最初の問い合わせから時を経て、1年後に観光依頼を再び承ったお客様と3ヵ月前から入念に観光プランニングを練り上げていて、最終日は那覇市内をぐるっと観光して買い物して帰ろうか……という予定でいたのですが、
バリアフリー沖縄観光4日目ぐらいにお客様が「ひめゆりの塔・平和の礎って那覇空港から近いの?」と申されたので予定を上書きして戦跡地を巡る事と相成りました。
お世話になったバリアフリールームとも本日でサヨナラ。
お世話になったホテルスタッフとのお別れ。
写真をお願いしますとフロントスタッフに打診しまして、しかしながら野郎3人組だと色んな意味でむおっとするので、爽やかな空気を演出するべく女性スタッフを巻き込んでみました。
「え~ 私ですかぁぁ~」と照れ臭そうにカットインして頂きましたが、良かったです、結構ノッていますね(笑)
カラッとスカッとエレガントな空気がホテルフロントを包みこみまして、
介護タクシーで旅立つ我々を笑顔で見送ってくださいました。
お客様・ヘルパースタッフにもお伺いしたのですが、バリアフリールームは総じて扱いやすく、入浴・トイレに関してもストレスなく利用できたとの事。
オーシャンビューと美しいサンセットが見えて・バリアフリールームも整い・沖縄本島北部 中部 南部にもアクセスしやすい環境のカフーホテルは沖縄観光を検討されている車いすユーザー含む高齢者・障がい者にとって1泊の価値あるホテルだと思います。
カフーリゾート・フチャクコンドホテル バリアフリールームはこちら
※レスポンシブ対応をお願いしたいですねー(苦笑) スマホで見づらいです……
身を賭したひめゆり学徒隊眠るあの地へ
今回のお客様に限らず、今まで弊社をご利用頂いたお客様の心の中には
沖縄=世界有数の観光地
沖縄=悲惨な地上戦があった場所
という二択があり、沖縄生まれ沖縄育ちの私の前であの戦争を語るには憚られる思いがあるように見受けられた事が何度かありました。
お客様はおっしゃいました。
「沖縄に来たからには、ここを訪れておかないといけない気がする」
旅行・観光は楽しく締めくくりたい・アクティビティや人々の優しさに触れたい、、
旅行・観光をどのように捉えるかはその人の価値観次第によりますが、人類が犯す戦争という行為の足跡を自分の目で確認したい、、という思いはどこかしら感情をくすぐられるものがあります。
あの戦争の捉え方は様々ありましょう。
「この戦争は必ず勝つ!と、日本軍に騙された県民」
「本土決戦に備えての時間稼ぎの為に利用された」
「侵略進める欧米列強から大東亜(東アジア)の平和と独立を勝ち取る為の自衛戦争」
「国を護る為にこの命を捧げる事も厭わない」
「軍隊は民衆を守らない 軍隊はいらない」
お客様はひめゆりの塔・平和祈念資料館の展示物・再現されたガマ(人工・天然の洞窟)をしっかり見つめながら
「騙されたんだなぁ……」
と、ぼそりと仰いました。
糸満市:平和の礎が見つめる 沖縄と日本と世界と
国籍問わずレリーフに刻み込まれた犠牲者が現時点において24万人を超え、毎年慰霊の日に追記・修正されています。
画像撮影個所は平和記念公園内・平和の広場。 その左側に平和の礎が立ち並んでいます。
因みに私の祖父・花城文三郎も刻銘されております。一度すら対面した記憶はございませんが。。。
長かったようであっという間の約1週間のバリアフリー沖縄観光。
いつもこの専用停車スペースでお客様を見送る際に少しばかり切なくなるものです。
旅はリハビリの100倍の効果を生む
そんな言葉をどこだかで見かけましたが、動きづらい両足を水納島の海でバタつかせたお客様を確実に確認した私は、
それってあるよなぁ、と
旅が人に与えるチカラを学ばせてもらいました。