳せると

このような思考で自ら選択をした一人の人間がいたんじゃないかと

考えるのです。

良くも悪くもこの社会を作り上げたのは一人一人の大人たち。

孤独死の現状を一方向から見てはいけないだろう。

死の在り方ってそんなに単純じゃない。

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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