先日、Facebookタイムラインに非常に興味深いニュースが流れてきましたよ。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-495441.html
あと、八重山でも同様の現状が。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/24840/
読みましたか?
これら、タクシー業界の窮状を知ったうえで、今現在、沖縄本島内・離島を走り抜ける3500台もの(平成28年3月末時点・沖縄総合事務局・統計データより引用)一般タクシードライバーや運営法人が、
とか、
などと単にキレたり、悠長に構えてはこの違法行為の背景にある、次世代サービスの在り方の本質を見誤っている事になるでしょう。
いや、次世代というか、3年程前から始まってはいるんですけどね。見て見ぬふりをしているのかなとも感じたりするんですか。
決済・予約手段も多言語対応も、そもそもの「サービス」の低質化も改善しようとしないタクシー会社は淘汰されて当然かと
私は介護タクシーと言う2種免許所持ドライバーでありながら、時折、乗客としての立場も味わうべく一般タクシーを利用する事があります。その際、悪印象を抱くことが数知れず。
- オッサンくせぇ車内空間(女性も不愉快MAXかと)
- 乗車・降車で一言の挨拶もない無愛想ドライバー
- 何だか知らんが苛立ちながら受け答えするオッサンドライバー
- 急発進・急加速・急カーブを売りにしているドライバー(皮肉だよ)
- スマホ・インターネット日常の現代に現金決済のみのシーラカンス的タクシー会社
とまぁ、こんな感じで。
タクシー利用者なら、このうちのいくつかは共感して頂けるのではないでしょうか。基本の接客も丁寧・安心とは言えない沖縄のタクシードライバーも多々ある中、
今回の記事内容の肝である台湾人クルーズ客が専用アプリで中国人の運転する自家用車・レンタカードライバーにお客を奪われている現状を観光業界やタクシー業界がどう受け取るのか、ここから何が学べるのかが問われていると思うのです。
今回の事実を端的にまとめれば、
- スマホ・SNSの利便性ツール活用と安心してコミュニケーション(会話)が取れる運転手の環境を整えた運営側のビジネス視点が狡猾であり、多言語教育の不足・アナログ経営にしがみつくタクシー業界のスキマをつついた結果
という事に尽きるかと。
違法行為なのは明瞭ながらも、どうやったらインバウンドに選ばれるか・選んでもらえるかという取り組み・儲けるにはどのようなアクションを起こしたらいいのかを考え、沖縄のタクシー業界よりも能動的に動いたが故の現状だと思うんですね。
逆の立場でいえば、私たちだって海外旅行の際、日本人が運転するタクシーの方が安心じゃないですか。言葉が通じるんですから。この安心感と、予約・料金決済の利便性に繋がるITツールを整えた向こう側がやり手だともいえるわけです。これからの時代、スマホやITツールを活用できない事業者は損失・大ですよね、いや、特大かも。
例えば、決済手段についてですが、日本人観光客やビジネスマン・ウーマンもサービス利用後や、商品購入時、じゃらじゃら小銭よりクレジット決済や電子マネー決済を臨む方が多数を占めるという現代においてカードリーダーを常備していないタクシー会社が存在する事に驚きです。
え?
スマホやインターネットに疎い・弱い・今更、そんな新しい事覚えたくない、面倒だから?
わかりました、現状維持を望むならどうぞご自由に。これだけ便利に・仕入れコストも安価でキャッシュフローも抜群のオンラインシステムを活用しないという事はそれ相応の未来を受け入れる事だと認識します。
因みに私はとっくにカードリーダーをそろえています。とても便利で、クレジットカードだからお客様に選ばれたという経験もしております。そのカードリーダーはこちらを。
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今年の夏にはJCB対応予定とのこと。
私のお客様が「JCB使えないの?(・д・)チッ」と嘆いておりましたので一日も早い整備をお願いします、square様(笑)
あと、私の場合、上記のsquareカードリーダーが故障・不具合が起きた場合の予備のクレジットカードカードリーダーとしてこちらも用意しております。(流石、介護タクシーめぐりw)
楽天ペイ Rakuten Card & NFC Reader Elan
楽天ペイに関しても、近夏、Edy・Suica・nanaco・Quickpay+などの主要電子マネー対応にもなるそうですよ。(2017年夏予定) ポイントも貯まりやすくなって嬉しいですよね、お客側としては。
クレジット文化の根強い欧米人や中国人の需要に応えられていないんですよ、売り上げ損失なんです、現金決済のみの事業者って。
また、クレジットカード利用者って客単価も高いんですよ、高収入者や経営者ほどクレジットカード利用を強く望みますからね。
面倒・出来ないと言わず、クレジット決済システムに慣れる事を強く勧めます。
英会話対応可能で沖縄観光業界は活性化する、間違いなく
この事実は外国人観光客・俗にいうインバウンドが多数来沖・来日されてきた数年前から分かり切っていた事であって、対応を迫られていたものの、学ぶことを怠ってきたツケが今回の中国人観光客の取りこぼしにも繋がったんでしょう。はい、先ほどの琉球新報の記事では「中国語を話せる中国人ドライバー」の話でしたが、同じことです。
この白タク利用者が欧米人だったら?
母国語以外の多言語習得に対しての必然性・切実感をそこまでリアルに感じていなかったのでしょう。一言でいえば、
新しい事に取り組むのがメンドクサイから
これに尽きるでしょうね。
正直、英会話や多言語習得は大変に難儀な事です。
しかし、それを体得すれば豊かな未来への資産になるんです。
観光業界やサービス業界で今以上に儲けたいと思うなら、英会話習得は必須ですよ。あとはやるかやらないかですね。
白タク行為を取り締まる前にタクシー業界の改善を求む
国が面倒見てくれないとか、
自動運転システムが普及したら仕事なくなるとか、
拘束時間の割には安月給だとか、
酔っぱらいの乗客でストレスMAXとか、
この会社だからこの程度でいいとか、
どうせ私には無理だとか。
愚痴と泣き言の掘り出しは、サービス改善・品質向上の案よりも簡単に出てきますよね。
お客様のニーズにダイレクトに応えられるピンポイント輸送が強みのタクシーだからこそのサービスを良質なものにしていくのも、現状維持を選ぶのも、冒頭の記事の読み手の感覚にゆだねられることでしょう。
今回の事例から観光業界は何を学ぶのでしょうか。
沖縄はこれからどうなっていくんでしょうか。
同じタクシードライバーとして決して他人事でない身につまされる思いでありました。