ダウン症・金澤翔子だからこそ放たれる荒々しさ、時に繊細さの肉筆は我々に不思議な気づきを与えてくれる。

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行ってまいりました。

見てまいりました。

ダウン症の女流作家

金澤翔子の世界展 浦添美術館

平成28年9月3日~10月2日まで。

ダウン症とは

体細胞の21番目の染色体が健常者よりも1本多い状態

発症する症候群。

特徴は知的な発達が遅れるものがあったり、

身体・顔つきにふっくらとした・目が吊り上がったなどの

統一性が感じられその理由も、

筋肉量が健常者よりも少ないが故の事なんだそう。

一見、

健常者よりも知的発達が遅れているから

言葉に出せないけど何だか可哀想。。。とか

思う方が多いのではないか。

ここもタブーの領域だろう。

しかし。

何かが欠如している分、

何かの部分が我々健常者よりもずば抜ける事も

皆さんお分かりの事実、そして現実。

彼女は学校での学習も体育のレベルも

学級一最低ながらも

天性の明るさでクラスの人気者だったそうだ。

5歳の時、母親から書道を習う。

母自身も書道教室を持ち、書家の柳田泰雲・泰山から

師事を受けたそう。

娘・翔子さんに書道を教える時はスパルタそのもので

翔子さんは泣きながら般若信教を何回も何回も何百回も書き続けたとのこと。

今でこそ、全国各地で個展を開いたり

海外の国連本部でダウン症デーでのスピーチを行ったり

NHK大河ドラマ『平 清盛』のタイトルの肉筆を手掛けたり

精力的に活動を行われている裏には

膨大な稽古量があってこその彼女の積み重ねがあったから。

我々は天才と呼ばれている方々を見るにつけ

「やっぱり才能だよ、才能があるからこその天才なんだよ」

と、

努力する事をやめたい理由の正当性に繋げがちだが、

彼ら・彼女らの一見信じがたい稽古量の積み重ねから

何かに秀でるには

ガタガタ愚痴らずに積み重ねろや!!

という当たり前の事に改めて噛みしめたい。

個展の印象としては

力強い筆跡だな、というのが率直な印象。

一度筆を入れると二度と修正の利かない

一発勝負の書道は

その人自身のパーソナルが表れるような気がした。

彼女自身の内側からあふれ出てくるエネルギーが

野太い字を創りだし、

飛び散った墨汁が彼女の書に対する姿勢・心構えを

表現しているようにも見えて見ごたえがあった。

母親・金澤泰子さんはダウン症の子供を育てていくことの

難しさ・つらさを味わいながら

ダウン症の子供を授かって良かったと思えるまでに

30年の月日がかかったとの旨が展示作品のキャプションに記されていた。

考えさせられました。

今が辛くとも、辛いからこそ後ろに逃げることなく

時に一歩前に進んだり、

時に真横に向かったり、

歩みを止めることなくその人らしく進んでいけば活路が見いだせるんだよ、

との投げ掛けのようにも感じられました。

お時間のある時に是非寄ってみてください。

何かしら感じる筆跡・金澤翔子さんの書が訴えかけてくるはず。

個人的には

慈愛

が良かったな。

全体のバランス・筆跡のカタチが

一番目を魅かれました。

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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