うるま市宮城島には果報バンタ と呼ばれる絶景オーシャンビューを目の当たりにできる観光スポットが、ぬちまーす観光製塩ファクトリー敷地内にあります。
個人的にも何度か訪れており、また、電動車いすユーザーもお連れしたことある有名地なのですが、バリアフリーコース内の傾斜坂がやっかいだという印象なのですね。
筋肉バカのボブ・サップ、もしくはドゥエインジョンソンどちらかを沖縄に呼びつけて
You やっちゃいなよ
とお願いしたくなるほどに、Oops感ただよう傾斜坂なのです。
体重40㌔~60㌔までのスタンダード車いすユーザーなら私一人でもガイドすることは可能ですが、
- 寝たきりの方が使用されるリクライニングorチィルト式車いす
になると、車いす単体重量でも20キロ以上を超えますので、
もう一人の男性がヘルプしてくれると果報バンタまでのアクセスが可能になります。
果報バンタからの絶景オーシャンビューを見てみたいんだけれども、現場のバリアフリー環境ってどうなの??
と気になる車いすユーザー、および付き添い者へ贈るブログとなります。
どうかご査収くだされ。
※例によって、2019年9月11時点での情報になります。
改修が行われるとその情報を保証するものでないことをご理解ください。
果報バンタへはうるま市宮城島・ぬちまーす工場を目指すべし
カーナビもしくはグーグルマップの検索窓に「ぬちまーす工場・ぬちまーす観光」と打ち込めば迷うことはないでしょう。
こちらの施設内では、予約なしで工場内見学できるガイドツアーが20分刻みで毎日行われています。
障がい者専用スペースは2台分。
万が一こちらが埋まっていたとしても駐車スペースを確保するのにそこまで苦労することはないように感じられます。
それほどに駐車場敷地内は余裕あるスペースが確保されています。
果報バンタ・バリアフリーコースをおさらいする
ぬちまーす工場をバックにして右斜め奥側(黄色矢印)に注目すると、コンクリートで整備されたスロープ坂が見えてきます。
オレンジ矢印が指し示すルートについてはのちほど。
このあたりでも少々の上り坂だな…という印象なのですが、
この先が鬼門のスロープ坂でして。
直進すると階段のぼって果報バンタ、
車いすユーザーは左側のスロープ坂から迂回するようにまわっていかなければならないのですが。
距離にしておよそ25メートルほどで登りきることができます。
坂・中腹辺りから傾斜角度がキツくなってきますね。
このあたりで介助者はゼェゼェするでしょう(笑)
自らの意思でジョイスティック操作する電動車いすユーザーであれば、機種にもよりますが、その走破性を活かして傾斜坂を上りきれるはずですが、
重心が後ろ側に持っていかれるため、横転の危険性があるため介助者1人のサポートは絶対必要です。
昨今、女性介護タクシードライバーも増えてまいりましたが、この傾斜坂を見ると「ウっ」と息を飲み込んで果報バンタへのガイドを止めたくなるでしょう(苦笑)
臨むべくは、介助者2人体制で、一人が車いす後方から押し上げ、
もう一人がロープor専用補助器具を使って引っ張り上げる というアプローチが望ましいです。
下記画像の専用ツールを使えば鬼に金棒です。
↓ ↓ ↓
簡易装着型 けん引式 車椅子補助装置 JINRIKI-QUICK
余談ですが、こちらのツール、車いすユーザーを安全に避難させる防災ツールとしても活用できます。
傾斜坂を上りきって右折すると果報バンタがもうすぐそこなのですが、こんどは砂利道のスモールバリアがお出迎えしてくれます。
ここまでくればもう大丈夫。
絶景かな絶景かなオーシャンビューが一望できます。
車いすユーザ視点になるとこんな感じでしょうか。
ああ、そうそう。
果報バンタはこの写真撮影場所からまわれ右して階段を上らなければならないんですね。
上からのぞき込むとこのような景色を一望できます。
取材時、干潮だったのでイノー(礁池)のむき出し感が強めに漂っております。
個人的には、満ちたときのエメラルドグリーンが好きなのですが…
電動車いすユーザーにとって砂利道とは〝ぬかるむバリア〟である
冒頭でお伝えした電動車いすユーザーの外観はこのようなものでした。
モーターの駆動力を活かして砂利道ぐらいはグイグイ進んでいきそうなイメージありますが、
上り坂の砂利道では、回転するタイヤのグリップ力が砂利によって分散されてしまい、スリップしてしまうんですね。
電動車いすユーザーをこちらへご案内する前、バリアフリーコースを下見していたのですが、
と感じたため、遠回りになるけれど緩やかな砂利道から果報バンタへのアクセスを試みたわけなんです。
オレンジ色矢印が示す方向からアプローチしたわけなんですね。
ところが登りにくい登りづらい(笑)
スリップしながらも私と女性ヘルパーがひいこら言いながら引っ張り上げ、時に、押し込んだりしながら果報バンタへたどり着けたわけなんです。
まぁ、そうやって苦労しながらたどり着いたからこそ、美しい自然遺産を目の当たりに出来た感動指数はエベレスト並に高くなるのですが。
果報バンタ近くに多目的トイレはあるのか
あります、というか、手すり付き車いすトイレの方が正しいでしょう。
ぬちまーす工場施設に入って左側にあります。
中も広々していて、介助者1人同伴してもせまっ苦しさを感じないでしょう。
ぬちまーす観光に来たなら食べておきたい塩づくしの逸品
沖縄本島と海中道路でつながっているとはいえ、きっかけがなければそう簡単に来れる場所でもございません。
訪れたからには、施設2階のレストランで食事しましょう。
他のフードメニューはこちら
同階にはお土産ブースや人気の美容品「シルクソルト」のマッサージ体験できるコーナーも併設されています。
ミネラルたっぷりの塩で身体に活力を取り戻し、ミネラルたっぷりの塩をつかった美容品でお肌ツルツルになっちゃってください。
果報バンタへの車いすアクセスまとめ
- 車いすガイドに慣れている人間1人と馬力に自信ある成人男性をもう一人味方に付けて果報バンタへアプローチする
- ロープやけん引式 車椅子補助装置 JINRIKIといったツールを活用して砂利道・傾斜坂アプローチを試みる
- それでもダメならボブ・サップを予約する
車いすアクセス厳しい果報バンタですが、
苦労の先には必ずやご褒美(美しいエメラルドグリーンの海)が待っています。
その価値は十分にありますよ。
私と一緒に土曜サスペンス劇場・クライマックスシーンの演劇をやってみたいかたは是非お声がけください。
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