その
介護タクシーという名称からか、
介護保険サービスの延長線上にある移送サービスと見られ
1割負担で利用できると思われ、(運賃は1割で利用できません)
『基本、実費負担です』
と言うと眉間にしわを寄せられたり、
同業界のケアマネやお世話になる病院内設置の連携室相談員などから
『あっちの業者はこれだけの料金で請け負ってくれたけど』
と、介護タクシー利用料金を叩かれる傾向は
全国的に見られますね。
はい、
なめられてますね。はっきり言って。
どうしましょう、同業者の皆様。
これでいいんでしょうか。
我々の価値は料金値下げでしか表現することが出来ないのか?
やめましょう、そろそろ。
とはいえ、その正規の料金よりも値下げ対応でしか
お仕事振れないよ?という半強制的な投げ掛けに屈する気持ちもわからないではありません。
10年やってきたワタシ自身もここ最近、
介助料金の値上げを決意したくらいですから(笑)
お恥ずかしい話です。
お仕事を振られる側も多い事から
どこかへりくだるというか、下手に出なければならない、
というような思考停止・縛りに陥ってはいませんか?
いやいや、
我々介護タクシー事業者は
何らへりくだる必要もない、そして、上から目線である必要もない、
お互いフラットな立場なんです。
我々移送事業者と介護サービス事業者や医療関係従事者に
上位、下位のヒエラルキー構造なんてないですよ。
全くと言っていいほどない。
お互いが存在して協力し合って、この介護・福祉・医療業界は成り立っているんです。
例えは悪いでしょうが、
我々がその移送業務を引き受けなければそのしわ寄せは
病院設置の救急車であったり、
介護施設設置の送迎車両であったり、
地域の福祉協議会の車両であったり、
個人なら、
専用設計で無い自家用車で腰を痛めながら送迎するという、
負の波及効果が日本各地で起きるんです。
それくらい、
介護タクシーの重要性・地域貢献の価値は世間に
浸透しているんですね。
まだまだ認知不足の実情はありますが。
ニッチではあるものの、
無くてはならない移送サービスとして定着しているんですね。
ワタシの実体験や全国各地で活躍している介護タクシー事業者のブログや
SNS発信からも読み取れますよ。
しかしながら、
その負の概念を植え付けた理由の一端に
同業者にある事は間違いないんですね。
自分の価値を値下げで表現した事により、
キーパーソンのケアマネ・相談員に、時に、お客様側にそのイメージを定着させてしまった。
そうしなければお仕事がもらえないという思考停止に陥っていた。
その付加価値を上げる経営マインド・介助スキルを向上させる研修・学びを怠った。
その料金の根拠を丁寧に説明してこなかった、取り組まなかった、
誰かがやってくれるだろうと受け身の姿勢でいた。
ただ移送・移動する手段の一つに過ぎない介護タクシーなのか?
それだけの価値しか与えられていないのか?
今一度、自問自答してみましょう。
1人1人が誇りをもってぬくもりと上質なサービスを提供して
ガンガン稼ごうじゃありませんか。
そんな事を思った夏の田んぼから。