※う~まく~とは沖縄の言葉で「わんぱく」をさします
沖縄観光を実行した日時は2020年3月下旬でしたが、お申し込みはそこからさかのぼること半年前から。
メール打ち合わせを密に行い、オリジナル観光プランも固まっていよいよ当該日を迎えようとしていたころに新型コロナウィルスの馬鹿野郎が世界中を席巻し、観光自粛ムードが徐々に醸成されつつありました。
そのような自粛ムードのなかでも、我々は、出来うる限りの予防策(手洗い・マスク着用・除菌)を慎重に行って沖縄観光を満喫しました。
北は古宇利島・南はひめゆりの塔と3日間にわたって沖縄本島を駆け巡りましたが、私の率直な感想を申し上げれば
その一言に尽きました。
ブログを書き終えたら婚活相談所をはしごしてきます。
介護タクシーで沖縄観光 初日【北部編】
那覇空港・到着ロビー外の障碍者専用乗降所で初対面となるわけですが、お迎えしたその瞬間からタクシー車内がファミリーの温かさとにぎやかさに包まれて、アクセルペダルは滑らかに古宇利島へと加速していきました。
古宇利島大橋からのごっつええ感じなオーシャンビューを堪能いただいた後は、古宇利島に訪れる観光客を魅了し続けるブルーシールアイスクリームも併せておススメしました。
画像は初チャレンジの〝さとうきび味〟。
なかなかに美味。
3月末でもブルーシールアイスクリームは美味し。
「うんうん、これおいしいねぇ」
おススメした紅芋味とウベ(田芋)味をたいらげている様を見てほくそ笑んだ私は、次なる観光地・美ら海水族館へと介護タクシーを走らせました。
いつもは行列をなすこのスポットも、5000回連続撮影しても舌打ちされないほどに快適に終了。
おっと!!
オリオンビールならぬさんぴん茶を一気呑みするわんぱくキッズの You君が、初沖縄の興奮をさっそく魅せてきました!!

模型じゃありません、ちゃんと動く魚です

お客様から画像をお借りしました。
美ら海水族館の水槽前は我先に撮影させろといわんばかりに、妖怪人込みぬりかべが毎度登場するのですが、コロナウィルスがもたらした影響は車いすユーザー視点高さ1mをすっきりと快適に演出してくれました、皮肉なもんです。
美ら海水族館スタッフがプロフェッショナル魂をもって清掃する水槽内はエブリデイ透明度抜群。
いそぎんちゃくの中に潜む可愛らしいカクレクマノミや一時停止したかのようなタカバーミーバイの観賞を楽しめます。
お客様からお借りした画像。
私も家族の一員になったかのような素敵な写真。
一刻もはやく結婚相談所への入会金(5億ゼニー)を振り込まねば。。。
介護タクシーで沖縄観光 2日目【中部編】
朝9:00だろうが、いつもは賑わいをもたらすマリオットホテル・エントランスもご覧のように閑散としており。
すこしさみしい気持ちを抱きながらも沖縄観光2日目も快晴に恵まれまして、ホテルを出発。
車いすごと乗船できる湖水観賞舟が人気のビオスの丘へと介護タクシーを走らせました。
乗船までに時間があったので水牛のお小水を楽しみながらのんびりパワーを横目に見つつ、いよいよ乗船。
ビオスの丘スタッフのジャングルクルーズでは、心をいやす花と亜熱帯植物の豆知識をいただけますし、
池の上から眺める古典舞踊もなかなかに乙なものです。
中国皇帝からのお墨付きがなければ琉球王朝の存在はなかった。
冊封使という使節団数百名をもてなすために編み出された古典舞踊ならではの緩やかな踊りは、静かな湖面の雰囲気と相まって心の安らぎを与えてくれます。
ビオスの丘では放し飼いのコケコッコーも販売しています。
「花城さんから触って」
まずは大人に試させるあたり、You君の狡猾さがうかがえました。
日々訪れる観光客を見慣れているせいか、コケコッコーの振る舞いも少し憎たらしさを覚えるほど(笑)
「一緒に写ろう!」
お姉ちゃんの号令によりすぐに集合した仲良しファミリーの幸せな一コマを盗撮してしまいました。
あぁ…早く婚活用の宣材写真を撮りにいかないと……
少し早めのランチ。
初沖縄のファミリーには沖縄県民のソウルフード「沖縄そば」をご賞味いただきたく、恩納村でも人気のこちらにご案内しました。
余談ですが、店舗正面に車を停められると車いす入店はアウト。
まぁ、私の場合ならお声がけして、いったんどけてもらう交渉を試みますけれども。
恩納そばの出入り口は微妙な段差が連なっていて、車いす正面からのアプローチは困難です(というか無理)。
スタンダード車いすであれば、むしろ後ろ向きで進入したほうが楽です。
コツとしては、連なる段差の上を引っ張り上げるのではなく引きずりながら店内へ…というイメージです。
(伝わってませんよね)
電動車いすユーザーもバック入店・バック退店したほうがよろしいかと思います。
いつも三枚肉そばとかソーキそば頼むので、
沖縄のミネラルたっぷり海水によって育まれたアーサ(ヒトエグサ)そばを発注しました。お客様ご家族には三枚肉そばとソーキそばをおススメ。
札束なみの分厚さながらもお口でとろける三枚肉とのコラボがバッチグーでしたね。
純な心で私にしゃべりかけてくるYou君は、顔面松崎しげるの私から逃げることなく、むしろなついてくれました。
くぅ。。かわいいぜ。
沖縄文化を一点に凝縮させたテーマパークの琉球村。
やはり、こちらも観光客激減でして、スタッフの顔も芳しくなかったですね。
琉球村行ったけど壊滅的に観光客激減してた。売店の人と雑談したら修学旅行やインバウンドが来れない影響は予想以上に大きいとの事。客が来なくてうなだれている様を見ると心が痛かった。マジでこのまま行くと観光業界はやられると噛み締めながら僕らに笑顔で振る舞うスタッフに感謝よなぁ。。 pic.twitter.com/U0rD4WRsHi
— 花城健@最低でも3回は沖縄に来て楽しんで (@gappai2323) March 26, 2020

