こんにちは、介護タクシーめぐりです。
私に対してハゲ・薄毛イジリをしていた友人が
禿げかけてきている現状にココロが満たされている毎日を送っています。
突然ですが、貴方の行きつけのお店が
「申し訳ありませんが、来月から〇〇円値上げさせていただきます」との
張り紙がなされた時、どう思いますか?
例えば、ランチコース¥1000が¥1500になったら。
例えば、A定食¥500が¥750に変更されたら。
- その値段だから利用したのであって、値上げされるならほかの店に行く
- 関係ない。値上がりされてもそちらに通う
あえての極論を提示しました。
勿論、値上がりの根拠・理由に納得できるのか、
値上げ幅がどれだけなのかにもよりますし、一概には決められないとは思いますけど。
実は、私が通いなれているお店が定食の価格を今月から上げたんです。
急に知らされたわけでも無く、先月、美味しく定食を頂いている最中、
ふと目に留まった張り紙でその事実を確認した次第でして。
大変申し訳ありませんが、食材高騰の影響により、定食を250円値上げさせて頂きます。ご理解よろしくお願いします。
お食事処 ブッチャー来夢来都(仮名)
私はその張り紙を見て何だか安心したんです。
「また来月来よう」と素直に思えたんですよね。
利用したくなるサービスの価値とは人柄?品質?空気感?
そのお店は店主一人で切り盛りしている20数名収容の
カウンター席と畳席の有る
何とも味のある、しかし、どこにでもある定食屋。
選んだきっかけは「何となく」
友達に紹介されたとかガイドブックに掲載されていたからとか、
そんな理由で決めたわけでなく、フラッと「立ち寄ってみたくなった」んですね。
そのお店は人気のお店でした(今現在も)
12時から13時のゴールデンタイムには入れ替わり立ち替わりお客様が入り乱れ。
年齢層も20代前半から60代まで。
男性6割・女性4割の割合で日々忙しく店内は回っているんですね。
こういうスタイルの定食屋って顧客が男性に偏る傾向が他店で見られるんですが
女性からも結構支持されているお店なんですよ。
つまり、ウマい事は間違いないんですね。
んで、最初のきっかけは「ふらっと」でも、それから通うようになるか、
それとも一回こっきりの利用になるかはそれぞれの価値観に基づいて決定づけられますよね。
このお店の場合、私の価値基準で述べてみると
- 定食が安定の美味さ(定食5種類の日替わりメニュー、新メニューも時々追加されたり)
- 何だかくつろげる空気
- 「生きていくとは・商売とは」という現実、リアリティーを感じれる店主の背中を見て
最初訪れた時は「ウマい!しかも安い!!これで500円か!!」の印象から入って
何度か足を運ぶようになりました。正直、値段の安さに魅かれた事も否めません。
しかし、通い続けるたびに私は500円では申し訳ない気持ちになってきたんですね。
むしろ、値段上げてくんないかな?っていつも思っていました。
店主から伝わる熱と生きていく事のリアリティを感じて
その店主が厨房を・店内を鬼のように駆けずり回り、
時に、腰痛に悩まされながらもコルセットを巻いて
家族を食べさせていくために身を粉にして働き、
美味しい定食を提供し続ける様を見続けていると
自然と足を運び続けるようになったんです。
「あんなに大変な思いをして定食500円なのか、果たして儲けられているんだろうか?せめて、通う事で少しでも応援したいな」と。(余計なお世話ですが)
人情味あふれるというわけでも無く、愛嬌のある
キャラクター店主でもないんですけど(お前が言うな)
何故だか通ってしまう
そのお店の店主がお釣り清算時に
「すいませんけど値上げさせてもらいました」と
うつむき加減に小銭を差し出し、私は思わず、
「僕は1000円でも食べに来ますよ」
「みんなこのお店が好きなんですよねぇ」
と言ったら、
「いや~、それは絶対にないですね」と即答されました(苦笑)
来週はチキン照り焼き定食を頂こうと思いました。