障がい者高齢者と日頃触れ合わない人にとって、車椅子ユーザー=全く歩けない人 という認識の方も多くいらっしゃると思います。
現実はそうではありません。
杖を使ったり付添い者が手を添えることで歩行可能な方も、実は、多くいるのです。
ただ、広大な敷地での歩行移動となると時間がかかること・ご本人の体力の問題が絡んできて消極的選択で車椅子を活用するパターンがあるのですね。
お客様宿泊の北谷町・ベッセルホテルは、デポアイランド内に位置しており、北谷町ならではのアメリカナイズした街並みと美しいオーシャンビューを楽しめる
3日間もの濃密沖縄観光をご一緒したお客様も、まさにその状態でして。
首里城・美ら海水族館・琉球村などの有名観光地エリアを楽しみつつ限られた日数で効率よく回るには、車椅子活用が必須というわけです。
さぁ、先日の沖縄観光模様をダイジェストで振り返ってみましょう。
ここ最近、ご夫婦での沖縄観光を承るチャンスを頂けております。
1秒でも多く沖縄に来てよかった…と感じてもらえるドライブを提供するのみです、私のミッションは。
介護タクシーで沖縄観光ドライブ1st day【やんばる北部編】
ホテルor那覇空港でお客様にお逢いする5分前は、いつも金武町…じゃなくて緊張感MAXであります。
お客様宿泊の北谷町・ベッセルホテルから古宇利島までは高速道路を活用してもおよそ1時間45分かかります。
観光プランを組み立てる際は、道中の渋滞やトイレ休憩を考慮して余裕をもちます。
今回は想定したよりも渋滞にハマらなかったので、ワルミ大橋のエメラルドグリーンをじかに見てもらいました。
37m下のワルミ海峡に1日も早くバンジージャンプしたい私の気持ちを伝えると、苦笑いされてしまいました。
しょうもないタクシー乗務員で誠にすいません。
トイレ休憩をはさみつつ古宇利大橋手前の美らテラスからフォトショット。
古宇利島ブランドを際立たせているコバルトブルーの海とクリアな青空がいまいち伝わってきませんねぇ(悔しい)
当日は快晴で、現場では心地よい風が通り抜けて最高な古宇利大橋ドライブを堪能できました。
私はドライバーなので古宇利大橋の美しい海はいつも写真撮影できません(笑
私のおせっかいにより、世界遺産・今帰仁城址と記された記念撮影スペースまでご案内したのですが、ここに到達するまでに凸凹砂利道バリアが車椅子ユーザー旦那様への疲労を掻き立ててしまいました。
世界遺産とバリアフリー環境の共存は難しいですが、介助者なしで訪れたい車椅子ユーザーが現実にいることを踏まえて何とかアクセシビリティ心地良い環境整備を求めたいところです。
台風銀座といわれる沖縄で暮らすには暴風から家屋をまもる防風林との共生が求められます。
本部町・備瀬地区に立ち並ぶフクギ並木がその役割をいかんなく発揮しており。
マイナスイオン漂うフクギ並木ロードとなりに位置するカフェ チャハヤブランは行列必死の人気カフェですが、あっさり入店OK。
ちなみに、車椅子ユーザーは店舗両脇の坂からアクセスしなければなりません。
スタッフに申し出るとドアを開けてくれます。ドアを開けた先にも15㌢の段差がありますが、車椅子介助に慣れた人ならなんてことない段差です。
すぐさまテラス席をゲットしました。
名前忘れましたが、沖縄そばの製麺をつかったアジアンスパイスただよう美味しいランチ(笑)
12:00のみ予約を受け付けるスタイルの人気店です。
ちなみに、店内トイレは手すりこそないもののの、車椅子を前方から進入させることが可能です。
「壁に手を添えて立ち上がれる」ことができれば車椅子ユーザーも使用可能だと思います。
美味しい昼食をいただいてフクギ並木ロードをさらっと散策しました。
並木ロードに入った瞬間に透明な空気感に包まれ、あらぶった心がCOOLDOWNです。
