発達障がい者との触れ合い・コミュニケーションは学びと捉え方が大切である。

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奥の補助シートに聴覚障がい者が、付き添い席に視覚障がい者が。

ストンと心に落ちる本がありました。

その著者自身が発達障がい者であり、TV業界でも活躍され一昨年に番組でカミングアウト。瞬く間に反響を呼び書籍の出版となったようなのです。この本からの学びとワタシ自身の体験も照らし合わせながら思考を整理したいと思います。

発達障がい者と交流するうえでの注意点

ワタシ自身、発達障がい児を送迎するお仕事に携わっておりその中で感じた事や気づいた事から何となくなのですが、こうした方がいいんだな、というポイントがありました。そして、それはこの書籍・本人も同意見に近いものだったのです。それは?

  • 嬉しい時・悲しい時・楽しい時の感情表現が表情に表れにくい
  • 本人ならではの強いこだわりが健常者には一見理解しがたい

発達障がい者の感情表現とは

ワタシが送迎担当している発達障がい児(A君とします)もまさにそのような無表情です。介護タクシー車内で「天気がいいね」とか「お母さんが夜更かししていたって言ってたけどまだ眠いの?」とか語り掛けても言葉は発せず車外風景をずっと眺めています。普通は語り掛けられた事にはキチンと返事しなさいとか、イイエなのかハイなのか反応をしなさいとか面白かったら笑うんだよとか我々は幼いころに親から教えられています。

そして、それを無意識のうちに実行し、相手の反応を見てさらに感情表現の種類を増やしていきます。

発達障がい者にはその感情表現が読み取りづらいという特性があります。勿論、すべての発達障がい者がそうであるとは断言できませんが。A君も例外ではなく基本無表情です。しかし、突然に笑ったりすることは合ってこちらの予想外のタイミングで感情を表す事も少なくありません。

そういった中でのワタシの気付きは、

こちらの感情表現方法の常識を当てはめてはならない、表情に表れていないだけで心の中では悔しいとか悲しいとか嬉しいとか楽しいを感じているんだ、という前提で接する必要がある

と思ったのです。

ついつい自分たちが幼いころに大人たちから教え込まれた教育やしつけが正しいと思い込んでいて、また、捉われている節がありますが発達障碍者にとってはその旧来の教育システムや子供へのしつけ方法を改める必要があります。その方法を学び取るきっかけがこの書籍からも感じ取れるかと思います。

強いこだわりって?

この本の著者の行動とワタシが送迎担当しているA君が一緒だったものでそうかぁ、と再確認をした次第なのですが、そのこだわりとは

一度覚えた物の配置が変わっていると気持ちの不安定につながる

というもの。ワタシの経験上でいえば、介護タクシーの運転席の真裏に付き添い席が設置されていて、助手席裏にある車椅子ユーザー指定席から家族とユーザーはコミュニケーションを図っています。

こちらにA君もお座りいただいています。

こちらにA君もお座りいただいています。

んで、付き添い席家族に手に取って頂けるように介護タクシーめぐりのリーフレットを設置しているのですが、

見えますか?

見えますか?

このリーフレット、ご覧のようにめぐりという屋号が読み取りやすいように上側に差し込まれています。ある日、A君送迎後の別件の予約客を移送し、そのご家族がこの付き添い席に乗車され、何気にリーフレットを手に取って読み込み再びもとに戻したのでしょう。その時、付き添いご家族は無意識にめぐり屋号を真下に差し込んだのです。

ワタシも全然気づかない状況でその日の運行は終了。

次なる朝、A君をお迎えしスタスタといつもの指定席に乗車するや否やリーフレットを差し替えたのです。つまり、めぐり屋号を見やすいように上側に戻したのです。そばにいた母親もクスッと笑っていて家庭の中でも同じような事をしているのだそう。自分の中で見慣れたものの配置からちょっとでもズレていたり無くなっていたりすると心が落ち着かなくなり不安になり、時には感情を爆発させ苛立つのだそう。

これって健常者から見れば「別にどうだっていい、こだわる必要のない事だろう」とため息が出そうなものですがそのどうだっていいという思い込みを発達障がい者はものすごくこだわっているという事、まずはそれを知る必要があります。

長い前置きになりましたが、その著者とは。

思考の引き出しは多い方がイイ、というワタシなりのこだわりの一つでありますが発達障がい者との共生をこれから送っていくうえでこの本を一読する必要があるかと思います。ぜひ、手に取られてみてください。

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花城 健

合同会社 代表社員兼 介護タクシーめぐり運転手  1978年 沖縄県・金武町生まれ   旅行をあきらめる障がい者・歩行に不安のある高齢者へ沖縄観光の成功を一緒に考え、現地ならではの情報提供を行い、ゆったり・ゆっくりの小旅行を企画する日本で数少ない駆け込み寺型の福祉・介護タクシードライバーでもある。 良質な情報に触れ・多少の不便を受け入れ・体験したいコトを明確にすれば、障がい者高齢者の旅行は必ず叶えられると確信しています。 THE  YELLOW MONKEYをこよなく愛す。 趣味・三線 読書 一人カラオケ ジムニ―イジり 落語・歌舞伎鑑賞 ウィングスーツ滑空妄想 資格: ヘルパー2級・視覚障害、身体障害者ガイドヘルパー・認知症サポーター・実務者研修(痰吸引・経管栄養)・手話3級・運行管理者(旅客)  実績事業: 障がい者外出の移動支援事業、高齢者通院支援事業を自治体より委託契約 身体障がい者福祉協会・会員の福祉向上送迎事業受託 発達障がい児通学送迎事業受託
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