きっかけは貸切沖縄観光をご利用いただいたお客様の、この一言でした。
便器の真上につり革があって
ん?
便器の真上につり革とな…??
本土並みの鉄軌道充実に憧れている沖縄県民とはいえ、耐え切れずにトイレ内にゆいレールを模したのか…
それはどうでもいいとして、こんなこともありました。
介護タクシー移動中にお客様がトイレ休憩を希望され、あたりを見回しても
「手すりがついて段差レスで車いすの切り返しが容易で介助者1人のスペースも確保されている」いわゆるバリアフリートイレがそう簡単に見つからなくて、結構ヒヤヒヤした思いはこれまでに何度もあったんですね。
このような経験から、沖縄観光や旅行を計画されている当事者・関係者へ向けたバリアフリートイレ情報を画像を交えて情報発信しようと決意しました。
県内各地に点在する道の駅であれば駐車場アクセス&お土産購入も容易ですからね。
ここに行けばこのようなトイレ設備がある という安心感を少しでも届けられたらなと思います。
今回は、人工肛門で排泄を行うオストメイト対応トイレ設備が伴っているかの情報も付け加えています。
それとベビーシートですね。
以前、福祉バギーを愛用されるお子様のお母さまが〝1メートル以上の長さのベビーベッドがどこにあるのか知りたい〟とおっしゃっていたもので、同じ状況のママさんに届けばと切に願って贈ります。
調査日:2019年10月19日~23日
沖縄県 道の駅・南部エリア
道の駅 豊崎 バリアフリートイレ状況(オストミーOK)
那覇空港から南向け・車でおよそ25分の位置にあります、道の駅 豊崎。
障がい者専用乗降所は2台分設けられていました。
バリアフリートイレはこの建物内にあります。
入っての率直な印象が
という情緒不安定な感想を抱いてしまいました。
清潔感ただようオストメイト対応トイレも完備されてました。
ティッシュホルダーの位置が高すぎる気もしますが。。
開閉ボタンを押すとスライドドアが自動で動くのですが、入って左側にベビーシートとフィッティングボードが備え付けられています。
余談ですが、ベビーシートを使いっぱなしで広げたまんまトイレを出る方がいます。そのような使い方をされると車いすユーザーにとって進入をはばむ迷惑な存在になってしまうので、速やかに折りたたんでいただきたいですね。
こちらのベビーシート、1500mmの長さがあるので、具合が悪くなった時の休憩時に・おむつ交換に・車いすから移乗して衣服を整える・カバン置きなど、多目的な用途に使えるようになっています。
道の駅 いとまん バリアフリートイレ状況(オストミーOK)
道の駅 豊崎からさらに南に下ること5分、道の駅いとまんがあります。
バリアフリートイレは画像左側の情報館と、右側の物産センター遊食来(ゆくら)両方にあります。
情報館のほうが比較的きれいでオストメイト対応トイレも完備されていました。
また、情報館施設にはバリアフリートイレが男女別で設けられていましたよ。
フィッティングボード&オストメイト対応トイレも完備でしたね。
フィッティングボードの使用用途は、幼児に立たせておむつを替えたり女性のストッキング交換、フックにかけられない荷物置きなどで使うのだそうですね。
もう一つのバリアフリートイレは、こちらの糸満市物産センター遊食来(ゆくる)にあります。
ベビーシートはコンパクトな700mm長さ 耐荷重30㌔以下です。
物産センター内のトイレは狭い印象でした。
特殊型の電動車いすユーザーやリクライニング車椅子だと切り返しが困難だと思います。
情報館のバリアフリートイレがおすすめですね。
南の駅 やえせ バリアフリートイレ状況(オストミーOK)
沖縄県平和記念資料館から斎場御嶽(せーふぁーうたき)向けに車を走らせることおよそ5分にある
南の駅 やえせ。
比較的新しい施設ですね。
お気づきかと思いますが、「道の駅ではなく、〝南の駅〟」となっています。
おそらく、駐車場&トイレが24時間使用とはなっていないのでしょう。
障がい者専用乗降所は3台分ありました。
バリアフリートイレはこの奥にあります。
車いすロゴマークが3メートル位置にありますので、駐車場に車を停めてトイレを探す際に比較的わかりやすいかと。
