調査日:2019年4月13日~14日
戦後生まれの沖縄県民にとって、毎年開催される米軍基地フェスティバルはお馴染みのイベントで、
基地に勤める軍雇用員こそ日常的なエリアであるものの、それ以外の人々にとっては〝リトルアメリカンにプチ旅行〟するかのような不思議な感覚をおぼえる異空間でもあります。
私のふるさと金武町には海兵隊が日夜訓練するキャンプハンセンがあり、そこでも年に2回ほどフェスティバルやイベントをおこなわれていて幼少期のころ親に連れられて楽しんだ思い出がありました。
障がい者や高齢者の外出サポートを行う介護タクシーという仕事に携わってからは、フェスティバルに足を運んだことはなく「そういえば米軍基地って車いすユーザーでも楽しめるバリアフリー環境なのかな…??」
という疑問がわいてきました。
ということで介護タクシードライバー視点で感じたバリアフリーレポートをご覧ください。
ホワイトビーチフェスティバルはいつ・どこで開催される??
毎年4月中旬から下旬の土曜日・日曜日の週末2日間にわたって行われます。
ただし、主催者側の都合で予告なしに中止となる場合もあるようです。
米海軍フェイスブックページを3月中旬あたりからチェックするか、
↓ ↓ ↓
【開催年の西暦+ホワイトビーチフェスティバル】
のキーワードを打ち込んで逐一ネット情報を確認してください。
主催側の公式サイトはないようですね。
開催場所ですが、
うるま市 勝連平敷屋(かつれんへしきや)3034 がフェスティバル入り口となっています。
グーグルマップ検索窓に「ホワイトビーチ」と打ち込むと会場外のホワイトビーチに連れていかれるので注意しましょう。
実際、私もレンタカー同様に迷子になってしまいました(苦笑)
うるま市 勝連平敷屋3034 か、
Naval Base White Beach
とキーワードを打ち込んでベース入り口にアクセスしましょう。
:参考地図
ここに注意!
ホワイトビーチ基地入り口にアクセスするには
- 県道6号線(サンエー与勝シティを右側にみて)をまっすぐ
- 県道239号線(海中道路から平敷屋港へ向かうように)を道なりに
2つのルートがありますが分かりやすいのが県道6号線からでしょう。
んで、入り口500㍍手前あたりから渋滞が発生します。
余裕を持ったスケジューリングが必要ですね。
ホワイトビーチフェスの魅力とは?
ホワイトビーチ海軍基地内には海上自衛隊も活動拠点を置いているので、米海軍とのコラボイベントを目の当たりにできます。
具体的には、
- 米海軍と海上自衛隊のボートレース
- それぞれの軍車両・軍艦に試乗できたり写真が撮れる
- アメリカンジャンクフードと日本屋台のコラボ
- カスタムモーターサイクル(車・バイク)
- アメリカンなライブショー/沖縄伝統芸能の踊り
- 海上自衛隊・軍服の試着 写真撮影
- 海上自衛隊が販売するオリジナルグッズ
- 基地内売店でショッピング
- 子供たちがあそべるキッズエリア
などなど多彩なイベントスペースが用意されています。
百聞は一見にしかずとかいうので写真をどうぞ。
米海軍と海上自衛隊のボートレース
軍車両やら米海軍艦/海上自衛隊 護衛艦ちょうかい
海軍人なら手伝ってくれそうな予感しますが(笑)
時間の都合で米海軍・軍艦内をのぞくことができませんでした。
ネクストイヤーに期待しましょう。
フェスティバル 屋台風景
年に一度の特別イベントですから、せっかくなら身体に悪いジャンクフードを食べようじゃありませんか。
ということでこちらの屋台でアメリカンソウルフードをチョイス。
普段マスタードとかかけないのですが、この日ばかりはアメリカにまみれようじゃありませんか。
アトピーに優しくないジャンクフードと添加物入り炭酸飲料ですが、まぁ、美味いですよ(笑)
モーターサイクルなどなど
ホワイトビーチ基地内に車いすトイレはあるのか
ありました。
すこし分かりづらかったですが。
扉がなかなかに重たい。
車いすユーザー一人では厳しいので付き添い者か周囲の助けが必要ですね。
なかにはサブウェイやレストランやら売店があります。
トイレはレストラン内奥にありました。
なぜその位置に?
