今回のバリアフリー沖縄観光ご利用にあたって、お客様とのめぐり合わせは1年前にさかのぼります。
一部を抜粋してお伝えしていますが、その後の結果としては、石垣島内の介護タクシーをご紹介して観光を楽しんでもらい、フェリーで竹富島へ渡り島内移動は電動車いすで、、という結論で落ち着き、沖縄本島での観光の際はお声がけ下さい、、、、という返信をもってやり取りが終了。
それから1年の時を経て、「沖縄本島でのバリアフリー観光を介護タクシーめぐりさんにお願いしたい」というオファーを頂けまして。
凄く嬉しかったですね。
ああ、覚えてくれててたんだって。
そこから3か月間、基本的にメールで相互の意思を確認し合い、沖縄観光で叶えたい欲求・これだけは成し遂げたいコトの意思を明確にして、6日間に及ぶバリアフリー沖縄観光のプランニングをオーダーメイドしていきました。
さぁ、那覇空港へお迎えに上がりましょう。
那覇空港 到着ロビーでの障がい者専用乗降所不正利用について申し候
障がい者専用乗降所においての、健常者による不正利用は後を絶ちません。

一見、普通乗用車に見えても障がい者自身が運転するカスタマイズされた福祉車両もある為、移動困難者であるか否かの判別が難しいのだが、それを差し置いても、健常者は平気で停めていく場合が圧倒的に多い。
モラルに訴えかけても自己都合よく解釈するのが人間の本質です。
この社会問題の解決は何時になるんでしょうか。

那覇空港・国内線2Fから駐車場へと繋がる通路へ掲げられた啓発・横断幕
移動困難者をお客様とする我々介護タクシー事業者も、お客様が車椅子ユーザーだからこの専用エリアを優先的に使えて当たり前 という意識は南シナ海か東シナ海へ背負い投げするべきです。
本土からの車椅子ユーザー観光客をお迎えするにあたって、どうすれば停車時間を最短にして他の活用者へ配慮できるか、、、の策をこれまでにいろいろ講じてきましたが、
お客様が手荷物(車椅子を含む)を受けり、トイレも済ませ、障がい者専用乗降所前に着いてから電話orメールでこちら(介護タクシー事業者)へ一報してもらい、それから障がい者専用乗降所へタクシー車両を走らせる、という策がベストであろうと判断しました。
それまでは近くの有料駐車場で待機しておけばいいのです。限られたスペースを循環良く活用させるには駐車料金1000円も厭わない、、という悟りに至りました。
近年、到着予定時刻から30分・1時間ずれ込む事は常態化してきていますので、そこを見計らいながら電動車いすユーザーのお客様をお迎えしました。
車椅子固定・シートベルトセッティング・タクシー発車までおよそ4分の停車時間で済みました。
さぁ、宿泊ホテルへ向かう前に、国際通りから入ったあの場所で空きっ腹を満たしましょう。
時にディープな雰囲気漂う国際通り・牧志公設市場

沖縄と言えばさんぴん茶。
沖縄へ到着すれば先ずはゴクッとさんぴん茶でしょう、、とは私の勝手な妄想癖ですが、大体のお客様がさんぴん茶大好きでして、その適度な苦みが喉をスルリと通り抜けたとき、沖縄へ足を踏み入れた〝南国感〟が増してくれるハズなのです。

「それいくら?」
『えーっと¥6500ですね』
「やめとこう。。。。」
琉球ガラスが放つ独特の色彩にお客様は喰いつきましたが、値段を聞いた途端に言葉が途絶えました(笑)

定番のフォトスポット 牧志公設市場
車椅子ユーザーをご案内する際に、車椅子対応トイレがある・エレベーターが完備されている・出入り口に段差が無い設備環境ですと大変に有難いものでして、それらを満たす2階の食堂へご案内することにしました。

1階のエリアで海鮮食材を選び、2階の食堂で調理して新鮮さを味わうスタイルが定着した公設市場。

中国なまりのスタッフがおススメの食べ方を提案してくれました。
高級魚と言われる赤い色のアカマチと手前のウシエビを選びました。
「サシミヲスコシサービススルヨ!」
と語気強めに言うておりました。
2階には他にも4か所程の食堂があり、1階の食材調達人がそれぞれのエリアの食堂と提携しているかのような雰囲気が見られました。

地元のビールが断然うまい新鮮直送オリオンビールとお客様の構図

アカジンの塩焼き到着なう。
アカジンは焼きと刺身で調理してもらいました。
お客様、テーブルを埋め尽くすかの如く料理を注文され、オリオンビールの呑みっぷりが凄まじい(笑)
東京からのフライトで相当喉が渇いたのでしょう。

ウシエビはチョイ食べづらかったw
殻からプリプリの身を取り出しやすいようにうまく出来ないもんかなぁ、、と炒め料理しか作れない私は愚痴をグチグチ呟いておりました。

眼球周りのプルプルコラーゲンに旨味が凝縮

沖縄の珍味3種 「豆腐よう」「島らっきょう」「みみが~」
この濃厚珍味の豆腐ようは泡盛にすごく合うんですよね。

あぐーの骨汁 バカでかいサイズ感たるや。
骨の髄から抽出されたあぐー豚の出汁スープが美味し。
凍える冬に絶対欲しい一品料理。
骨に付いている肉を箸で選り分けるヘルパースタッフ・アベ君はきっちり最後まで任務を遂行しました。

気が付けば食堂に2時間近くも。辺りは夜も街へと様変わり
豪快な食欲とオリオンビール欲を発揮されたお客様を目の当たりにし、ディープなナイトタウンを横目に見ながら初日のバリアフリー沖縄観光は更けていったのでした。
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