結論からいえば、「車いすユーザーでも久高島の大自然と霊性と観光」を楽しめますよ。
んで、沖縄本島からの日帰り観光は可能なのかという視点で今回バリアフリー調査してきました。
バリアフリー観光リサーチ日
2019年3月13日 9:00~13:30
※久高島内の様子をすぐにご覧になりたい方は、「目次」の『車いすユーザーが気を付けるべき久高島の観光ポイント』をクリックするとジャンプします。
フェリーくだかⅢは福祉車両持ち込みOK 高速船ニューくだかは車椅子乗船OKのバリアフリーだ
南城市・安座真港から毎日フェリーが運航しています。
余談ですが安座間港からは、スピリチュアル観光スポットと化した斎場御嶽(せ~ふぁ~うたき)や、パノラマ絶景オーシャンビューが楽しめる知念岬から車で5分という距離感でもあります。
久高島へ15分 高速船ニューくだかⅢのバリアフリー状況はこれだ
車椅子ユーザーは後方(画像左側)からアクセスしましょう。
そちらの方がスムーズです。
車椅子の車輪が通る部分には凹凸のすべり止め加工がなされていないので、ゴツゴツした突き上げ感がなく、スムーズにアクセスできるでしょう。
水納島行きのフェリーもこのように配慮してほしいですね。。。
船内に入っての正直な印象は〝狭い〟です。
高速船の名の通り、高速移動に特化した船ですので、余白空間は削ってしまおう ということなのでしょうね。
ちなみに健常者2人が座っていた乗車シートは跳ね上げ式になっておりますよ。
入船してすぐ左側にトイレがあるのですが、便座左側の壁にだけ手すりが付いています。
※2019年3月時点の画像です。現在は修繕されていると思います
安座真港のチケット販売所内に車いすトイレがあるので、出航前に済ませておいた方が宜しいでしょう。
安座真港・海運事務所内 車いすトイレ
高速船ニューくだかⅢは、およそ15分で久高島へアクセスできるスピードがウリですが、下記ポイントを覚悟しておきましょう。
●波しぶきをうけると船内がゆれる・乗り心地は期待しない
●フェリーくだかⅢにくらべてかなりせまい
久高島へおよそ25分 福祉車両持ち込みOKのフェリーくだかⅢとは
2018年から就航をスタートしたフェリーくだかⅢは、おニューな様相を見せつけてくれました。下記ポイントにも注目ですね。
●船内へのスロープ完備で車椅子アクセスが容易
●手すり付き車いすトイレ完備(健常者と兼用)
●車椅子ユーザー指定席あり
●スマホ充電兼用100Vコンセント完備
専用席エリアは1席しか設けられていませんが、高速船ニューくだかⅢにくらべて船内はゆとりがあるので、空きスペースをうまく活用すればよろしいでしょう。
そうそう、最前列のおもいやり優先席は手すりが跳ね上げ式になっています。
車いすから椅子への移乗を一人で行える車椅子ユーザーは、船内の混み具合を見ながらながら着座してもいいのかなーと思います。
よく観察すると、船内のあちらこちらに100Vコンセント設備がみられました。
スマホ社会の現代人にとってありがたいですよね。
充電ケーブル・100Vアダプタをお忘れなく。
トイレは一つしかないので健常者と交互につかうことになりますね。
ここでポイント! 福祉車両持ち込みは必ず事前予約すべし
大事な大事なお知らせです。
当日に久高島観光を思いついて安座真港へアクセスしても、車両持ち込みを断られる場合があります。
また、
フェリーくだかⅢがドック検査(車で言う車検)を受けている期間(およそ2週間)には、車両持ち込みができません。
福祉車両を持ち込んで島内観光を楽しみたい車いすユーザーは、安座真海運事務所への事前問い合わせ・確認をしっかり行いましょう。
久高海運さんのTwitterアカウントをフォローしておけば、当日の運航状況や過去のフェリー運航の流れがつかめるかと思いますのでおすすめです。
↓ ↓ ↓
高速船・フェリー運賃はこちら
:健常者運賃
高速船 | フェリー | |||
大人 | 小人 | 大人 | 小人 | |
往復 | ¥1460 | ¥750 | ¥1280 | ¥650 |
片道 | ¥760 | ¥390 | ¥670 | ¥340 |
※小人 → 小学生
※大人 → 中学生以上
※小学生未満は大人1人につき1人無料
:障がい者運賃
高速船 | フェリー | |||
大人 | 小人 | 大人 | 小人 | |
往復 | ¥780 | ¥400 | ¥680 | ¥340 |
片道 | ¥390 | ¥200 | ¥340 | ¥170 |
高速船ニューくだかⅢ フェリーくだかⅢの運航時刻表
※高速船ニューくだかⅢ →高速船
フェリーくだかⅢ → フェリー と表記。
便 | 船名 |
久高港発 (安座真港へ) |
安座真発 (久高島へ) |
① | 高速船 | 8:00 | 9:00 |
② | フェリー | 9:00 | 10:00 |
③ | 高速船 | 11:00 | 11:30 |
④ | フェリー | 13:00 | 14:00 |
⑤ | 高速船 | 15:00 | 15:30 |
⑥ | フェリー |
夏(4/1~9/30) 17:00
冬(10/1~3/31) 16:30 |
夏 17:30
冬 17:00 |
※高速船での所要時間→約15分
※フェリーでの所要時間→約25分
フェリーくだかⅢ 車両持ち込み航送運賃について
※ドライバー1名の運賃を含んでいます↷
車両の長さ | 片道運賃 | 往復運賃 | 車種 |
3m未満 | ¥3,500 | ¥6,650 | 特殊小型(水上バイクなど) |
3m以上 4m未満 |
¥4,620 |
¥8,780 |
軽自動車(タント・N-BOX) |
4m以上5m未満 |
¥6,160 |
¥11,710 |
普通乗用車(ボクシー・セレナ) |
5m以上 6m未満 | ¥8,230 | ¥15,640 |
大型乗用車(ハイエース/キャラバン) |
ここに注意!福祉車両持ち込みに障がい者割引は……?
