バリアフリー沖縄観光ご利用当日を迎えるにあたり、
2か月間にわたって車いすユーザーお客様ご家族と共に観光プランを丁寧に練り上げ、いざ、那覇空港でお出迎え。
車いすユーザー(障がい者)の日常とは、健常者の目には見えないバリアと明らかに見えるバリアの蓄積で成り立っております。
日常生活でぶつかる障害(モラル・物理的バリア・心理的バリア・福祉制度・教育制度etc)と向き合いながら計画・決断された車椅子ユーザーのバリアフリー沖縄観光。
その決断の背景を慮れば介護タクシー運転手のやるべき事は自ずと決まり、それの達成に向けて注力するのみ。
今日も最高の時間でした
— 介護タクシーめぐり@花城健 (@gappai2323) 2018年3月14日
このような心構えを胸に抱いて車椅子ユーザー2人・マダム2人を那覇空港でお出迎えしました。
バリアフリー沖縄観光 First Day
炙りソーキにワサビとからしをチョン乗せして喰らう沖縄そばをご紹介したく、いしぐふー那覇具志店へ。

安定のウマさ、炙りソーキそば
日々行列をなすこのお店へ車いすユーザーをご案内する際に、待ち時間なく入店できればラッキーくらいに構えていなければならないのですが、天候の快晴日和からも伺えるようにスムーズに・晴れ晴れと入店することができまして候。
店内スタッフも車いす2名・ご家族2名の座席レイアウトを即座にセッティングして頂いて感謝感激雨あられ。
外出先・旅行先でぶつかる困難や障害(心理バリア・物質バリア)の経験を踏まえ、自身が体験してきたからこその説得力ある言葉で伝えて、障害を抱える全ての人々へ「旅・観光」の楽しさを提供できる橋渡しになりたい。
ユニバーサルツーリズムを大学で学ぶユウダイ君(写真・右)は、今回のバリアフリー沖縄観光2泊3日に関わる飛行機・宿泊・観光地・移動手段などの全てを率先して手配し、同行家族の観光要望のヒアリングも丁寧に行い、4人全員が沖縄に来て良かったと思える【旅行プラン】を確立しました。

琉球・沖縄文化の総合デパート 南城市 おきなわワールド
同じく、大学に通う 車椅子ユーザー大石マイちゃん(画像・左)は心理学を専攻するCOOLビューティーGIRL(←ネイティブ風)
那覇空港で初めてお会いした時は「人見知りタイプ?」との印象を受けましたが、それは、私の顔面ほうれい線の凄味が半端なかった為に、一瞬凍り付いた表情・リアクションがそのように見受けられたのでしょう、心よりお詫び申し上げます。
しかし、その凍り付いた表情は、琉球伝統衣装の「紅型」を目の当たりにした時、すぐさま溶けてしまったのです。

「沖縄の衣装を着てみたい!!」とテンションアゲアゲになっておりました。

OH! KAWAIIデス!!
自立歩行が不可な脳性麻痺のお二人ですが、段差のある貸衣装部屋入口を介助で乗り越え、無事、写真撮影成功と相成りました。

決まりました!!第3尚氏 琉球国王ここに極まれり!
スタッフの方も笑顔でサポート下さいました。
【今ある環境で出来るだけの事をやる・やろうとする】
その暖かなホスピタリティが感じられて、撮影を終えた二人の笑顔を見たマダム2人もほんわか笑顔でありました。

スーパーエイサーはアクロバティックな
踊りが特徴
車椅子専用席も5席ほど設けられていて前方でダイナミックなショーを拝む事が出来ました。スーパーエイサー会場の隣には、幸運を招くというホワイトスネークがとぐろを巻いてスタンバイしていましたので、
私:「幸運の白ヘビを首に巻いてみます?」
マイちゃん:「ノーサンキューです」
同感です、ありがとうございます。

観光地での写真撮影では鉄板の呪文を唱えなければならない
「はい、シーサー!!」
こうしてバリアフリー沖縄観光 初日はサンセットのように穏やかに終了したのでした。
バリアフリー沖縄観光 2Days
プチトラブル SEASON1
実は、【車椅子ユーザーでもモーターパラグライダー体験!!】は、観光初日の昼食後に予定してたのですが、ブルースカイ沖縄 から「無風により中止せざるを得なくなりました……」との切ない連絡を受け、介護タクシー車内で協議を行った結果、
翌日にパラグライダー体験を調整し、急遽、南城市 おきなわワールドへとハンドルを切った、、という経緯がありまして。
まぁ、天候の良し悪しは神のみぞ知るところで、モーターパラグライダー体験が安全に行われる風速の強弱も風神によりけり、みたいな所は昔っからありますから。

