皆さんにとって旅行の位置づけってどのようなものですか?
普段のストレス発散の為でしょうか。
それとも新しい価値観や新たな出会いを求める為でしょうか。
大好きな人と一分一秒の素敵な思い出をつくるため?
旅行や観光の定義なんてあってないようなもので
結局は自宅に帰ってきた時に
疲労感と充実感がミックスされていればいいわけでしょう。
理想は4:6くらいでしょうか。
また、どこか行きたいなって思えればその旅行・観光は成功と言えるでしょうが、
そこでワタシがおすすめしたいのは
その旅先地での歴史や文化の背景を学びに行くという
能動的なアクション。
先日のお客様とも実は首里城に行く前に
こちらで沖縄の過去を追体験されておりました。
県内を訪れる修学旅行生は現地でのプログラムに
戦跡やガマ、平和資料記念館などを巡るような仕組みになっておりますが
その過去の歴史を学ぶという行動は
社会経験を踏んだ大人になってもやめてはなりません。
ワタシ自身も自戒を込めて申しますが、
正直歴史を学ぶというのはめんどくさい事でもあります。
旅行なんてストレス発散が目的だから
負の歴史を今更学ぶなんてテンションがた落ちだわ!というツッコミも
入れたいとこでしょうけど
せめて一か所くらいは遊びの場でなく
学びの場も旅行や観光のプログラムに組み込んでほしいのです。
日本国内で唯一の地上戦が行われたこの沖縄。
本土の方はどのような印象をもたれてこの観光立県・沖縄を訪れるのか。
悲惨だったねぇ、
かわいそうだねぇ、
戦争なんて二度と起こしてはならないよねぇ、
タコライスが美味いよねぇ、金武町は、
日本軍は住民を守らないんだよねぇ、とか。
色々な先入観、心構えをもって訪れるのでしょうが、
その思っていたことは正しかったのか。
その語られていた事に共感できるのか、できたのか。
TVで放送していたことは?
ラジオで喋られていた内容は?
現場でしか学べない事はあったのか?
専門家が語る発言はやっぱり的を得ていたのか?
ガイドブックに載っていない情報はあるのか、ないのか?
せっかく旅費と時間を投じて見知らぬ土地へ訪れるわけですから
『あそこやっぱり楽しかったよ~』
だけの一方向の視点だけでなく
その現地・現場でしか感じられない独特の空気・感覚を
味わってほしいものです。
ワタシも先日の2016 イエモンライブの翌日には
広島の歴史を学ぶべく現場を訪れたものです。
行ってよかった?
ええ、よかった、
という言葉もアリと言えばアリでしたが、
それまでに自分なりに学んでいた広島への歴史観を
ぐわっとひっくり返されるような
強烈な現場ならではの情報がそこにはありました。
旅行の価値とは、観光の価値とは。
現地・現場に自分の身を置く事で
そこでしか味わえない空気・感覚・慣習・歴史を体験出来る事。
情報は多角的な場所から仕入れるという事も
旅で学んでほしいなと
対馬丸記念館の青空を見て思ったのでした。