やっぱりねぇ、沖縄伝統文化の代表でもあるエイサー鑑賞は、
テレビよりラジオよりYouTubeより
生の現場
なんですよ。
今回のブログは車椅子ユーザーや障がい者ら(本土からの沖縄観光客も含む)を観光案内するなら?という想定で現場に足を運んで取材を行ってまいりました。
その現場の空気の一端を感じてもらえたらと思います。
ほとんど画像羅列になりますがwぜひご覧ください。
全島エイサー祭り 初日 道じゅねー固定演舞
演舞時間:PM18:30~PM21:00
この画像地点が道ジュネ―のスタート地点です。
私も過去にウスデーク・大太鼓と演舞の経験はあるものですから
この若者たちのテンション、みなぎるパッションが
痛いほどに共感出来るんですよね~。
幼児ならではの【本能】が紡ぎだす踊りがエイサー聴衆を癒す
右下に見える両手は、子供の雄姿を温かく見守るも、青年たちのダイナミックな踊りに巻き込まれやしないかと気が気でない父親の緊張が浮かび上がる様子(笑)
これも沖縄あるあるでしょう。
幼少期のお子さんへパーランク―(小ぶりな太鼓)とバチを
持たせて青年エイサーの踊り手とご自分の息子・娘のたどたどしい踊りを
重ね合わせる瞬間瞬間が
両親の至福のひと時なのです。

父親の制止を振り切って突っ込もうとするエイサーボーイ(笑)
青年たちの演舞に体が曳かれそうになりながらも(笑)
どうしても青年会と一緒に踊りたくて身体が前に出るも
両親に引き止められ、3秒泣いて、又、青年らと共に踊るという
ルーティーン?ローテーションを10回以上は繰り返していました。
このように沖縄の伝統文化は後世にしっかりと引き継がれていくのです(笑)
身体のDNAがエイサー演舞への衝動へと自然に働きかけるんでしょうね。
将来が楽しみです。
道じゅねー現場の駐車場はどこ?
さて、
車いすユーザーをご案内すると?という想定で取材に行ったのですが
祭り18時半スタート・私が19時に現場へ訪れた時点で
社交街周辺のコインパーキングはどこもかしこも満車状態。
国道330号線そのものが、踊り手の演舞場所なので
車椅子ユーザーの専用駐車場なんてものは整備されていません。
早めに到着(開始時間 1時間前には)してどこかしらのパーキングを抑えるしか選択肢はないでしょう。専用シャトルバスも運行していますが、車椅子ユーザー・移動困難者はマイクロバスへの乗車も厳しいものがあります。
祭りの流れ・現場の空気
各所に配置されているガードマンが青年らの演舞を滞りなく勧めるよう頑張ってくれています。
因みに母親?らしき車椅子ユーザーを連れたグラサンの酔っ払い野郎が
ガードマンに絡んでいました。
可哀想に、車いすユーザー自身が止めに入ってましたから。
酔っぱらって絡む奴は基本、心が弱いんです。
そういった酔いつぶれ方をしないよう反面教師とせねばなりませんね。
各青年会、自作の台車に発電機・音響機材・スピーカー、マイクを設備して
本番に臨みます。
台車の形も青年会により様々です。そこを見比べるのも面白いかも。
ここはローソン上地店の近くの横断歩道ですね。
国道330号線は普段、交通量の多い主要幹線道路として機能していますが、
その道路上で、日頃の練習の成果を大観衆の前でダイナミックかつ繊細に演舞できる開放感、
演舞終了後に拍手を頂ける喜び・充実感を味わえるのは
エイサーそのものを経験しなければわからない事。
最高に気持ちいいですよ、
エイサーを体験した事のない人は
一度は厳しい練習を重ねて現場に出る事をオススメします。
普段はスクランブル交差点で通行量の多い場所。
エイサーをかじった方なら知らない人はもぐり。
県内、いや、
今や世界にとどろく権威あるエイサー団体 沖縄市・園田青年会
時折、世界各所からお呼びがかかり、沖縄の伝統文化エイサーの魅力を発信し続ける、
実力・歴史・実績に定評のある青年会です。
彼らの特徴は何といっても
太鼓・打音の統一感。
ドン!と、大地(アスファルト)が地響きするかのような
打音はいつ聞いてもココロ打ち震えるものです。
諸先輩方からの厳しい教えが脈々と引き継がれているのでしょう。
全ての太鼓者たちの所作・動きを統一せねば成し得ない習練の積み重ねが
我々聴衆の魂を揺さぶる打音となって表現されるのです。
私の所属していた金武町・中川区青年会の演舞クオリティーも
ジワリジワリと、園田青年会に迫っていますからね。
チバリヨー、中川青年会!!
