今回で観光介護タクシーめぐりを3度もご指名くださったリピーターさんからの、メール問合せにはこのような思いがつづられていたので、
って少し悩んでいたら
という答えが返ってきたのでほっと胸をなでおろしました(笑)。
しかしながら、重量100㌔近い電動車いすが入店できる店舗って金武町にあったっけ?って考えるところから、観光介護タクシーによる金武町ナイトツアーのスタートだったんですよ。
金武町民が愛する居酒屋は段差バリアアリ―でアウト
まぁ、だいたい、夜の遊びって居酒屋でオリオンビール2.3杯ひっかけて遊ぶぜエンジンあったまってきたら、呑み屋さんやBarとかに流れるじゃないですか。
わが故郷金武町においても遊び方は一緒なので、それじゃあ居酒屋から攻めていきましょか…と思うも、3代目OHさまや~は店内通路幅がお客様の車椅子では通行できず断念。ムール貝ウニソースとステーキが美味いと評判の金海は入り口段差と歩道に伸縮式スロープを設置できず断念。
トマト天ぷらがめちゃ美味い老舗居酒屋じんじんも車いすユーザーにとってえげつない入口段差が立ちふさがって断念。
車椅子の重量的に、しらふのボブ・サップが2名いないと入口段差はクリアできないので、金武町居酒屋でオリオンビールシャワーは致し方なく候補から外れました。
リトルアメリカ金武町新開地のナイトツアーがちょっと苦戦した理由
その1.平日の夜は米兵も町民も飲み歩かないから寂しい
コロナウィルスをきっかけに、我々の生活スタイルは一変しました。5類相当の扱いになっても病院では未だにマスク着用を求められますし、何より、居酒屋で・飲み屋で飲むよりも家で吞む方がコスパ良くね?概念がしみこんだため、週末にしか人々が出歩かないようになりました。
金武町新開地エリアも例外ではありません。
事前に下調べしていたシャングリラが平日夜は閉めていると気づいたのはお客様来沖の1週間前(苦笑)。入口段差もほとんどなくて米兵たちが集うプールバーの雰囲気が良かったんだけどなぁ。
改めて平日夜の新開地を歩いてみましたが、ネオンが灯っていない・人々が歩いていないだけでこんなに寂しい街なんですね。
その2.「何かあったら…」で車椅子入店を断られる
まぁ、しょうがないですよね。店舗を運営する側になればそういう対応にならざるを得ないのでしょう。
うーん、でもですね。何かあったら視点でいうと、健常者も同じなのではないでしょうか。
酔っぱらった人が健常者のあなたに絡んでケガさせちゃったら申し訳ないから入店はお控えください…って言わないですし、言われないですよね。
モヤモヤしながらも、金武町名物・タコライスとタコスとチキンバラバラをテイクアウトして広場で食べましょか。。的な感じで散歩してたら、見つかったんですよ
奇跡のバリアフリー店舗 Beach Boxは段差レスの車椅子ウェルカム魂でもてなしてくれた
観光介護タクシーめぐり視点では、まず、入口の段差と店内のテーブルレイアウトを見渡して、お客様の車椅子形状と重量的に問題ないかを照らし合わせます。入口段差は問題ないけれど、通路に置かれた棚に接触しそう。。
美人スタッフが即座に対応してくれて車椅子幅700mmでも入店することができました。
テーブル席はあるしカウンター席も充実しているし何より温かく迎えてくださったスタッフ2名には感謝しかないですね。
お客様は相当嬉しかったようで、オリオンビールも泡盛もぐいぐい飲み干されていました(笑)。
金武町の、特に新開地エリアの飲食店は段差レスに取り組んで頂きたい
生まれ育った故郷・金武町へ県内外からの観光客をお連れする際には、「車いすでもストレスなく入店できるかどうか」を真っ先に考えます。観光介護タクシー乗務員だから当たり前の視点なのですが、本来はこのような心構えが無くても誰でも入れるようにすべきなのです。
私のお客様の7割以上が中途障害者です。それまで何不自由なく階段を上り・段差をひょいっと乗り越えてお酒や美味しい食事を楽しんできた人たちです。
ある日を境に、車いす生活を余儀なくされる。そうすると、行けてた場所に行けなくなる。思い出が詰まった場所に入れないから諦めるしかない。
それだと、沖縄の風土を感じられないんですね。段差レスでエレベーター完備で手すり付きトイレ完備の店舗や施設は車いすアクセシビリティという観点ですごくありがたいのですが、その土地の歴史や人々がにぎわったであろう空気感は、店外の看板のすたれ具合や店内の壁紙・テーブル/椅子などのすり減りなどから匂ってくるものなのです。
旅人や観光客は、どこか古臭くてちょっと色褪せた空気感を求めているんですよ。もちろん、その土地で働いている人たちや住民とのふれあいも楽しみにしているんですよね。
ということなので、出来うる範囲から店舗入り口の段差レス環境整備を求めたいところですね。あ、お金ですよね。重量100㌔前後の荷重にも耐えうるスロープをコンクリで整えるなり伸縮式スロープを購入するにしてもお金がかかる。
店舗側としては、少数派の障がい者や車いすユーザーがいつ来店するかどうか分からないことにお金を投じにくい側面もあると思うので、こういう時こそ市町村独自の予算を計上して補助できないものでしょうか。
長々と書き連ねてきましたが、結論としては、金武町新開地ナイトツアーは週末に決行すべきでした(笑)。
今度はにぎわった金武町を楽しみましょうね~!!