いよいよやってきました、バリアフリー沖縄観光のメインディッシュ。
クロワッサンアイランド 水納島での海水浴・大人も子供も楽しい海水浴・当たり前に障がい者も楽しむ海水浴
この日の為に、この海水浴プランを受けてくれるマリン事業者を探し出すのにまぁまぁのエネルギーを費やしました(苦笑
何せ、「何かあると‥‥モゴモゴ」と快い返事を頂けない事業者さんがほとんど。
確かに、マリンアクティビティを行うに必須な舟やジェットスキー、バナナボート・BIGマーブル・パラセーリングなど、健常者向けの様相を呈していて、スロープなんてないしハシゴをつたって船に乗り込まねばならないし船内構造自体も遊具自体もバリアフリーではない。
設備が健常者向けだからマリンスポーツが楽しめないので(ハズなので)諦めてもらいたい‥。
障がい者・車椅子ユーザーへのケアのやり方が分からないから避けたい‥。
一緒に楽しみたい気持ちはあるけれど、アクティビティ自体が激しい為、事故誘発危険性を孕んでいるからお断りしている…。
マリン事業者の心の中は概ねこのようなものかもしれません。
しかし思うんですね。
何時までも何時までも障がい者からのアクティビティ申し出に対して断り続けるんですかと。
最初からNOを突きつけるのではなく、例えば、
現在持ち合わせている設備環境と人材(介助経験有無)と提供サービスをお伝えして
ここまではお手伝い出来ます
ここから先は人手が必要なのでそちらでヘルパーさんを〇名確保してもらえますか
といった具合に、
それを達成するために、何が足りなくて何を組み合わせれば実現に導けるか……という試行錯誤の姿勢と提案する寄り添いの気持ちが欲しいんですよね。
「障がい者なんですけれど‥」
「車椅子ユーザーですが…」
「歩行できません・両腕動きません」
その声を聴いて「あぁ、うちのお客さんではないな」と即座にお店のシャッターを降ろすのではなく、
「うちにはこんな感じの商品しか置いていないけど、何か食べれそう?食べづらいんだったらこうすれば食べやすくなるかもよ、ちょっと覗いてみる?」
ってな感じで。
今回対応頂いたマリン事業者も障がい者専門を謳っているわけでないものの、出来る事・出来ない事を明確にしてもらって安全対策を万全に期した上で一つのマリンメニューを実行してくれたんですよね。
ホント、お世話になりました。!!
本部町・渡久地港から高速船フェリーみんなで15分で到着
渡久地港・フェリーみんな それぞれにバリアフリー構造です。
渡久地港からフェリーみんなをつなぐスロープ状況
身体が前倒れになって車椅子から落ちちゃいそうになるんですよね。
手助け頂ければ解決するのですが。
並列で車椅子3人は収まるでしょう。
15分という長すぎず短すぎずの移動時間が水納島マリンアクティビティへのワクワク感を絶妙に演出してくれます。
フェリーみんな トイレ状況
着きました。
フェリーみんなから水納島港をつなぐスロープ状況
画像は1か月前に訪問した水納島バリアフリーのリサーチ時のもの。
誰にも優しいスロープ設備の標準化(港整備)を求めたいですねー。
アクティビティ実施への注意事項とトイレ・シャワー室・売店などの島内状況をマリンスタッフが伝えてくれます。
しかしながらアツい暑さとクリアな海。
紫外線の強さは尋常ならぬものの、日陰に入ってしまえば心地よい風が吹き抜ける。
沖縄の夏が人気なのもこういった所なのかなと。
今回のバリアフリー海水浴が成功したのも、こちらのマリンスタッフの心暖かい・アツいもてなしがあったからこそ。
車椅子を見るや否や、「何かお手伝いしましょうか?何時でも声かけてくださいね! 直ぐ駆けつけますんで!!」
これこれ!
