先日、施設入所者とのショッピングモールへのお出かけに
介護タクシーめぐりをご利用頂きました。
ご利用いただける事に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、
お一人の方は方言が出るものの会話のやりとりは問題なく行える方。
もう一人の方は、詳しくはお聞きできていないのですが、
(どのタイミングでその障がいとなられたのか?の問いはデリケートなもの)
推測ですが、
脳卒中・脳こうそくなどで倒れて体へのマヒや、
言語障害(あー、う~とか、言葉の発音の不明瞭さなど)
が残ってしまった方。
施設職員一人がコミュニケーションを取れる方へ付き添い介助、
ワタシが言語障害の方の付き添い介助を行う事になりました。
(その逆もありましたが)
洋服をお買い求めになられたいという事前情報は伺っていたのですが、
- 上着?
- パンツ?(いわゆるズボンね
- 色は?
- 柄は?
などなど、疑問は山積み(笑)
大手アパレルショップのそんなに広くない通路を、
車いすを押しながら
上着コーナーの前で
「どういった柄が好きですか?」
「これなんかどうですか?」
「気に入ったものがあれば指さしてくださいね」
と、
こちらが言葉を投げ掛けるも、反応は薄い。
元々小柄なその方は車いす目線だと視点の高さはおよそ
80センチから1メートルほど。
陳列された棚の高さは2メートルから2メートル50センチほどもあり、
その上部にある衣服への意識へも配慮し、
どうですか?あそこにああいったものもありますよ~と問いかけるも
またもや反応はなし。
(ある、なしの線引きがホント難しい。)
パンツコーナーで先ほどのような問いかけをすると
ゆっくりと右手を上げながら右斜め前にハンガーで吊るされた
黒色のスラックスパンツを指さしているように見えた。
これですか?
あ~、う~、という発音と
首が上下に揺り動くさまを見てこれは間違いないと判断。
ただ、
お客様の履いているパンツも同じ色のほぼ同じ形のヤツ(笑)
ほんとに大丈夫かな?
どうせ買うんだったら違ったやつとか選びたいだろうし。
ワタシの判断ミス?
と一瞬不安になり、
2,3度確認すると上下に首を振るので間違いないのでしょう(笑)
また、
どうせ買うんだったら違ったやつとか選びたいだろうし、
というのはワタシの勝手な主観。
大事なことはお客様が好きなものを選ぶ、買う、買いたいという欲求。
買い物一つで神経をすり減らしますが
(お客さまもすり減らしているだろうが)
ワタシの経験則で言えば、
言語障害の方から同意・了承を得る際は
顔の表情・上半身の動き・発音のイントネーション(抑揚)の
要素から読み取るしかないのかなと。
ショッピングも終えて施設へ帰宅。
車いすブレーキを解除しながら
「今日は6時間ほども座りっぱなしで疲れましたね~、
「また、お出かけしましょうね~」
と声掛けすると、
あ~ぃ~ぐ~とぅ~。
という言葉と
ニコッとされた表情を確認できました。
何としても意思の疎通を図りたいという熱意だけは
なくさないように
これからも精進の日々ですねぇ。