今回の沖縄観光ドライブのお客様は滞在10時間余の日帰り弾丸プランを計画されておりまして、限られた時間の中でいかに沖縄を満喫できるか?というポイントに情熱を抱いて相談されました。
我々は情熱と冷静の間でメール送受信を繰り返し、唯一無二の観光プランを創り上げることに成功したのです。
先日、安全に楽しくミッションを遂行しましたので記録を残しておきましょう。
糸満市・琉球ガラス村のグラス体験で心のバリアフリー頂きました
那覇空港から琉球ガラス村に向かう車中にて、お二人はヘルパーと利用者という間柄にとどまらず、ご自分の感性(魂)を絵画で表現するアーティスト(芸術家)だということが分かりました。
だからこそ、琉球ガラスという伝統工芸に惹かれたのですね。
飛行機の到着が10分ほど遅れたので午前のグラス作り体験に間に合うか心配だったのですが、滑り込みセーフで間に合いました。
なかなかの盛況ぶりです。さて、車椅子ユーザーが挑戦する琉球グラス体験とはどのようにやるのでしょうか。
1300度の溶解炉で熱されたグラスの口を整形する作業を、スタッフと一緒に行いました。握力が乏しく一定の力加減でグラスに工具を当て続けるのは至難の業でしたが、スタッフの温かい協力もあって無事に成功。
震える手をこらえるように一生懸命にグラス作りに向き合うお客様の姿に心打たれましたね。
美人ヘルパーさんも一緒にグラス体験。見事なハート形に仕上りましたね、ドヤ顔もばっちり決まりました、ありがとうございます。
出来上がったグラスは徐冷窯で一晩冷やして、お客様の自宅へは3~4日後に到着することになります。
とにかくスタッフの方全てが優しく接してくださったので、楽しく過ごせましたね。
グラス体験場の隣施設にはお土産用の琉球ガラスが多種多様に販売されており、また、ガラス職人さんの魂の息吹が表現された芸術的作品が多数展示されています。
めちゃくちゃ見ごたえあるのでぜひ足を運んでみてください。
南城市・沖縄そば金太郎にて唐人そばをおすすめしました
店内を伺うと、観光客のみならず地元の県民にも愛されている食堂だということが伝わってきました。
いつもなら豚の骨付きあばら肉がON THEしているソーキそばや、赤身と脂身が交互に織りなす三枚肉そばをおすすめしますが、沖縄そば金太郎には、唐人そばがあるのですよ奥様!
【唐人そばとは… ?】
明治35年に大阪から清国人の料理人を那覇市警察署下りに招き、「支那そば屋」を開業。当時の人々の証言をもとに黒いスープと太いちぢれ麺のそばが提供されていたとのことから、沖縄そばの元祖とも言われています。
この唐人そばを提供できるお店は数少ないことからレア感たっぷりでほんとに美味しいので、お客様には唐人そばをおすすめしました。
店内は車椅子ユーザーにも利用しやすいカウンター席8つと4人テーブル席が2つあります。
トイレは健常者専用となっておりました。
さぁ、腹ごしらえも済んだところで、今回のメインイベントといっても過言ではない、グラスボートによる沖縄の海底のぞいちゃおうゼ体験に向かいます。
南城市・玉城百名 新原海底観光センターのスタッフは優しさに溢れていた
お客様が来られる数日前に下見していたのですが、その時に対応してくださったスタッフが温かくて優しいのなんのって。
瞬殺で介護タクシーめぐりおすすめの観光地に確定しました。
みーばるビーチグラスボート 新原海底観光センター公式サイトはこちら
駐車場スロープからボート乗り場までおよそ40mの砂浜をウィリー介助で駆け抜けたあと、桟橋からボートに乗り移る際には、どうしてもマンパワーが必要になってきます。
観光センタースタッフのご協力もあって無事に乗船できまして、30分ほどの海底体験を楽しみました。
海中に住む多様な熱帯魚の色彩模様を楽しみながら、そして、1.5m~35mの海底のグラデーションに我々は美しさと幾ばくかの恐怖を覚えたのであります。
いやー、沖縄っていいですね。
次なる目的地は那覇空港・第二滑走路からの飛行機離発着が間近に見える瀬長島・ウミカジテラスです……
と思っていたのですが。
南城市・玉城の多和田スーパーに食いついた美人ヘルパーさん
沖縄県民にとってなんてことないスーパーですが、付き添いヘルパーさんには宝の宝庫に感じられた模様。
というのも、道中に生えていた島バナナに一目ぼれしたようで、どこか買えるところはないかと新原海底観光センタースタッフに聞いたら
という助言を頂いたものですぐさま直行したんですね。
残念ながら島バナナはありませんでした。。
ですが、島豆腐に目を光らせたようで(笑)、豆腐ちゃんぷるーをつくるためにご購入と相成りました。
シュールです、、この光景は実にシュールであります。
豊見城市・瀬長島のウミカジテラスは車椅子/ベビーカー/福祉バギーにも優しいバリアフリー設計…?
瀬長島のウミカジテラスは店舗間の通路と入口がほぼ段差レスなのでわりとストレスフリーで、1フロアから3フロアまでスロープ坂を経由して移動することが出来る、いちおうバリアフリー設計です。
僭越ながら「いちおう」と称したのは、極狭のトイレスペース入口にベビーシートを取り付け、一生使われることのない洋式便座右側にある縦の手摺りがあまりにも残念だからです。。
上記画像のように2フロア・3フロアのトイレは車椅子転回もできない狭い構造ですので、龍神の湯・足湯がある建物の裏にある車椅子トイレか、ウミカジテラス駐車場横の車いすトイレをおすすめします。
お客様からシークワーサージュースを御馳走になりました。
航空自衛隊・飛行機のタッチアンドゴーを間近に見ながら飲むジュースは格別にございましたよ。
むぅ…世間はクリスマスですか……
〆は那覇市・国際通り 御菓子御殿で紅芋スイーツにまみれる
日帰り弾丸ツアーもあっという間に終盤を迎えました。
沖縄観光お土産の定番・紅芋タルトの美味さを地元の皆様に振舞いたいから立ち寄ってぇな、ということで送り届けました。車椅子ユーザーお客様、ちょっとGALっぽいポーズに見えて面白い(笑)。
2022年12月上旬の国際通りはにぎやかで活気にあふれていました。沖縄はこうでなくちゃね、密を避けましょうとか必要のない外出は自粛をとか、もう聞き飽きてますから。
再会を願ってひとまず筆を収めたいと思います。
またいつでも沖縄に帰ってきてくださいねー!!