フクギ並木ロードから車で1分の距離に美ら海水族館があります(笑)
沖縄県内の観光地でもダントツの人気観光地。
ギネス認定のアクアリウム水槽前にはずらっと観光客が立ち並び、目玉のジンベエザメを撮ろうと行列必至の毎日です。
とはいえ、車椅子ユーザー優先の撮影エリアが区画されたことで以前のようなストレスは軽減されています。
ジンベエザメのお腹を眺められるとはなんて素晴らしいことでしょう。
オッサンの情けないお腹を見るよりもはるかに感動指数MAXであります。
介護タクシーで沖縄観光2days 【中部編】
なんと、万座毛 定番の撮影エリアの雑草が刈られていて、車椅子ユーザーでもじかに象の鼻・断崖絶壁を鑑賞できるように配慮されていました。
これはありがたい。
このエリアでは多少強引にカットインしないといつまでたっても記念撮影できません。
譲り合い、、という日本人ならではの個性はいったん断崖絶壁に投げすててアジアンピーポーたちに自己主張することをおススメします(笑)
ちょい早めの昼食。
バリアフリーに理解のあるオーナーが広々とした多目的トイレと入り口スロープを整えていてくださっているので、車椅子ユーザーも快適に美味しい食事を楽しめます。
個人的におススメのソーキの中華味噌煮とシーサイドスープ。またもやオーダーしてしまいました(笑)
ビオスの丘・湖水観賞舟の待機場所にある椅子が凄い(笑)
ビオスの丘では車椅子ごと乗船できる湖水観賞舟のジャングルクルーズアトラクションが人気です。
舟を操りつつ亜熱帯植物の豆知識を分かりやすく伝えてくれるガイドさんの軽快トークと、舟から眺める琉球古典舞踊がなかなかにシャレオツです。
こちら
琉球村では古き良き沖縄の食文化と生活様式、現在も引き継がれている伝統芸能エイサーや紅型衣装着付け体験などが一気に楽しめます。
私が幼少期のころはハブとマングースの対決イベントが観光目玉だったものですが、マングースがハブをやっつけてそのあとeatする有様に動物愛護法に引っかかるということから永久お蔵入りとなりました。
1月にもかかわらず暖冬の沖縄の日中温度は25℃。
まさにアイスクリームの美味いジャストフィットなテンプレチャーです(笑)
紅芋味をおススメしました。
琉球村内には旧 仲宗根家・旧 玉那覇家・旧 比嘉家などの国指定有形文化財が点在しています。
古民家前での記念撮影は、なにとぞ、旧 花城家でお願いします(笑)
ちなみに、琉球村内で披露されている有形文化財・古民家は、移築前の場所から移動して建て直したものです。
こちらの花城家は久米島からのものですね、私の知っている限りでは先祖とは一切関係ありません。
ビオスの丘とは一味違った亜熱帯植物と小動物との触れ合いが楽しめる
東南植物楽園。
クリスマスイルミネーションが美しい楽園でもあります。
介護タクシーで沖縄観光LastDay 【南部編】
あの衝撃的焼失から3ヵ月。
事前情報では崩壊した首里城正殿の現状が見えるエリアまで開放されているとのことでしたので、急遽予定を変更してホテル出発時間を早めました。
しかしながら。
スロープコース上からの瓦落下による危険性があって、車いすユーザーはアクセスできません。
現場を訪れることでしかわからない空気感と事実があります。
熱風でひしゃげた奉神門・左側の屋根が火災がもたらす破壊力を物語っていますね。
車椅子ユーザー右手に見える階段を上がると首里城正殿・御庭(うなー)手前までアクセスできるようです。
このあとはひめゆりの塔・記念資料館を訪れ、沖縄戦の惨劇を資料展示物・ビデオを通じて心に刻みました。
楽しい沖縄観光はあっという間に終了。
またのお越しをお待ちしております。本当にありがとうございました!
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