こういう声掛けメチャクチャ嬉しいんです。
例によって大衆からジロジロ見つめられましたが、
車椅子ユーザーでも海水浴は出来るんだよ、という気付きを持って頂ければ良し。
このようなシチュエーションを幾度となく見かける事で障がい者の外出・観光が当然の行為であるという認識に繋がり、移動にハンデを抱える方への設備環境を整えていかねばならない、、という素地作りにジワリと貢献してくれますから。
暑そうで嬉しそう。
私も嬉しそう。
遊泳区域内で1時間近くもノホホンと漂うだけ。
そんな幸せタイムが水納島で流れていました。
塩分補給・水分補給も小まめに行いながら、昼食をはさんでいよいよBIGマーブルへのマリンアクティビティ体験へ突入します。
コインシャワー・車椅子トイレへのアクセス
今回、お客様はシャワーを諦めて衣服のみ着替えました。
こちらコインシャワーにもバリアフリー化が求められますね。
代替え方法はあるのですが、ただでさえ海水浴で疲れているのに入浴介助を行うに不具合な狭いスペースで余計な体力は消耗したくないのですよ。
ラクに排泄も入浴も行いたいですよね。
我々が昼食に駆けつけた時は満席状態。
どちらか空いている席はないかと目ん玉グルグルしていると
「どうぞ、こちら空いているので、良ければご一緒しませんか?」
ありがとうございます。
親切な行為は素直に甘えるに限ります。
東京からお越しのファミリーはすごく話しやすく気さくにお客様にも声がけ下さいました。
旅の醍醐味は一期一会の出逢いだったりします。
さぁ、この島名物のチーズカレーを食らいましょう。。。。。と思ったら無い!
お客様も私もチキンカレーを頂きました(涙
クリアなブルースカイブルーの青空の下、コバルトブルーとエメラルドグリーンの海で海水浴すれば、頂ける食事全てが美味しなのです。
結論、何でもウマいっちゅう事ですな。
これから始まるエキサイトな体験にお客様も興奮のるつぼ興奮の極み。
お客様、ニヤついてます(笑)
ぬかるんだ砂浜での車椅子移動は大人3.4人で持ち上げてもいいのですが、コツと少々の体力あれば車椅子ウィリー走行・後ろ向きバージョンで攻めると一人でもイケるものです。お客様の体重次第、、、、という所もありますが(苦笑)
上肢・下肢ともにマヒがあるお客様の安全を確保しながらどうやって楽しんでもらうかといえば、ヘルパースタッフ阿部君と私がサンドイッチ状態でお客様を挟み込み、それぞれの片腕でお客様の太ももと上半身を抑え込むようにクロスさせながらBIGマーブルのグリップを握る。
そうする事で、ジェットスキーでガンガン引っ張られても・BIGマーブルが波に煽られてギョンギョン跳ねてもお客様の身体はガッチリ固定。
大人3人が水納島の空の下でガハガハはしゃいでしまいました(笑)
バリアフリー海水浴に備えたい撮影機材
んで、このマリンアクティビティに関して最大の後悔と言えば、このエキサイティング体験の模様を動画撮影できなかった事。
スマホ片手に撮影するわけにもいかず、とても悔しい思いをしたものです。
今度の車椅子ユーザーとのバリアフリー海水浴はコイツを頭にセットして臨みたいと思います。
防水ケースもお忘れなく。
あの興奮とグレイトフルな感動を記録として残せるなら¥47,000も安いモノ。
お客様にデータ送ればいいですしね。
あ、
昨今、スマホも防水仕様が標準化したといえど、海水にまみれるビーチでは、専用の防水ケースが必須だなと痛感しました。
水納島の透明度に優しく触れ、人の優しさに触れた心のバリアフリー海水浴
後ろのマッスルグラサンお兄さんがとにかく親切でした。
気さくでフレンドリーで暖かくてマッチョで(笑)
この人達なくしてお客様熱望のバリアフリー海水浴は成功しませんでした。
疲労困憊ながらも、日焼け跡が目元に刻み込まれた濃密海水浴タイムの足跡を確認できるお客様の幸せそうな御顔を拝見できて最高なきもちになれました。
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