A&Wのカーリーフライが大好き介護タクシーめぐりです。今回は歴史好きの車いすユーザーなら気になる世界遺産・識名園のバリアフリー環境に焦点をあててサクッと調べてまいりました。
結論から申し上げますと、車いす介助に慣れている人でも「うわぁ、これはちょっとやめたほうが。。。」と残念な気持ちになってしまうバリアアリ―なんですね。
画像を交えて紹介していきましょう。
広大な駐車場にはこれまた広大な障害者専用乗降所が2台分完備されており、撮り忘れましたが、車いす対応トイレもあります。
窓口で料金を支払い、いざ入場。
おおぅ。小粒な砂利道がお迎えしてくれますが、まぁこの程度なら車いす通行はさほど気になりません。
ですが。
入場してからおよそ30メートル地点で右側に通用門が見えてきます。その付近の琉球石灰岩で敷き詰められた通路が険しいのですね。
このゴツゴツ感はやっかいです。
ですが、横断するまで3メートルもないので、まぁ介助を頑張って乗り越えたとするじゃないですか。
するってぇと。
ゆるやかな下り傾斜が80メートルほど続く通路にも、当時の雰囲気を忠実に再現した琉球石灰岩が敷き詰められているんです。
9割以上の車いすユーザーはこの凸凹を見て「あ、行くのをやめます」と言うんじゃないでしょうか。杖歩行の障害者高齢者でも危険を伴います。
なぜなら、うっすら苔も生えていますし数千数万人の歩行者が刻んだ歩行圧で石灰岩表面はツルツルに仕上がっていて、摩擦力も期待できません。
雨天時や雨上がりにはさらに滑りやすくなるので危険極まりないんですね。
車いすユーザーや杖歩行の高齢者にとって悩ましい下り坂を超えると、識名園の名スポット・育徳泉がお出ましになります。ここの湧き水は透明度も素晴らしくて心が落ち着く癒しスポットだけに、お連れできないことのもどかさを感じてしまいます。
入場窓口から通用門のバリアを超えて正門前の下り傾斜先までおよそ150メートル先には、このような美しい風景が広がっています。過去の史実に基づくほどバリアフリーとは程遠い環境になってしまうのは致しかたないこと。
ですが、健常者だけしかこの景色を楽しめないというのも、なんだか寂しいものです。障害者と健常者が同じ視点で同じ空間を過ごせるように取り計らってほしいですね。