ホンジツハ セイテンナリセイテンナリ
飛行開始へ向けて着々と準備を進めている中、、、、、
だんだんと……
ユウダイ君がグロッキー状態(笑)
逆にマイちゃんのテンションアゲアゲMA———-X状態。
総じて女性が高所に強かったり、土壇場での度胸の強さを発揮するもの。
その一端が垣間見られた面白画像をお送りした後は、エキサイティング動画をチラッとご覧あれ。





やっぱ、コレですね。古宇利大橋ドライブ。
大橋を優雅に渡り切る前に、手前の休憩所・「海のカフェ」でトイレ休憩をはさみました。こちらに車椅子専用トイレも完備されております。

フートコートのように飲食店・お土産店が立ち並んでおります。
個人的にはこのバーガーを食らってみたい。
右下のローストビーフバーガーは何と¥4000!!
今度クレジットカードで購入して食レポしたいと思っています。こうご期待。
介護タクシー運転中により、古宇利大橋越しのコバルトブルー絶景を写メる事は出来ませんでしたが、皆さん、大変に感動されておりました。沖縄観光の鉄板ドライブスポットはいつ来ても裏切る事はありません。
このような観光資源を持ち合わせている沖縄に生まれた事は本当に恵まれているんだなとしみじみ感じました。
昨年のお客様もご案内した古宇利島の食堂でまたもやこのメニューをチョイス。

海ブドウ丼¥1050 生パインジュース¥350
お客様はインスタ映えを狙って海ブドウサラダを付け加えました。

あるやないかーい

こちら天然物

こちら養殖


美ら海水族館潜入。
美ら海の前にマイナスイオンシャワースポット フクギ並木ロードもご案内したのですが、私のスマホカメラがインフルエンザ並みに熱を帯びまして、カメラ機能を全く果たせず。
そんな事より。
フクギ並木ロードをゆったり散策していると、住民のおばぁが、
「どうぞ~、宜しければ貝がら買っていかれませんか?」
マダム:「はぁ、」
「どうですか、貝殻、どうですか~ぁ?」
マダム:「えぇ、結構です~💛」
「(・д・)チッ! 〇△◇!&@% やな がっぱい!!」
微笑みのおばぁから阿修羅の形相へとスイッチON!
コント見たいな表情の変化にお客様と苦笑いを差し込むしかありませんでした(苦笑)
さぁさぁ、美ら海水族館へと話を戻しませう。
想定外のトラブル相次ぐ SEASON2
宿泊ホテル・旅館のバリアフリー情報《物理的バリア(トイレ・入浴・部屋)がどれだけあって、その中でスタッフが対応出来る範囲は何処まで?》
飛行機搭乗手続きから到着ロビー手荷物受取までに至るC.A・空港スタッフの対応範囲
目的地までの移動手段の手配・確保《福祉レンタカー 介護タクシー 低床型バス 電車 新幹線 》
アクティビティ・観光地先でのスタッフの福祉的対応の有無(基礎知識も含む)
移動先々でのバリアフリートイレ情報
ざっと上げてもこれだけある。
勿論、健常者も同じようにホテル 飛行機の手配・移動手段の確保・観光地先のリサーチは行うしそれ自体に違いは無いのだが、明らかに移動のハンデ・福祉的配慮・知識の不足が世間に漂う現在であるから、障がい者本人・ご家族の旅行・観光に対する気苦労は健常者の比ではないのである。
移動のハンデ・福祉的配慮の不足の感覚がいまいち掴めないという人は、一人で車椅子に乗って市街地に出てみて欲しい。
その意味がわかるはずだ。
障がい者専用乗降所に健常者は停めてはならないですよ、と啓発しても自己を優先して平気で停めるし、
行政は視覚障がい者の自宅に各種お知らせを郵便物で済ませるし、
車椅子トイレと謳っているのに水洗レバーが便器の真裏に設置されていたりと、
その人の立場に立てばもう少し配慮があってもイイでしょ?
という慮る気持ちがまだまだ世間に足りていない。
義務教育の授業科目に【福祉】を設定して老人ホームや介護施設、公共施設での体験実習(車椅子ユーザーとの交流を絡めて)や座学を取り入れていかないと、世間に福祉的配慮が満たされる事は無いんじゃないか。
福祉に携わる職種や関連する事業者でもない限り、大人になってから学ぶ という事はやらないだろう。
分かっちゃいるんだけどまぁ、そのうちね というのが本音なのだ。
バリアフリー沖縄観光 Last Day
マダムが私のブログ バリアフリー対応で美味くてオシャレ!宮沢一史がプロデュースする『みやんち』に又もや行ってみた…!
を読んでくれたようで、沖縄観光最終日の昼食はこちらからスタートしました。

