観光介護タクシーのお問合せを頂いたのが来沖の3日前。そこから理想の沖縄観光像をカタチにするためにヒアリングを行い、お客様だけの観光プランを練り上げました。
車いすユーザー同伴の観光客および旅行者にとって、土地勘のない場所で限られた時間で楽しむとなると、下記のポイントが気になるものです。
①宿泊ホテルから観光地をつなぐルートの方角と現場感覚の移動時間はどれくらい?
②行きたい場所は車椅子が入れるか?受け入れてもらえるか?
③ストレスなく排泄できる手すり付きトイレはどこにあるのか?
④その土地で親しまれている料理は?そこでしか食べられないものは?
⑤求めているお土産はどこにあるのか?
⑥叶えたい体験・行きたい観光地は時間通りに間に合うのか?
⑦自分の介助スキルで旅行先のバリアを乗り越えられるのか?
はたしてお客様は快適に沖縄観光できたのでしょうか。さっそく振り返ってみましょう。
那覇市:リニューアルOPENの牧志第一公設市場はかなり賑わっていた
元の場所に再建された那覇市第一牧志公設市場は、以前のような屋根が取っ払われており、開放感あふれる商店街に様変わりしていました。解体前は下記画像の通りでしたからね。
うん、だいぶイメージ変わりましたよね。
車椅子トイレの場所も探しやすくなってますし、市場内の通路も広々として車いすガイドもやりやすいよと。さてさて、沖縄に来たんですからテレビで見るカラフルなお魚を調理してもらおうと、1階の鮮魚コーナーを攻めてみました。
うおお、沖縄県民の私が見てもカラフルに富んだ魚たちだなーと納得なっとく。
即断即決でお魚を選び、エレベーターを上がって2階食堂でお刺身とから揚げを頂くことに。
食感コリコリの新鮮刺身へと生まれ変わり?ました。
沖縄といえばゴーヤーちゃんぷるーを外すわけにはいかないでしょう。
わしゃわしゃ手足をバタつかせる蟹に尾びれで生け簀の水を時折浴びせるエビたちと、石垣牛が見せつける上質な脂に後ろ髪をひかれつつ、お客様が大きな関心を寄せている焼物(やちむん)を覗きに向かいました。
オキナワ戦後の復興は壺屋のやちむん(焼物)から始まった
やちむん通りの入口にある壺屋焼物博物館の鑑賞から始めることにしました。
沖縄本島はその昔、北山・中山・南山と3つのエリアに分かれていて、それぞれが独自に朝鮮・中国・タイ・ベトナムと貿易を重ね陶磁器を輸入していました。琉球王府として統一された後も薩摩と交流を重ね続け、沖縄の黒土(ジャーガル)と赤土(島尻/国頭マージ)を使った独自の焼物やちむんが徐々に形作られていきました。
奇跡的に壺屋地域は沖縄戦の被害をほとんど受けていなかったそうで、陶工たちはアメリカ軍に生活必需品の「器」を壺屋でつくらせてーな直訴。
需要がどんどん高まり、欧米人たちからも「OH! IKETERUNE~」と評判が高まり、注文が増えて大量生産したそうな。
博物館内の1階から2階にいたるまで、戦後から令和に至るまでのやちむんの歴史や逸品が多数展示されており、陶芸好き車いすユーザーのお母様も興味津々で鑑賞されていました。
OH!! KOREWA OCHA-ME YAGANA!!!
あっという間に初日の観光ドライブが終了しました。
明日は沖縄のシンボル的キャッスルの首里城から攻めていきましょう。
首里城観光の充実は有料ガイドが鍵を握っている
首里城公式サイトを調べてみると、有料ガイドによる首里城の案内は毎日8:15 / 9:15 / 16:00開始で行われています。後日気づいたのですが、貸切ガイドという形で定時以外でも対応してくれるのですね!
●貸切ツアー
定時以外の時間を希望される場合、10:00~15:00の範囲で希望時間を調整して、ツアーを行うことも可能です。
事前予約が必要です。●時間10:00~15:00の範囲で60分※予約の際に希望時間をお知らせ下さい。●定員1人~30人●受付首里城公園 首里杜館(すいむいかん) B1F 総合案内所付近※開始予定時刻の15分前~5分前までに受付を済ませて下さい。●料金参加者1人につき1,500円(税込)(中学生以上)※お支払いは現金のみです。※小学生以下は無料(小学生以下のみの参加はできません)※別途入場料が必要です。(年間パスポートはご利用いただけます)●予約希望日の2カ月前~1週間前まで
●コース内容
基本コース:歓会門(カンカイモン)コース
首里城公園の主要な門や施設をまわるツアー
受付・首里杜館⇒ 守礼門⇒ 歓会門⇒ 瑞泉門⇒ 日影台⇒ 奉神門⇒ 世誇殿
南城市 うちなあやの唐人そばは安定の美味さでした
予定に組んでいた某所の某そば屋さんは行列でにぎわいすぎてアレでしたので、予定を変更してもう一つおすすめのうちなあやにご案内しました。
みよ!この醤油ベースの出汁に中太ちぢれ麵と三枚肉のコラボレーションハーモニーを!!!見た目以上に味はしつこくなくてスッキリ飲み干せるんだぞ。
こちらはヨモギを麺に練りこんだソーキそば。お客様には二つの味を楽しんでもらいました。