プロ野球の沖縄キャンプシーズンも終わりに差し迫る2月下旬に観光ドライブのご依頼をたまわりまして、介護タクシーめぐりはお客様宿泊のハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄に向かいました。
振り返ってみれば、2022年8月あたりから家族旅行・親孝行観光のご依頼が多かったですね。
コロナ過の外出自粛もうええかげんにせえよ という国民の反動の表れなんでしょうなぁ。
【沖縄観光初日】どんより曇天の名護市・ひんぷんがじゅまるからスタート
古宇利島大橋の絶景オーシャンビューへ向かう道すがら、名護市のシンボル的存在・ひんぷんがじゅまるの神秘的異空間にふれてもらおうと立ち寄りました。
樹齢350年余が放つ圧倒的存在感に驚かれていましたね。画像ではなかなか伝わらない脅威・霊性・生命の息吹は現場でこそ体感できるものです。
今帰仁村・古宇利島オーシャンタワーとカフェとパイナップル
観光ドライブ初日はオキナワらしさが際立たないあいにくの曇り空模様でして、古宇利大橋からの絶景オーシャンビュー満足度が65%になってしまうのですが、それでも沖縄の海はきれいだとお客様は申してくださいます。地元の良さは旅行者が教えてくれますよね。
古宇利大橋を渡って右折すると古宇利島オーシャンタワーがそびえたっています。タワー内には世界各国と古宇利島周辺に点在する貝がらや赤サンゴなどの展示物が見ものです。
車いすユーザーのアクセスとしては、大型観光バス駐車場内に整備されている障碍者専用乗降所に車を停めて建物内にすすむ方が断然おすすめです。
ちなみに晴れた古宇利島オーシャンビューはこんな感じ。
うおぉ、やっぱりびゅーてぃほー……。
オーシャンタワー内の展示物や展望台からの絶景を堪能したあとは、ネット口コミもアツいカフェ t&c とうらくにて海鮮丼をいただきました。
t&cとうらくは琉球石灰岩をあしらったスロープが整っているので車いすでの店内アクセスも容易です。
ただし、トイレは健常者向けの狭い設計なので自立歩行ができないと厳しいですし、見晴らしのいいテラス席への間には15センチほどの段差があるので注意が必要です。
車いす介助に慣れている人であれば問題のない段差ですね。
このカフェで沖縄の風習・模合をお伝えすると、お父様が「そりゃぁ、頼母子講と似てる感じやなぁ」と言われたので本土にもそのような風習があったんだと驚いたものです。
僕の人生経験不足といえばそれまでですが(笑)。
ご依頼主の娘さんから沖縄ならではの甘いものをプリーズとリクエスト頂いていたので、最近リニューアルされた古宇利島広場内のパイナップル(パインアップル?どっち??)をお父様はご賞味。果汁たっぷりのパインを頂いて馬力が30上がったそうです(ウソ)。
すいません、奥様の健気な愛を隠し撮りしてしまいました。
さぁさぁ、本日のメインイベント美ら海水族館に向かいましょう。
本部町・美ら海水族館のナポレオンフィッシュこと〝ヒロサー〟の面構え超ウケるんですけど
上記画像の超人気の撮影スポットをご案内したらお父様が少し乗り気でない。といいますか、私を含め昭和生まれの男性は、キャピキャピ賑わっている場所に入りづらいんです(苦笑)。
こちらの撮影スポット、混雑しているときは10分ぐらい待つときもありますからね。
とはいえ、旅の後悔は「あぁ、あの時(場所)撮っとけばよかったなぁ」だと相場が決まっているので、ちょびっと強引に案内しました。お母様も喜んでいたのではないだろうか。
ハコフグとナポレオンフィッシュが眼前に迫ってきました。
…鼻で笑われた気分です(笑)。
(魚のくせに生意気だぜ、) 沖縄名でヒロサーというんだそうです。
そうそう、美ら海水族館の魚全種を網羅している下記リンク先のページおすすめです。当然にさかなくんは全部知っててイラストも書けるんでしょうね。
阪神タイガースの宜野座キャンプを楽しんできたご依頼主ともこちらで合流して記念撮影。
うーん、家族旅行ってええなぁ。。
【沖縄観光2日目】晴れの沖縄こそオキナワ
いやー、しっかり晴れてくれました。
見てください、この青さを

ウソみたいだろ、これって 海(うみ) っていうんだぜ……
青い、碧い、あと青井。
南国らしい天候に恵まれてウキウキ気分の我々は、あの消失からの復興のお手伝いと観光に望むべく首里城に向かいました。
那覇市・首里城にて復興作業 ニービの石を粉にする
我々の来園を祝福するかのような後光が差し込んできました。
暑くもなく寒くもないちょうど過ごしやすい空気につつまれて守礼門をくぐりぬけたあと、
世界遺産・園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)の前で、観光の充実と安全に帰路できるよう心で願いつつ記念撮影。
御嶽とは簡単に言えば神が降り立つ場所であり、よりどころです。門の向こうには木々が生い茂っているだけ。そこに霊性を宿す琉球の歴史に我々は思いをはせました。
身体全体の筋力が弱まった状態ながらも、お父様はガシガシとニービの石をたたき割り、お母様が粉を拾い集めました。
2023年2月28日時点でボランティアによるニービの粉製作は280キロまでになりました。作業終了時には日付が記された参加証をいただけます。
おっと!
