視覚障がい者の日常を少しばかりお伝えしたい。

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この介護タクシーというお仕事でなければこのような意見を聞かせてもらえる事はなかっただろう。とはいっても福祉関係のお仕事であれば間接的に関わる事もあるだろうが、介護タクシー車内で直接、障がい者のお客様との会話を交わす中で強烈な頷きを覚える事が多々ある。

本題に入ろう。

全盲(全く見えない・暗いか明るいかの判別が出来ない)の視覚障がい者の方の移送に関わる事があった。その方の生活スタイルが驚きだ。

お一人で暮らしている。入浴・室内清掃・食事を作る・ゴミを出すなどをすべて一人でこなされる。ヘルパーの手も借りずに一人でだ。ちょっと信じられない事だがこの方のお話を聞いていくうちに真実味も湧いてきた。(食材・生活用具などは定期的に家族が持ってくる)

お話を伺うと、一人で暮らしているという事を話すと決まって言われるセリフがあるそうな。

『本当に一人なんですか?1人で出来るんですか?』

これにうんざりするそうだ(笑)

初めて出会う人々からコミュニケーションをある程度交わすとこのツッコミが高確率で飛んでくるそうで。確かに聞いてみたいという心情もわかる。ワタシはその方との会話の中である程度の距離感をもって接しなければ失礼に当たるような気がしてそのツッコミは控えていたのだが。

その日常生活が送れるようになるまで室内で何度もつまずいたり、テレビリモコンの電池を交換しようとした矢先うっかり手から落としてしまってそのもう一個の乾電池を探し出すまでに何時間もかかったり、玄関外での郵便関係の呼び出しを受けて急いで向かおうとしたところ、テーブル上のコーヒーを床にこぼしてしまったとか、、失敗エピソードを聞かしていただくと目が見えないという事は相当に厳しいものなのだなと思うのです。

週に何度か家族のサポートも入るのだそうが、基本、一人で暮らしたいという自立精神の塊のお客様の日常エピソードを伺うと、ワタシのアトピーなんて大したことでもないなと身を正される思いになる。

勿論、すべての全盲障がい者がそうではなく、この方の生きる力・バイタリティーが凄いのだがこのお客様がおっしゃっていた言葉が耳に残っていて時々ふっと脳裏をかすめる事がある。

やろうとするのか、出来るようになるまでやるのか、それだけだよ。

出来ない理由を探しがちなワタシはこの出会いにより、ビジネスマインドレベルが5レベル上がり、自立の経典を手に入れたのだった(笑)

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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