観光ドライブの依頼を受けた10月末は天気が不安定で、台風22号も沖縄に襲来する恐れがありました。
沖縄生まれ・育ちの私の幼少期を振り返ると、台風は7.8.9月に通過するのがセオリーでしたから、これも地球温暖化の何たらかんたらなのかなと妄想にふけたものです。
結論、ずぶ濡れを避けて沖縄観光を楽しむことができました、良かったよかった。
ヒルトン北谷から道の駅かでなへ
観光当日も雨が心配でしたが、曇り空の隙間から太陽がのぞいていたのでまずは一安心。
2022年4月28日リニューアルOPENした道の駅かでなは、展望台が35mほど米軍基地側にせり出したので、戦闘機/軍用機の離発着をより間近に体験することができます。
しばらく待っていると小型の飛行機が目の前を通過。
飛行機大好きな車椅子ガールは興奮?していたような気もしましたが、何より、展望台にいる大人全員が「オーッ!!」と歓声を上げてカメラパシャパシャしていました。人類みな兄妹。
「東京ドームが425個入る極東最大の空軍基地」と例えられますが、東京ドームがない沖縄県民にとって理解しにくいものです。せめてサンエー浦添西海岸パルコシティ330個入ると例えてほしい(それもどうなの)。
日本の防衛力はアメリカあってもの。そんな空気をひしひし感じながら、我々は琉球石灰岩の断崖絶壁うつくしい万座毛へと介護タクシーを走らせました。
道の駅かでなから万座毛へ
コロナ禍の2020年10月にリニューアルOPENした万座毛は、沖縄海岸国指定公園地域として訪れる人々に自然の美しさと偉大さを伝えてくれます。
万座毛といえば象の鼻に似た琉球石灰岩の断崖絶壁が有名です。訪れた日は雑草が刈り取られていたので、車いすユーザー視点1メートル高さでも絶壁ふもとを何とか目の当たりにすることができました。
※障がい者手帳提示なら本人と付き添い者1名まで無料
確かに安いと思う、といいますか、安すぎる。個人的には¥300~¥500お支払いしてもいいくらい。その入場料が閑散期の店舗運営費や植樹伐採費用に充てられるのなら納得できます。
眺めの良いテラス席での昼食をご希望されていたことと、万が一の雨を想定して、万座毛施設の2階ウッドテラス席で沖縄料理を頂くことにしました。
おお、車椅子ガールひそかに平和のピースしている(笑)。
同施設内2階の琉球料理・松の下のとうふちゃんぷる~が個人的に大好きだったのでそちらもおススメしました。豆腐表面をカリっと絶妙に揚げているので食感が心地いいんですよね。
車椅子で万座毛の大自然を満喫するには最低でも曇り空、超満喫を体感するには晴天が求められます。何とか最低条件をクリアできた我々は、高速道路で一気に南下して木曳式を終えたばかりの首里城に向かいました。
万座毛から首里城へ
首里城公園内の地下駐車場から守礼門に向かうと、明らかに雨が降った形跡が見られまして。少し不安を抱えながらも守礼門をくぐって、いそいそとバリアフリーコースへ向かいました。
木曳門の手前(画像左側)にバリアフリーコースが整備されているのですが、この場面に遭遇するとほとんどの方が
と絶句されます(苦笑)。
車椅子介助に慣れている我々介護タクシー乗務員にとってそれほど難儀な坂ではないのですが、そのような印象を与えるわけですから、ネット情報だけを頼りに首里城観光に訪れた1人旅の車いすユーザーや家族らはここで引き返したかもしれません。
ここから先が見どころ満載なんですけどね。
すいすいとスロープ坂を超えて木曳門をくぐりぬけた矢先に、心配していた雨が!! オーマイグッネス!!!!
系図座・用物座の建物に15分ほど雨宿りをする羽目になりました。
突然に、広福門と首里城正殿復航状況を語りだす
首里城最高峰のウタキ・首里森御嶽(すいむいうたき)がある下之御庭(しちゃぬうなー)にてチケット購入を求められますが、障害者手帳提示で本人と付き添い者1名まで無料となります。
しかも、地下駐車場スタッフに手帳提示すれば駐車場代も無料あつかい。ありがてぇこってす。
2020年1月23の広福門・焼失状況。
有料区域手前の広福門は世界中の方々からの熱い支援により見事に復興を果たしました。
広福門をくぐりぬけると首里城正殿・北殿・南殿が焼失した御庭(うなー)エリアに突入します。2026年復航お披露目を目指して、まずは正殿工事と木材保管を担う仮設ハウスをのぞいてみましたが。。
オーマイガット トゥゲザー。
職人さんによる木材加工の風景は目の当たりに出来ませんでした。。。残念
この後も雨に降られまして、20分ほどの雨宿りをしたあと、最後の訪問地・すいからに向かいました。
おっと、Tファミリーのご多幸と旅の安全と再会を願って首里森御嶽で記念撮影しましょう。
首里城から首里染織館(suikaraすいから)へ
首里城から車で5分の距離にある首里織染館(suikaraすいから)には、琉球時代の伝統技法・紅型と染織の逸品が販売されており、2階3階では体験講座も開かれています。
我々が訪れるとスタッフが気遣ってくださって紅型トートバッグに防染糊を塗布する作業を披露してくれました。
白い部分に色付けをすることでオリジナルのトートバッグが手に入れられます。
握力次第ですが、車いすユーザーでも楽しめる体験かなと思います。
ヒルトン北谷から那覇空港へ
2026年お披露目予定の首里城正殿観光をお約束して?しばしのお別れとなります。
今度はスカッと晴天の沖縄をご案内できることでしょう!!
(総走行距離18万キロにさしかかって乗り心地へたってきたなぁ、宝くじ1憶当たらねぇかなぁ)