海運事務所・職員に確認しましたが、車両持ち込み料金に障害者割引は適用されないそうです…
車いすユーザーが気をつけるべき久高島観光のポイント
久高島内にはタクシー営業所もレンタカー事業所もありません。
観光客が全長8キロメートルある島内を移動するためには、基本的に自転車と徒歩のみです。
車椅子での島内観光は福祉車両持ち込みを強くすすめます。
久高島港から海運事務所・船待合所までは長めの坂がつづきますし、
平坦な島内とはいえアスファルト舗装されていない凸凹道路もあちこちに見受けられます。
久高島・待合所 車いすトイレ
真夏のピークシーズンだと熱中症まちがいなしのダメージをくらうでしょう。ぜいたくを言えばトイレ内にクーラーが欲しいところですね。
特に、アマミキヨが降り立った場所 カベール岬・ハビャーンの絶景パノラマオーシャンビューへは500㍍ほどの凸凹砂利道を進まねばなりませんし。
長くなりましたが、比較的舗装されたルートから車いすユーザーでもアクセスしやすいスポットをご紹介しますね。
介護タクシーめぐりがおすすめする久高島バリアフリースポット
所要時間:2時間(昼食こみ)
※ほかにも魅力的な観光スポットございますよ!!
ヤグルカーからの絶景オーシャンビュー
「カー」とは沖縄の言葉で〝水が湧き出る場所〟をさします。
ヤバいっす。
たまたま隣り合わせた関西人も
って感激の声がダダ漏れしていました。
クボー御嶽(うたき)は何人たりとも立ち入ってはならない
案内所から頂いたチラシには「クボウウタキ」と書かれていたんですがどっちなんでしょうか。
御嶽とは聖域であり・祈りの場であり・神様が降り立つ場所ともいわれており、とにかく厳格な場所です。
男子禁制はもちろんのこと、女性ですらもこのクボー御嶽に住民の許可なしに立ち入ってはならないでしょう。
ダメといわれているのに入ったり、
ダメといわれているのに石や砂を持ち帰ってそのごに不幸が訪れた、、、という話を見聞きします。
信じるか信じないかはあなた次第。
まぁ、ダメなものはダメなんですよ(笑)
〝草木が生い茂る何もないただの空間〟
それだけを五感で感じ取れたらいいのではないでしょうか。
ロマンスロードから見下ろすコバルトブルーの青い海
動画でサクッと撮りましたのでアップロード。
どうぞご査収ください。
↓ ↓ ↓
アマミキヨ上陸の地 カベール岬の海をただ見つめる
舗装されたところからこの場所まで凸凹道をおよそ400㍍すすんでたどり着ける久高島最高の感動スポット。
感動します。
ただただ感動します。
なにか余計な毒素が抜けてしまうかのようです(笑)
時間の許す限り、ぼーっとしてたいですね。
久高島でのおすすめランチは?
自転車をかりた先のおばぁに「どこが美味しいですか?」と尋ねたら、
「〝けい〟というところが美味しいよ」
とおすすめされたのですが、あいにく営業開始しておらず。
悩んだ挙句、下記画像のお店に決めました。
13:00出発のフェリーに間に合わせるために「とくじん」を選ばざるを得なかったというほうが正直な理由ですね(笑)。
車いすユーザーのご案内もOkなお食事処でした。
沖縄そば他、10種類の料理がいただけます。
特に、久高島名物イラブー定食(¥2,000)はおススメですよ。
え?
ああ、イラブーとは海蛇です(笑)
日帰り久高島バリアフリー観光のまとめ
今回のバリアフリーリサーチを行ってみて得られた実感を、私なりにまとめとして記しておきます。
久高島観光でやってはならないコト
- 石・草木・砂など久高島の自然物を持ち帰らない(←何か起きるよ)
- 久高島の大自然に敬意を払ってごみを捨てない(浜辺にけっこう落ちていた)
- 住民が見ていないからといって御嶽には許可なく入らない(←何か起きるよ)
久高島観光でやったほうがいいコト
- 歴史ツアーガイドを活用して〝神の島〟の観光を楽しく学ぶ(久高島ガイドツアー申込はこちらから)
- 車いすがそのまま入る福祉車両を持ち込んで、日帰り観光を楽しむ
- 住民に出会ったらさわやかに挨拶をする(観光させてもらっている敬意もこめて)
- イラブ~(海蛇)の観光食orお土産をどちらか1品買わせていただく(私も次回は買います)
日帰り久高島バリアフリー観光 エンジョイタイムは…?
フェリー移動時間・観光・昼食もろもろふくめて4時間はみておいたほうがいいでしょう。
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美しいですね。
介護タクシーめぐりでも久高島日帰り観光を承っておりますのでお気軽にご相談くださいね。