命を授かったその時に「3万人に一人の確率で表れる水頭症のお子さんです」
そう、医師から告げられたそうです。
沖縄本島北部の宿泊ホテルで 母・お子様と対面し、やたらデカい事でその名を県下にとどろかせ続けている大型ショッピングセンターに向かう介護タクシー車中、母 は子気味良いテンポで私に語り掛けてくれました。
母:「3万人に一人って告げられた時、私は恵まれているんだなって思ったんです」
「そんな確率の命に巡り合えるなんて奇跡でしょ?」

きさく工房RV Pocketll ss タイプのバギーは収納性に優れていました。
生命を宿すという神聖なる行為は、腕力とプライドだけが取り柄の男性には決して成しえないコト。
命を削って生命をこの世に・社会に繋いでいく母親達は不安と恐怖の日々を過ごし、そして、喜びと嬉しさの感情を入り混ぜながらじわりじわりと強さを纏っていくのです。

小さなジンベエザメ一緒に見れたね!怖かった?可愛かった?(笑)
出逢った瞬間から純度の高い可愛らしさを届けてくれました。
そんな可愛らしい笑顔がアクアリウム水槽の前で垣間見えた時、私は調子に乗って、水槽内を優雅に泳ぎ回るビビッドカラーの熱帯魚を指さし、
「あれなんていう魚か知ってる?俺もわかんないんだよ 」

あれ?怒っちゃった?それとも俺の小ボケがつまらなくて?w
24時間あるうちの睡眠を除く全ての時間とエネルギーを、愛する子供の成長へ注ぎ込む 母 はここぞとばかりに買い物を楽しもうと欧州発のアパレルメーカー店舗へ駆け込んで行きました。
いや、そのお買い物も、ご自分の衣服ではなく初旅行先の沖縄で環境の変化に戸惑うお子様の衣服を買う事が第一の目的でありまして。
自分の事は二の次三の次なのです。
そのお買い物の間にお子様の面倒を仰せつかった私は、お子様の笑顔がもっと見たくて別角度から見えるジンベエザメのポイントへバギーを移動させたり、
1階フロア入口にでんと身構える琉球時代を匂わせる大甕を見せて「ほら、見て。デカすぎる甕だねぇ。はっきり言って使い道ないよねぇ」などと小言をほざくと気分を害したか泣きわめいてしまったのです。
冷静を装う風を装いながら私は 母 の戻りを待ち焦がれていました。

今回の介護タクシー貸切ドライブのメインイベント 介護食宅配専門 まじゅん
沖縄旅行決行日の3か月前まで経鼻栄養摂取だったお子様。
母 は今回の沖縄旅行で愛するお子様にプレゼントしたかった事とは
「この2年間、子供らしい遊びもなくリハビリや経過観察ばっかりで苦労をかけました。」
「沖縄の空気・文化・人々に触れて肌で感じて、多様な価値観を身につけて欲しい」
そんな熱い思いを抱いて介護タクシーめぐりをご指名下さいました。
お子様はその 母 の深き愛情をひしひしと感じたのでしょう、
今回の沖縄旅行前には経鼻栄養が必要ないくらいに成長されました。
母 はその息子の成長ぶりが余程嬉しかったらしく、今回の貸切ドライブ・メインイベント先 介護食宅配専門 まじゅん の宮里ご夫婦にその思いをささやかにまくし立てておりました。
通常の食事では栄養摂取が難しい方や嚥下(食事飲み込み)の力が低下した高齢者・障がい者らへ、舌でつぶせる程の柔らかさと・栄養価のバランスに優れた
「見て美味しい食事」のムース食を提供し続ける宮里ご夫婦は、
今回、 母 よりリクエストのあった「沖縄ならではの食材や沖縄県民が親しんでいる料理を息子へ食べさせてやりたい」 という声に応え、
沖縄そばのムース食を 母 へしっかりと繋ぎました。
舌で潰せる 料理としてカタチになっている 栄養価も確保されている
この3つを両立させる事は至難の業であり、何より、それを食べて喜んでくれる人の笑顔 が想像できなければ成しえない、労力と時間を要するムース食なのです。
初めての沖縄・初めての沖縄そばは美味しく召し上がって頂けたのでしょうか。
今、このブログを執筆しながら思いを馳せております。

神秘的なたたずまいの名護・ひんぷんガジュマルでパチリ
おお!
スマホで撮影した時は気づきませんでしたが、お子様がしたり顔でにこやかに微笑んでいるではありませんか!!
年相応に見られない私の顔面を5時間も見続けたお子様は、今回の貸切ドライブ終盤でやっと私に慣れたようです。

あ、そうでもなかったか。。。。
お子様は大分お疲れのご様子。
当然です、体力ある大人でさえも移動時間を含めた5時間弱の観光ドライブは疲労を貯めてしまうもの。
「早くベッドで寝かせてくれよぉぅ!!」
そう言ったとか言わなかったとか。。。。

母のボーズがイケてる
今回の旅で何を感じてくれたでしょうか。
肌で触れた・目で見た・匂いで感じた 沖縄 とはどのような印象を持たれたでしょうか。
叶う 夢 と書いて叶夢(かなめ)と母は名づけました。
「いろんな世界を見て・感じて、自分らしく夢を叶えて欲しい」
又、いつでも沖縄に帰ってきて下さいね。