個人的には今よりも2倍の大きさでも良かったのかなと感じましたが。。
トイレ内の広さは申し分ないです。
車いすユーザーも介助者も動きに支障は感じられないでしょう。
オストメイト対応トイレもばっちりでしたよ。
補足ですが、壁にとりつけられているだけの折りたたみ式ベビーシートは長さ700mm 耐荷重15キロまでとなっている場合が多いです。
縦に補強用の柱が添えられていると耐荷重は30キロまでになります。
:TOTO公式サイトより引用
沖縄県 道の駅 中部エリア
道の駅 かでな バリアフリートイレ状況(オストメイト対応トイレはかなり古い)
那覇空港から車でおよそ50分、嘉手納基地が一望できる展望台をそなえた道の駅 かでなです。
トイレの印象は「古い」です。
「どなたでもご自由におつかいください」はそろそろやめましょう、そう思います。
右下にあるベビーシートですが、見づらいので再度画像アップしたいと思います。
中の広さは2メートル×2メートル四方面積が確保されていて便器への移乗や車いすの切り返しに不具合は感じないと思います。
そんなことより、これがオストミーのパウチを洗浄する設備なのか…と愕然としましたが。
こちらをプッシュすることで洗浄液が出るのです。
一応、説明書きも添えておきますが。
腰をだいぶかがめさせて便器の淵回り汚れを気にしながらのパウチの洗浄は令和の時代において酷ってなもんです。
大至急、新設備への買い替えをお願いしたいですね。
オストメイト(人工肛門)とは?パウチとは?についてはこちらをどうぞ。
海の駅 あやはし バリアフリートイレ状況
沖縄本島と平安座島をつなぐ海中道路・中盤あたりにマーラン船を模した建物が左手に見えてきます。
こちらの建物に入って右側にトイレがあります。
オストメイト対応設備はありませんでした。。といってもこの手すりと蛇口が気になるのですが。
ベビーシートは長さ1メートル以上あるやつで耐荷重もばっちりのやつでした。
あ、そうそう。
車いすトイレはあやはし館向かいのへんてこな展望台1階にもありましたよ。
長さ700mm 耐荷重15キロまでのベビーシートも設けられていました。
道の駅 おんな バリアフリートイレ状況
コバルトブルーの海が美しい沖縄県・西海岸沿いにあり、近くにはルネッサンスリゾートオキナワホテルがあります。
障がい者専用乗降所は画像以外にも2台分設けられていました。
バリアフリートイレはビニール製すだれの右奥にあります。
打ちっぱなしコンクリート壁に風車模様があしらわれているだけでもトイレ内はハッピーになります。わたすはそう思います。
そうそう。
オストメイト設備を見つけました。
バリアフリートイレとは別で、健常者男性トイレ個室にオストメイト対応設備のシャワーヘッドが備わっていました。
ただ、トイレスペースがせまい。
ないよりはマシ、と言われればそれまでですが、
便器に座って排泄が済ませられる私(健常者)たちと、パウチ・ストーマ洗浄を行うために態勢を整え用具を整え排泄行動にのぞむオストミーにとってはこの環境は望ましくないんじゃ??
と邪推してしまうのです。
車いすユーザーでオストメイトの方もいらっしゃいますからね。
そうなると、このトイレは使い勝手よろしくないわけで。
沖縄県 道の駅 北部エリア
許田・道の駅 バリアフリートイレ状況(オストミーOK)
羽地の駅 バリアフリートイレ状況(オストミーOK)
国道58号線を道なりに北上、羽地中学校をすぎることおよそ3分、右手に見えてきます。
バリアフリートイレは、障がい者専用乗降所となりのスロープを上がって正面にあります。
オストメイト対応でベビーシート(700mm 30㌔耐荷重)も完備でした。
道の駅おおぎみ バリアフリートイレ状況
大宜味村はシークワーサー以外にも蕎麦栽培に力を入れており、大宜見産そば粉で練った蕎麦をこちらの2階でいただくことができます(エレベーターなし)
バリアフリートイレは障がい者専用乗降所の奥にあります。
古さは否めませんが、なんと、男性女性別でバリアフリートイレが設けられていました。
道の駅 ゆいゆい国頭 バリアフリートイレ状況(オストミーは隣施設へ)
近くにはオクマプライベートビーチ&リゾートがありますよね。