暇すぎるなう。忙しいのも嫌だけど暇もいやなんだモウ
何度も訪れているからわかりますが、水瓶に浮かぶお花はスタッフの心遣いで日ごとに入れ替わっています。

(株)エフケイ犬伏様と

ハイビスカスが美しや
琉球村の細部に注目すると、手のひらサイズのシーサーが隠れていたりするので、幼少期宝探しでワクワクしていた頃のプチ興奮を楽しめます。
スタッフのささやかな心遣いが琉球村内に息づいているんですなぁ
シーサーの色付け体験も楽しみました。

違う味のジェラートを、おまけで少しだけのっけてくれます。私は紅芋味をトッピング
琉球村出口近くにあるジェラート屋さんに心惹かれたお客様がオーダーした様子をみて我慢できませんでした(笑)
ここ、おススメです。

城門奥に進んだ家族の戻りを待つ 車いすばぁば
アーチ門の中央上にくさび石が打ち込まれていることで有名な座喜味城址へは、画像位置まで車いすアクセス可能です。
ここだけに限りませんが、車いすユーザーと健常者が外出を共にする際に、同じ空間同じ景色を共有できない事情がどうしてもでてきます。
世界遺産とバリアフリーの共存は、ほんとうに難しい。
車いすのアクセシブルを高めると、世界遺産として認定された当時の外観を崩さなければならないから。
とはいえ、バリアフリー製品各種と施工技術は過去と比べてあきらかに向上しています。バリアフルな世界遺産をバリアフリーにすり合わせていく思考はけっして投げ捨てないで頂きたいですね。介護タクシーおじさんからのお願いです。

ウップス!

なんと!!

ついに!!
You君は沖縄で舞空術を手に入れました。
私の撮影技術がいまいちなので伝わっていませんが、座喜味城址現場の我々は、まるで空中浮遊したかのようなこの偶然の産物にものすごく盛り上がりまして、
と、歓声が湧き上がっておりました(笑)
この後は嘉手納基地が一望できる道の駅・嘉手納にご案内しました。
打合せメールの段階で、お客様が沖縄県民と基地の共存や戦争があった歴史について見聞を深めたいと申されたので。
運よく軍用機の離発着を3回ほど見れました。