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胡屋十字路から嘉手納基地 第2ゲートへ向けて
続いて、ゴヤ十字路を左折して空港通り(コザ ゲート通り)へ足を向けましょう。
アメリカ人もフィリピン人も沖縄ンピーポーも来日観光客も入り乱れて
加齢臭・脇汗ワキガ・体臭の三弾ミックスで構成された
この通りは人間の嗅覚レベルでよかったなと思えるエキサイティングな状況。
来世も犬でなく人間として生まれ変わりたいものです。
このような混雑ぶりを見るにつけ、
車椅子ユーザーはエイサー観覧をためらう方もいらっしゃるのでは?
心配ご無用です。
私はこのような大観衆がごった返す祭り・イベントで
車椅子ユーザー、高齢者、障がい者が楽しめるような現場の空気に合わせた
配慮、介助が出来ますから(ドヤ顔)
私自身は舞台の黒子に徹して
お客様自身が来てよかったと思える実感・体験を得られるように
陰の支えとなる事がその日のミッションだと常々思っています。
任せてつかあさい!
時刻は20時半過ぎ。
いよいよ、クライマックスに近づいてまいりました。
この青年会のカチャーシー、唐船どーいを見ずに
帰宅する事は許されませんで。
青年会の動きに合わせながら私も移動。
因みにこの道ジュネ~の全体的な動き・流れは
Aポイントで演舞終了した青年会がBポイントへ移る動きを見計らい、
後列に続く青年会がAポイントで演舞を開始するという構成になっています。
、
※2016年のデータです↑ ↑ ↑
前列の青年会がまだ踊り続けているものの、
後列の青年会の踊りが終わってしまい、進むべきか進まざるべきかのちょいとギクシャクした、現場ならでは緊張感・リアルな空気を感じる事が出来ます。
しかしながら、
その会場(現場)の空気を冷まさないように、
三線演奏の地謡(じかた)は民謡を奏で続け、
青年会の体調の具合と前列の青年会の動きを同時に見ながら
臨機応変に対応します。
民謡曲がストップしてしまうとせっかく温まった現場の空気を壊してしまうんですよね。
そういった青年会メンバーの焦りや緊張感もテレビ・YouTubeでは
伝わらないんです。
現場(ライブ)でしか味わえない空気がそこにあります。
スタート地点からフィニッシュ地点まで700メートルの距離をほぼ、ノンストップで踊り続けるという良い意味でのクレイジーな催し(笑)
だからこそ、聴衆・観衆のココロを揺さぶり、感動と興奮を生むのです。
逆に言うと、
これだけの観客からの声援・拍手喝さいがあるからこそ、
青年・女性踊り手のモチベーションに力を与え、彼ら彼女らは演舞し続ける事が出来るんですねぇ。
車椅子ユーザー・障がい者らのトイレは何処にある?
あ、あと、肝心なトイレ状況ですが、
健常者は臨機応変に対応できるものの(コンビニ利用など)、
車椅子ユーザーのトイレはやはり、
ゴヤ十字路付近のコザミュージックタウン音市場・施設内で済ませるのが確実で
宜しいかと思いました。
何せ、道路を練り歩くというスタイルの祭りですから
周辺の衣料品店・飲食店・コンビニに確実にユニバーサルトイレが
整備されているとは確信できない現実です。
ここら辺のトイレ整備も祭り実行委員会の課題でもあるでしょう。
健常者のトイレはこちら。
障がい者のトイレはこちら。
というようなアナウンス・広告も意識して取り組む必要があるかと思いますが。
さぁ、最後はこちらでフィニッシュ。
私も三線を嗜んでいるため、この、中の町青年会 地謡(じかた)が演奏する
カキビチ(三線の弦を引っかける奏法)が醸し出すアグレッシブな演奏パフォーマンスに嫉妬します(苦笑)
ちむわさわさ~(ココロ踊る・沸き立つ)するんですw
また、旗持ちの彼の動きご覧になりました?
ただ持っているだけでなく
メロディに合わせた動き、そして、最後の
旗振り旋風脚w
観衆を大いに沸かせました。
最終日の全島エイサー祭り・コザ運動公園は訪れた事は
あったものの、
道ジュネーは初めての体験。
来年はお客様を連れて楽しみたいものです。
現場からハナシロがお届けしました。
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