画像オンパレードのブログをご披露する事になりそうです。きっかけは先日依頼のあった酸素ボンベ活用者の退院利用での事。
先ずはこちらを。
このタイプの車椅子では座位が保てないお客様を運ぶことが出来ません。ケアマネからはリクライニング車いすを用意してくださいと要望がありました。しかし、酸素ボンベケースを取り付ける所がない。スタンダード車いすから取り外し、即席でこのように加工・取り付けしました。
この状態では背もたれを後ろに倒したときにケースから酸素ボンベがこぼれ落ちそうになります。大変お客様に申し訳なかったのですが背もたれをボンベが落ちないギリギリの角度まで起こす羽目に。
次なる移送ニーズに対応すべく酸素ボンベケースをネット購入しようかと検索したのですが価格は1万6千から2万円。これもお客様の為の設備投資なのですがどうにか知恵を働かせて制作できないか?と考えたんです。
んで購入した材料がこちら。
というツッコミが聞こえてきそうですがこういうDIY好きなんですよね。強度を保ちながらいかにセンス良く仕上げるか。今までの整備経験・車バイクイジリの経験がこういった所で生かされるんです。若者よ、真剣に遊べよ!!
ネットで販売されている専用器具・画像を参考にこのような手順で仕上げてみました。
その事により重心も安定します。ワタシが即席取り付けした場所は酸素ボンベの重みで若干ウィリーしそうな気配すらありましたから(汗)
パイプ太さは18Φ(180mm)。ボンベケース・通し穴よりも3mmほど小さいです。
平行にはしっている車いすボディのパイプとクランプで挟んでいるパイプは太さが同じではないためクランプの隙間を埋めるため、先ほどのクッションスポンジをはさむ必要があります。
2ミリ厚のゴム素材でも良かったかな?と購入した後に思いました(笑)
もう一本のパイプも取り付けましょう。
おお。それっぽくなってきましたね。因みにこのクランプは先ほどのクランプよりワンサイズ小さめの19Φです。なので先ほどのスポンジクッションを咬まさなくてもピッタリフィットしてくれます。
へぇ、結束バンドとも呼ばれるんですね。ワタシが電気工事士時代にはインシュロックって呼んでましたが、共感する奴いるかな(笑)
こいつ2本を使用して先ほどのパイプとボンベケースを十字に挟み込み、左右にズレないように固定しました。
手前のバンドは酸素ボンベ本体を固定する専用として購入しました。
実は、この酸素ボンベケース、持続化補助金と言う制度を活用した購入品でネット検索して購入したのですがその際、130Φと105Φの2種類があったんです。悩んだ挙句、『大は小を兼ねるっていうしな』ちゅうことで画像に映っているのは130Φなんですよ。
ハッキリ言って、ワタシの今までの経験上、105Φでも問題ありませんでした。そもそも、介護施設から病院までの移送区間だけ安全に供給されていれば問題ないわけで、残量が少なかったとしても病院側で補充なり替えのボンベで対応できますしね。本土の民間救急事業者とか介護タクシー事業者なら長距離の転院でこのサイズのボンベケースを活用なさっている方もいらっしゃるでしょう。
移動距離が沖縄とは比べ物にならないでしょうし。
県から県をまたいで移送されるみたいですしね。まず、沖縄県では130Φケースは必要ありませんね(苦笑)
自画自賛の出来栄え。
これで目いっぱい背もたれを倒してもボンベケースに接触することなく移送が可能になりました。
男心をくすぐるじゃないですか。これだからDIY止められないんだよね。具体案が出るまでにウンウン20分ほど唸ってたけど(笑)
材料費
- パイプ太さ18Φ(180mm)×470mm×2本→\535
- 25.4Φ直行クランプ×2個→¥576
- 19Φ直行クランプ×2個→¥516
- 結束バンド→¥237
- スポンジクッション→¥97
- ホールドベルト→¥237
合計 ¥2198
やりました。
これぞ、【Do It Your Self】の醍醐味。
ホームセンターへの材料費買い出しも介護タクシー運行がてらで寄って購入してますからそれほどガソリン食ってないと思う。せいぜい¥500くらいじゃないか。
腕にそこそこ自信のある方は自己責任でお試しくださいね。
あ、あとこの加工を施したことで一つ難点が。
車椅子が折りたためなくなりました。(笑)
出来なくもないけど、パイプ取り外しに5分はかかるな。
路面凸凹の移動時に締め付けネジの緩みが予想されますので車いすポケットに工具を忍ばせておきました。適時、〆ておきます。
無段階背もたれ調整の簡易ストレッチャーにも活用できる車椅子購入検討なら↓
カワムラサイクル スチール製 フルリクライニング車いす 肘掛け(標準型)脱着仕様◆RR42-NB(介助ブレーキ付)◆
中長距離移送でのお客様への身体を労わるクッションカバーなら↓