全てではありませんが、テレビ放送やガイドブックに載っている観光地には、たくさんのお客さんに来てもらうことを前提に広大な駐車場・大人数収容の飲食スペース・アクティビティスペースが整えられています。
修学旅行・社員旅行・格安ツアープランを組む旅行代理店は
「旅は人生を変える」といった大義を掲げて、それに共感する多くの人たちを受け入れてくれる観光地を1か所でも多くまわって、薄利多売サイクルを繰り返さねばなりません。
社員を食べさせていくためにも大量輸送&ベルトコンベア式・旅プラン提供を余儀なくされているわけですね。
そのようなベルコン式の旅・観光スタイルを幼少期から刷り込まれた昭和53年生まれの私にとって、〝良い旅とは何ぞや?〟と自分に問いかけてみたことはありませんでした。
しかし、改めて、自分に問いかけたことやハンディキャップの障がい者高齢者との沖縄観光を通じて確信した答えが言語化できました。
良い旅とは、観光地数を稼ぐことじゃなくて
観光地先で触れあう人々や文化/歴史や食べ物をじっくりかみしめることだと思うんですよ。
旅行代理店都合の〝沖縄〟
旅プランを作る側としては、おすすめコースやサンプルコースを用意して
「これこそが沖縄ですThis is Okinawa!」
「このルートにある飲食店やお土産屋さんで買っとけば間違いないです」
とPRして、何組も何組も何組も同じコースを案内するほうがラクです。
ただ、そんな旅や観光は実につまらないものなんですね。
旅行プランを作る側の都合によって提案される観光地やルートには、時間のゆとりがないしお客様の想いが満たされていない。
通りがかりに見つけた真紅のハイビスカスをじっくり撮ってインスタ映え狙いたい衝動に駆られても、
大切な人に贈るためのお土産選びに じっくり時間をかけたくても
コバルトブルーの海をただ見つめたりゆったり泳いでみたくても
決められたコース・決められたスケジュールに沿って行動しなければならないので、旅先で想いを馳せることも身体と心を落ち着ける余裕もないわけです。
1日8時間活動の中で「よっしゃ!! 今日は観光地8か所巡れた いやぁ楽しかったなぁ」という価値観が〝良い旅〟だとするのなら、これ以上何も申し上げることはありませんが、
旅先で得たい体験や食や歴史/文化を咀嚼して堪能したいとするなら、団体ツアーや低価格を売りにした旅行プランは避けたほうがいいと介護タクシーおじさんは思うんです。
沖縄観光に抱く思いはけっして同じではない
私が提供している沖縄観光介護タクシーでは、予約申し込みを受けるとお伺いすることがあります。
問い合わせ1通目からリストを挙げてくださる方もいたり、断片的な情報を受け取ったあとに咀嚼し直して提案したりします。お客様自身も来沖前からインターネット・ガイドブックなどで基本的な情報を集めているので訪問地のリストアップにはそれほど困りません。
申しあげておきたいのは、訪れたい観光地が被ることはあっても、それぞれのお客様が求める〝沖縄〟は全く同じではないんですね。
- 首里城正殿に使われている瓦や柱がどのような歴史を積み重ねて出来たのかを知りたい 御嶽って何?
- 最期の旅になるかもしれない 沖縄の美しい海と空を、家族と共に楽しみたい
- 県内あちこちを移動するんじゃなくて、ただ、リゾートビーチの砂浜でねそべってオリオンビールを呑みたい
- 地元の人が集う沖縄そば屋さんで食を楽しみつつ現地の人とコミュニケーションしたい
- 夜の蝶が集う街で〝沖縄の女性〟と戯れたい
訪れた先の空気や匂いや人たちを、急かされることなく、その人の/その家族の感性と価値観で じっくり堪能したいわけです。
お客様が求めているならともかく、美ら海水族館まわって、琉球村いって、首里城のぞいて、ひめゆりの塔…そんなド定番の沖縄観光コースを駆け足で巡って満足できるのでしょうか。
観光介護タクシーは唯一無二の観光プランを提供できる
少なくとも私はそういうスタンスで観光プランを創り上げています。
沖縄観光を希望されるお客様へヒアリングしてコミュニケーションを深めていくと、お客様の潜在意識の中の〝おきなわ〟が言語化されていくんですね。
■沖縄に抱くイメージは?(海・空・花・人・戦争)
■沖縄でしたいことは?(1か所でのんびり・美味しい郷土料理を食べたい・海で泳ぎたい・空を飛びたい・パワースポットを巡りたい)
■持ち帰りたい沖縄は?(心のゆとり・出逢いで生まれた絆・心のリセット)
あとはその希望を100パーセント実現に近づけるために、
- その場所はバリアフリーなのか
- その場所は特殊型電動車いすやリクライニング車椅子でもアクセスできるのか
- その場所その季節その時間帯に催されるイベントをプランに組み込めないか
- その経路中に多目的トイレはあるのか
の下調べをします。
お客様の行きたい場所で私が行ったことのない場所なら、必ず現場に訪れますね。
自分の目で・脚で・感性で得た情報を説得力あるバリアフリープランとして昇華させたいんです。
健常者のようにスパッと飛行機に乗れるわけでもない・身体の状態も不安定で・宿泊施設の選択肢も少ない・見える景色場所も限られている障がい者が、意を決して沖縄観光を決意されるわけですから、70㌔先の下調べなんて大したことないんです。
旅行代理店が提供できない観光介護タクシーの強み
大型バスで入れない場所にアクセスできるし、毎日走り回っているからこそ土地勘が研ぎ澄まされて渋滞も考慮した移動プランが組める。
提案の引き出しを増やすために食べ歩きますし乗務員だけが知っている穴場スポットにご案内できる。
もちろん、観光地内のバリアフリールートを熟知しているし介助も行うし、培ってきた経験で人のバリアと環境のバリアを乗り越えられる。
現地に根差す乗務員だからこそ、〝沖縄色が強い情報提供〟が可能なんですなぁ
私はどこぞの協会にも属していないし観光地先ともお土産屋さんとも提携しているわけでもない、完全一匹狼で動いていますから、しがらみのないご案内ができます。
たとえ、私がおススメするお土産屋さんだったとしても、気に入らなければ別に買わなくてもいいんですよ(笑)
あ、あとあれですね。
6人未満の小グループだから生まれる連帯感と団結と笑いってありまして、
介護タクシー車内サイズだからそれが成せるんです。
カップルや夫婦やおひとり様でも周りの目(ほかの乗客)を気にせずにお買い物できますし、お土産もゆっくり買えますしネタのしっかりした回転すしも食べれま寿司。
タクシーにしか成しえない沖縄を贈ります
というわけで、貴方色の沖縄観光を実現したいならぜひご相談ください。
一緒に沖縄を楽しみましょう。
沖縄観光介護タクシーならこちら