バリアフリーカフェスタジオ みやんち
私は初注文の和カラそば・ドリンクデザートセットをチョイス

左上・「風月島茶」がエエ香りしてまんのや♪
左側・サラダの下 何か分かります?
「田芋のぼろぼろじゅーし~」ですって。
いやいや、じゅ~し~って炊き込みご飯風じゃないとダメだろ!!
っていうのは田舎出身・金武町民の私の思い込みでありまして、
頂いてみると、結構美味しいさぁねぇ。
「うん、うん、おお、へぇへえ」と唸りながら全てたいらげました。くわっちーさびたん。

おお、

これ、めちゃくちゃ大好きな写真。 最高の笑顔頂きました。
ユウダイ君のマダムが入っていないのが悔やまれますが、今回ご一緒した【介護タクシーめぐりと行くバリアフリー沖縄観光♪】の写真の中でのベストショット。
私の中でフォトジェニックなのであります。にへーでーびるボディビル。

車椅子ユーザーの皆様、是非、お立ち寄りくだされ。
勿論、バリアフリートイレ完備です。
ネクスト目的地はマイちゃんよりリクエストのあったブルーシール牧港本店へ。
この3日間、本当に、天候に恵まれて何よりでした。
意を決して沖縄観光に来られて 曇り・雨 とかホント心苦しいですからね(苦笑

女子はお買い物好き。
併設施設ではアイスクリーム作り体験コーナーが設けられていました。

鉄板のバリアフリー観光地であり、世界遺産グスク 首里城
ピースがダサい。
今度からはフレミングの法則の手つきでチェケラします。
中国からの使者(冊封使)を迎え入れる時だけ掲げていたといわれる 【守礼の邦】 という看板も観光地として認知されると、めんどくせえからそのままつけっぱなしにしちゃおうよ という合理的な配慮により、守礼の門は日々訪れる観光客の背中と後頭部ばっかりみつめております。

首里城正殿の装飾が綺麗。
以前訪れた時は、塗り直しの工事が行われていたのですが、こうやって拝んでみると、感嘆の声を上げたくなるくらい見事な美しさと煌びやかさを放っておりました。首里城スタッフは車椅子ユーザーの案内にも慣れております。
安心して鑑賞を行えるでしょう。
さぁさぁ、そろそろフィニッシュのお時間が近づいてきました。
戦後復興のシンボル的ロード 【奇跡の一マイル 国際通り】へと介護タクシーを走らせまして候。

新垣菓子店の【ちんすこう】をお買い上げ。
沖縄お土産の鉄板商品です。
久々に食らってみましたが、美味しかったです(紅イモ・ゴマ塩・パイン・etc)
ユウダイ君もマイちゃんも、微笑みの貴公子ペ・ヨンジュンかと思うほどににっこり笑って生パインをほおばっておりました。

これまた定番の御菓子 サーターアンダギーをお買い物。
一年越しの出逢い そして、再会を願って
この沖縄観光実現のきっかけは、ちょうど一年前のメール問い合わせから始まりました。
詳細なやりとりを行っていたのですが、お客様の諸事情により、キャンセルとなって、それから一年後に再び観光依頼を承る事となった。
とても嬉しかったですね。
ああ、覚えててくれてたんだって。
車椅子ユーザー目線の取材や情報発信に共感したそうで、家族での沖縄観光は是非、介護タクシーめぐりにお願いしたいと。
正直、こんな情報発信って誰かの役に立ってんのかな?意味あんのかな? って思うんですよ。
車椅子ユーザー目線・視点に立って取材しているとはいえ、それは私の思い込みだったりズレた方向だったりする可能性も多分にあるわけで。

やっぱり、ピースがダサいw
今度こそは、
THE OKINAWA これぞ沖縄
という海にお連れしますね。
またん うちな~んかい めんそ~りよ~さい!!