首里城内の最高峰パワースポット・首里森御嶽(すいむいうたき)前でスナップ的写真を撮ろうとしたらお客様にバレてしまいました(笑)。

めっちゃいい笑顔の二人
カメラに対して構えていない素の表情を切り撮るって難しい。。。
首里城正殿の屋根についていた龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)の残骸を目の当たりにしました。
振り返れば消失の14日前にお客様をご案内してたんですよね。
2026年8月の正殿お披露目を目指して職人さんや関係者は頑張っておられます。また訪れましょう。
首里城正殿をあしらった木材倉庫・加工場の前でフォトグラフィー。いやー、皆さんいい笑顔だ。
先ほどのニービの粉製作作業と公園内の移動で程よく身体をエクササイズした我々は、お待ちかねのランチスポットへと介護タクシーを走らせました。
那覇市・壺屋 琉球料理ぬちがふうの段差と坂に要注意
事前に現場を訪れてリサーチをしておくことで、駐車場から店舗までの最短ルート・段差/階段などの障害物・手すり付きトイレの有無が把握できます。把握できていることとお客様情報を照らし合わせれば、案内できる観光地/飲食店がすみ分けられていくんですね。
杖歩行できる筋力があるか否か、ぬちがふうで食事を楽しみたい場合はこのあたりが肝になってきます。
おっと!!
またもや隠し撮りがバレてしまいました(笑)。
お気づきでしょうか、お母様がお父様ご愛用の杖をロープ代わりに引っ張っているのを(笑)。
絵にかいたような青空とビビットな赤が映えるブーゲンビリアにソテツと琉球赤瓦の組み合わせは、心地よい沖縄を表現してくれます。
ご覧のように段差要注意です。
個室やテーブル席が充実しています。
どう見たって美味しそうな琉球料理が届いたところでハイチーズ。余談ですが、窓の奥に見えるのは国指定重要文化財の新垣家住宅です。あるイベントで階段昇降機をもちいた介助・サポートを行った良き思い出の場所がまさか隣にあるとわ!!!
うおおぉぉ。。絶対に美味しいにきまっているソーキそば。幸せの極みがそこにありました。
食後の記念撮影もバチっと決まりました。
正直、杖歩行ができる筋力があっても、ぬちがふう店舗入り口までの坂はキツいです。しかし、南国沖縄ならではの気候とゆるーい空気感が皆さんのエナジーを湧き立たせてくれるんですね。
不思議なパワースポットやでOKINAWA
涼しげな芭蕉布を着た心優しきスタッフがこちらまで見送ってくださいました。
うーん、絵になるなぁ
このあとひめゆりの塔に向かい、沖縄戦の悲惨さを肌で感じてきました。これまで弊社の沖縄観光ドライブを依頼されてきたお客様の大半が、激戦地・沖縄の歴史に向き合おうと平和記念公園やひめゆりの塔への訪問を熱望されます。訪れるたびに信じがたい思いに駆られるんです、こんなに平和な沖縄なのに本当に戦争ってあったのか。
あったんですよね、平和記念資料館内の写真や遺物やメッセージが、残酷な歴史を記しています。
そんなこんなであっという間の2日間でした。
介護タクシー車内ではゴルフやたこ焼き発祥の話について盛り上がりまして、あぁ、こういうプライベート感満載の旅行を演出できるのも介護タクシーならではだよなぁと納得したものです。
観光ってやっぱり楽しいですね。