とツッコミを入れたくなる手すりですが欧米人がとらえるバリアフリーとはそのようなものなのでしょう。
車椅子ユーザーに優しいとされる大人気観光地ハワイでもトイレ環境は「広い・最低限の手すり設置」だそうです。あくまでも聞いた話ですが(笑)
このレストラン手前にも車いすマーク表記がなされているトイレがありましたが、こちらの中は健常者目線の設計になっていますので注意してください。
ただ、このお仕事を11年通じて痛感するのは狭いトイレよりも広いトイレの方が車いすユーザーにとってのぞましいだろうと思いますし、介助するヘルパーとしても自由に動き回れる広さがあればなんとかなります。
- 人間工学に基づいた絶妙な位置に手すりがあったり
- オストメイト設備が清潔に整っていたり
- 急を要した時の非常ボタン設置があったり
それを整えることが望ましいのは当然なのですが、広ければ周りの大人の助けを借りて困難を乗り越えやすいんですよね。
ぐるぐる見回りましたが、車いすトイレはこの1か所だけだと思います。
(女性専用車いすトイレもレストラン内にあるやもしれませんが、すいませんリサーチ不足でした。。。。)
車椅子ユーザーがホワイトビーチ基地フェスを楽しむ為に注意すべきポイント
車でのアクセス・駐車場について
冒頭でも言いましたが、
フェスティバル当日はかなりの渋滞が発生します。
15分以上の渋滞待ち時間を覚悟しなければならない場合もありますので、
事前にトイレ休憩は済ませておいた方がいいです。
入場に必要なものは免許証
日本国籍を有していることがわかる写真付きの証明、つまり、自動車免許証ですね。
ホワイトビーチ基地入り口では免許証提示だけでOKです。
参考までにこちらもお読みくだされ。
米軍基地フェス・基本ルール
基本的に、入場者は米軍属、日本国籍限定などの制約があります。
入場時に写真付き身分証明書(免許証etc)の提示が必要。 ※乗車全員(大人)の写真付き身分証明書(免許証etc)の提示が必要。
県外ナンバーやレンタカーはゲート前で厳しい車両検査を受ける事があります。
飲食物、アルコール、ペット、大きい鞄、危険物などは持ち込み禁止です。
1眼レフカメラはOK、240mm以上の望遠レンズ(200mm以上不可もあり)の持ち込みは禁止です。 ※18歳未満の方は保護者同伴が義務づけられています。
↑ ↑ ↑
めんどくさいですが、目を通しておかないと「なんだよ、入れないじゃないかっ!!」ってことにもなりかねません。
このフェスティバルに合わせて県外から来られる人もいますからね。
熟読ポイントです。
屋台やライブイベントが行われるエリアに近い駐車場Aと軍艦が寄港する桟橋に近い駐車場Bどちらかに、当日の混み具合と兵隊たちの判断によって振り分けられます。
駐車場から駐車場まで200㍍以上もの距離があります。
歩かない沖縄県民にとってめんどくさい距離です(苦笑)
ボディバッグ・リュックなどを持ち込みされる方は必ずチェックを受ける必要があります。
私はスマホだけしか持っていなかったので1秒で済みました(笑)
軍艦エリアまでの距離はおよそ300㍍
結構な距離(300㍍)を歩きます。
軍艦近くの停車場とホワイトビーチ基地駐車場をつなぐシャトルバスは健常者しか乗れません。
車いすユーザーはこの直線300㍍を進んでいかねばなりませんが、注意ポイントもありまして。
画像ではいまいち伝わりませんが、
車いす前輪がハマってしまう不安を感じさせる穴です。
セメント舗装の中央通路は車いす1台が通れる幅ギリギリです。
対面歩行者に気をつけながら移動するか、
グレーチング上をジグザグ走行するかですね(←それだと迷惑か)
また、
沖縄は突然のスコール(雨)が日常的にありますので、
車いすレインコートか大人二人分をカバーするゴルフ傘を念のために用意しておけば安心ですね。
2019ホワイトビーチフェスティバル当日は曇り空と晴れ間が交互に入れ替わり、小雨が降ることもありました。
広大な米軍基地敷地内ですから、いつ雨に降られてもいいように備えはしておくべきでしょう。
支払いは日本円?ドル?キャッシュカードは使える??
日本円にもドルにもカードにも対応する店もあれば、
キャッシュオンリーでしか受け付けない屋台もありました。
全体的な印象としては、日本円だけでも買い物や飲食は問題ありませんでしたね。
- クレジットカード(VISA/マスターカードはOK JCBは未確認…)
- 日本円
- 免許証
これだけ持っておけば買い物に不自由しないでしょう。
上記のスコシマートでは料金支払い時に身分証提示を求められます、免許証を準備なすってくだせぇ。
車いすユーザーがホワイトビーチフェスを楽しむ為のまとめ
フェスティバル当日、2組の車いすユーザーを見かけました。
広大なホワイトビーチ基地内をぐるりと回っての介護タクシードライバーとしての印象は、
芝生エリア・傾斜・段差こそあるものの車両通行道路をとおれば各イベント会場にアクセスできる環境で、
電動車いすユーザーも
スタンダード車いすユーザーも楽しめるスペシャルなフェスでしたね。
また、県内各地にある米軍基地も同じように車いすユーザーへの最低限の配慮(トイレ・移動ルート・広さなど)は成されているだろうという印象を受けました。
米軍基地関係のイベントは年間を通じて行われていますので
【その年の西暦+米軍基地 イベント】
のキーワードを打ち込んでチェックしてみてください。
もちろん、介護タクシーめぐりでの貸切観光や送迎のみの対応も承っていますのでお気軽にご相談くださいね。
基地内で欧米人とのふれあいもフェスならではの魅力ですね。