取材日:2018年 2月26日 16:00~17:30
国道58号線を往来する度に目に留まる、リトルアメリカ風なシーサイドドライブインレストランは、美しいサンセットが一望できる恩納村の海岸沿いに位置しています。
バイクや車の免許を取得すれば必ず一度は訪れたくなる、そんな不思議な魅力に包まれたこのレストランのバリアフリー状況を、世界に発信したいと取材申し込みを行った所、快く承諾くださいました。
店外・店内全てにおいてストレスフリーなOKINAWA空間を提供
車椅子ユーザーの為のアスファルトスロープは黄色ペイントで視認性がばっちりでした。
今回の取材依頼にあたり、広報の銘苅さんと大城店長からお話を色々伺うことが出来ました。
観光介護タクシー乗務員として非常にありがたい言葉を頂けました。
入口は自動ドアなので、車椅子ユーザーでもベビーカー・福祉バギーを活用する主婦でも、杖を使用する片麻痺の障がい者・高齢者でも、サポートを必要とせず誰でも入店がしやすい。そんな配慮が垣間見られます。
店舗屋外のトイレは健常者向きの設計となっています。
段差のふち・角に黄色ペイントを施されているので、高齢者への視認性をアップさせてつまづき転倒予防にも効果が期待できますよね。
OKINAWA&アメリカ文化が映えるシーサイドドライブイン店内へいざ参らん
入店すると受付日誌がありまして、人数・入店時刻・名前を記入したあと、店員からの案内を待ちます。
私が訪れた16時過ぎはラッシュアワーを超えた様子で、日誌を記入せずとも、店員がてきぱきと来店者を席へご案内していました。
そうそう、入店して右奥側に車椅子専用トイレがありますよ。
縦長の車椅子優先トイレは段差フリーでスライドドアも滑らかOPEN
おむつ交換を助けるベビーベッドも用意されていましたよ。
このような車椅子専用トイレが備わっているという安心感が車椅子ユーザーらの外出を楽しく演出してくれます。オーナー・働くスタッフ達のバリアフリー魂が込められていて感激しました。
男心をくすぐる2代目オーナーのこだわり店内ディスプレイ
取材日は店内の撮影を許可して頂けましたが、基本的にNGなので撮りたくなる衝動が抑えられない場合は店内スタッフに相談してみましょう。
ご覧の通り、車いす通行にいっさいのストレスを感じさせない開放感あふれる店内です。
店内にはガラスケース内にディスプレイされた昭和のおもちゃ各種が展示されており、男心をくすぐりますねぇ。
冒頭でも述べましたがシーサイドドライブインレストランは介護施設・障がい者支援施設入所者のお食事ポイントとしてもご指名があるそうで、車椅子ユーザーや高齢者に愛され続けているそうな。
シーサイド ドライブイン レストラン提供メニュー
主なメニューの宣材写真の提供を受けました。
銘苅広報部長 ありがとうございます。
¥250 テイクアウトなら¥200
中華・洋食メニューのいくつかにシーサイドスープも付いてきます。余談ですが、テーブル備え付けのコショウを適度に振りかけるとさらにおいしさが際立つんですよね。
¥1,250 シーサイドスープ・ライス付き
軟骨ソーキが柔らかく煮込まれたこのメニューは、ガッツリ系の味付けながらもしつこさは感じず、箸だけがグイグイすすんでしまう美味しさ抜群の中華メニューです。
今回の取材にあたって店長から「何か頂いてみてレポートします?」と提案を受けて、迷いなくチョイスした至高の一品。
¥1,250 シーサイドスープ・ライス付き
「チャップってどういう意味なんですか?」と、率直な疑問を投げかけると「ケチャップで味付けしていることや、一口大に刻まれた(chapped)ステーキという歴史から呼称されたようですね」とエピソードを聞いてなるほどなぁと納得した次第。
箸(chopsticks)で食べるステーキだからという説もあるそうです。
¥850 シーサイドスープ付き
フライライスも沖縄県民に愛されている料理の一つ。今度伺った時は頂こうかと思案中です。
事前申し込みにより刻み食・ミキサー食に対応
飲み込みに不安を抱えている人は固形物の食事が難しく、日常的にゼリー食やミキサー食を選んでいます。
嚥下(飲み込み)障害を抱えている方にもシーサイドの和食・洋食・中華を、ミキサー食や刻み食で楽しんでいただきたい。
そのようなニーズに柔軟に対応しているそうです。だからこそ県内各地の障がい者支援施設・介護施設からも愛され続けているのですね。
私が頂いたソーキ中華味噌煮も刻み食にも対応しているそうなので、先ずはお問合せしてみては如何でしょうか。
沖縄初のドライブインレストラン誕生秘話
恩納村生まれの創業者は当初、冷蔵庫を製造・販売事業者として米軍基地内とも取引があった。
フェンス内にでんと構えたリトルアメリカン的象徴のレストランを始めて目の当たりにした時、「このレストランを恩納村に作ろう、これはイケる」
先見の明があった創業者のひらめきは見事に的中。
50年余の時を経て今なお沖縄県民・観光客・インバウンドの方々に愛され続けるシーサイド ドライブインレストラン。
バリアフリー魂感じる店舗と沖縄県民ソウルフード各種を味わってみませんか?
【シーサイド ドライブインレストラン】
営業時間:レストラン8:00~23:00(ラストオーダー22:00) テイクアウトカウンター 24時間営業
お問合せ:TEL 098-964-2272
※クレジットカード使用不可 現金支払いのみ
シーサイドドライブイン近くの恩納村ホテルから車椅子観光するならコチラ