スマホカメラではこれが限界ですよねぇ 一眼レフ買おうかしら
相変わらずの爆音轟音。
基地周辺の住民は深夜・早朝に起きるこの轟音に日々悩まされ続け、戦後におきた輸送機墜落やジェット燃料流出による井戸水汚染、基地があることの弊害と基地フェスティバルを催して沖縄県民との交流を図るアメリカの在り方を私なりに伝えました。
基地を無くしたら平和がやってくるとかアメリカ人は最低だとか基地収入があるから働かなくていいんでしょとかそんな簡単な理屈じゃないんですよね。
基地があることの弊害
基地があったからこそ生まれた文化・名曲・ビジネス(沖縄ロック・タコライス・矛盾の上に咲く花 中古車販売など)
悩まされて笑いあってつながって、沖縄県民は矛盾を抱えながら生きています。
介護タクシーで沖縄観光 最終日【南部編】
多種多様な飲食店・お土産店が軒を連ねる那覇市国際通りに面するホテルグレイスリー那覇から沖縄観光最終日がスタート。
お客さまいわく、設備が整っていて快適に過ごせたそうな。
公式サイトをチェックすると、ユニバーサルルームの紹介に明確な数値を記載しているのが素晴らしいですね。画像点数も多いので車いすユーザーも宿泊のイメージがつかめるのではないでしょうか。
まずは本殿消失のありさまをご覧いただきたく首里城へご案内。

首里城公園内にもう一つの世界遺産・園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
右側にあった南殿はすっかりなくなり、復旧工事の真っ最中でした。
観光日からさかのぼって3月4日時点の画像がこちら。
一日も早い首里城再建を願っている介護タクシーおじさんです。
こんなに煌びやかだったもんなぁ。

2019年10月17日時点の首里城正殿。この1週間半後に焼失した。
首里城から一気に南下してあの絶景オーシャンビューを拝んでいただきたくあの場所へご案内。
くぅ…これが家族ってやつか…
はやく婚活相談所の入会申込書の年収欄に5,000万って書いてハッタリかまさないと…

曇りがかっていて海の青さが際立たず残念
沖縄県民あるあるですが、本土の方を観光案内するときに、曇ったり雨に降られたりすると本当に申し訳ない気持ちになるんですよね。
ご案内した時もお客様は海の青さに感動されていましたが、本来のニライカナイ橋はこうですからね。
沖縄てんぷらと猫の島・奥武島の手前にあるモズクそばの「くんなとぅ」へご案内しまして、モズクそばセットをオーダー。
こちらのもずく天ぷらが絶品サクサク中なんですなぁ。
麺とゼリーにもずくを練りこみ、生もずくはおかわり自由でもずくづくしのオンパレード。
お客様はお気に召したようで、モズク麺をご購入されていました。

スターのサインをもらっているところなう
モズクそばと傍をかけたのかは未確認ですが、せっかくそばに来てもらったので、「You君、Youのサインをmeの手帳に書いちゃいなよ」と、そばからお願いしました。
宝物をひとつ頂きました。
沖縄の潮風をダイレクトに感じられるテラス席もあるのですが、ガーデンテーブル独自の構造と段差や通路がバリアフルでして、室内での飲食になってしまいました。
んー、ここら辺も改良していただきたいですなぁ。。。
ついに車いす乗降介助を手に入れてしまいました。
今度沖縄にいらしたときは私の相方として働いてもらいたいと思います(笑)
見事な乗降介助でしたよ。
最終地はひめゆりの塔。
世界各国から押し寄せる観光客は沖縄の青い海と空と緩い空気に癒されたくて訪れるわけですが、日本という国を支えようと奮闘した人々に思いを馳せ、激戦で荒ぶる気持ちを抱えたまま命を落とした人々に祈りをささげる時間も少しだけほしいですね。
沖縄観光ドライブを申しむお客様の大半が、平和記念公園やひめゆりの塔の訪問を希望されます。
沖縄戦で亡くなったおじぃの顔を一度も見たことのない私にとって、心をよせてもらってるんだなとうれしい気持ちになります。
私の父親も母親も、物のない時代に生まれた貧困の実情は教えてくれましたが、沖縄戦への価値観を聞くことはありませんでした。
そんなお話を、ひめゆりの塔・資料館出口でお客様とお話しました。
そういや花城商店を営んでいた優しいおばぁも戦争については語らなかったけぁ。
みんなでお花を添えて鎮魂の祈りを捧げました。
楽しい時間はあっという間です。
いつもこのお別れが切なくなるのです。また会えるのかもう会えないのかってね。
寂しい気持ちをごまかしたくてメンズ2人の記念写真をお願いしました。
ちがうちがう、ちょっとズレたでぇ。