取材日:2017年7月6日 13時~13時40分。
名護市喜瀬の小高い丘に建つザ・リッツ・カールトン沖縄。
かねひで喜瀬カントリークラブのゴルフコースと美しい名護湾が一望できる小高い丘に位置するリゾートホテルのユニバーサルルームとコネクティングルームをご紹介します。
今回より、通常のお部屋のご紹介も兼ねています。
障がい者ご自身の心情として、バリアフリー対応ではないお部屋状況を併せて知る事で、ご自分の障がいの度合いと照らし合わせて通常の客室でも宿泊が可能かどうかの検討を望んでいるとの要望がありました。
また、介護タクシーめぐりが使用しているスタンダード車いすを客室の各ポイントで同時に撮影しています。車椅子ユーザー視点に少しでも近づけられたらなと言う試みです。
当社のスタンダード車いすのサイズは
横幅(車輪手すり含む)65センチ
アームサポート(肘掛け)高さ 64センチ
座面高さ 44センチ
となっております。
画像に映し出された設置物と比較しながらご覧いただければと思います。
ユニバーサルルーム状況
入って右側にコネクティングルームへつながる扉があります。
まずは左側のユニバーサルルームに向かいましょう。
ベッドサイドにはザ・リッツ・カールトン沖縄がお客様の利便を向上させる為に設置したスマートフォン「ハンディ(handy)」があります。
何と、通話とインターネット無制限で完全無料。
海外であればアメリカ・台湾・タイ・中国・香港・韓国への6か国へも、無料・無制限で利用できます。外出先からホテルに連絡を取ったりホテル側からのお知らせ受け取りにも活用できる至れり尽くせりのモバイルデバイス。
全客室に備えられています。
そのモバイルデバイス設置個所のすぐ隣に、クローゼットエリアがあるのですが、車椅子ユーザーでも衣服を楽に収納できる温かな配慮がなされていました。
付属のグリップバーを引き下げる事で、
小さな事ですが、日常生活視点が1メートルほどの車椅子ユーザーにとってはこのような配慮はかなり有難いものではないでしょうか。
ベッドとライティングデスク間の車いす移動もストレスなく行えます。
いよいよバスルーム・トイレへと移ります。
ホテルからの資料によりますと、貸出備品が他にもあります。
- バスマット
- バスボード
- バスタブ用手すり(取り外し可能タイプ)
- 滑り止め用マット
宿泊予約時に必要な備品の申し出を行われてみては如何でしょうか。
テラスに移動してみましょう。
ノンストレスで外の空気を味わえますよね。フルフラットとはすごいです。
また、照明スイッチの操作位置が車椅子ユーザー目線とほぼ平行の高さ1メートルに設置されているのも小さな感動を覚えました。その高さであれば、健常者も使いづらいという事はないですから。
では、通常の客室へと移ってみます。
コネクティングルーム(デラックスツインルーム)
ホテル内は無料の無線LAN(Wi-Fi)、全部屋で無線・有線LANが使えます。
ユニバーサルルームに比べ、通路は狭い印象ですが、備え付けのチェア・テーブルを移動させる事で動線は確保されるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
全97室でユニバーサルルーム1室。
しかしながら、お客様の障がいの度合いや、手を添えるなどのちょっとしたサポートがあればユニバーサルルームにこだわらずとも快適な宿泊は可能ではないかという印象も受けました。
また、ユニバーサルルームと同じ階層にはイタリアンレストラン「ちゅらぬうじ」や、鉄板焼レストラン「喜瀬」、和・洋食、琉球料理が楽しめるダイニング「グスク」、エレベーターを使用すれば泡盛やカクテルが嗜める「ザ・バー」などの飲食店にもスムーズにアクセスできます。
食物アレルギーを持たれている方やきざみ食を望まれている方へも柔軟に対応可能です。
何よりラグジュアリー感漂う、上質なもてなしを提供するザ・リッツ・カールトン沖縄で優雅な時間を、皆様も是非堪能されてはいかがでしょう。