その切実な思いが込められたご依頼は、ホームページお問合せフォームからでした。
メールヒアリングを繰り返す中で、お客様の外出に対するお悩みがだんだんクリアになってきました。
自立歩行による階段昇降が厳しくなってきた旦那様の通院送迎を、弊社取り扱いの可搬型階段昇降機を活用して4階自宅のアパートからどうにか外出できないだろうか?と問合せされてきたんですね。
以前は介護タクシーのマンパワーによる2名体制の階段介助を利用されたことがあったものの、4階という労力のしんどさや万が一の転落危険性をはらむことから、次回の外出依頼をやんわり断られたそうな。。
旦那様の体重・お悩みの階段現場の通路幅/踊り場奥行/傾斜角度などをリサーチして、階段昇降機ウェルキャリーの操作やそれに伴う介助とタクシー運行も弊社が行うことがベストだと判断しました。


そのような返信メールを頂いて予約完了となった時、あらためて、外出(通院)させたくてもできない切実な悩みを抱えている人が全国各地にいるんだなと痛感したのです。
階段昇降機をもって玄関前にお迎えに上がるとき・介護タクシー車内での会話のとき、奥様が大きな愛をもって旦那様のサポートに務められてる様子が毎回感じられました。
これまで18年以上この介護タクシー業界に携わってきましたが、病や障害を抱えてしまったことで弱る男性を明るく支える女性の芯の強さを何度も目の当たりにしています。
女性無くしてこの地球は成り立たないでしょう。逆も然りですが、困難にぶち当たった時に支えて・励まして・喝を入れてくれる女性が隣にいたからこそ、多くの男性は困難を乗り越えられているんじゃないかなぁ。
アラフィフ独身乗務員は生意気にそう思うわけです(笑)。
介護タクシーならではの個別サポートを支持してくださり、何より、次回もご予約を頂けることのありがたさを噛みしめていたのですが、
ご主人は天国へ旅立たれました。
電話越しにも涙で声が震えている奥様に対して、私は動揺を隠せず、これまでのご主人に対する愛のサポートへのねぎらいの言葉が出ずに電話を終えてしまいました。
このブログであらためてお伝えします。
介護タクシーめぐりとのめぐり逢いを紡いでくださったのは、奥様の愛と行動力によるものでした。天国へ旅立たれた旦那様は、きっと、絶対に、奥様への献身的な愛に感謝しておられるはずです。これまで支えてくれてありがとうって、絶対言ってます。
たいへんお疲れさまでした。そして、このような大切な外出サポートへのご縁を頂けたことを心より感謝申し上げます。
また逢える日を願って。
介護タクシーめぐり 花城